月曜ア・ラ・カルト42 (スポーツ43)愛する中日「ドラゴンズ」への憂い

11月30日 月曜日 月曜ア・ラ・カルト42

 

こんばんは。

 

日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが、読売ジャイアンツ4連勝で下し、4年連続日本一を達成しました。チーム一丸ソツのないプレイは圧巻でした。

そんな野球の感動を楽しんだのも束の間、 わたしが応援する中日ドラゴンズから、不穏なニュースが聞こえてきました。契約更改交渉を巡り保留者続出しているのです。

【プラス要素】8年ぶりにAクラスに復帰した

【マイナス要素】試合数が120試合に減り、無観客試合も多く、入場料収入が減った

Aクラス復帰で増額を求めたい選手と、入場料激減でが厳しい球団ですから、そもそも冒頭から意見食い違う可能性が高かったのは事実です。

だからこそ、その前段階で丁寧準備説明を球団がすべきだったと思います。しかし、蓋を開ければ、今年活躍した3選手が保留したのです。理由は金額、その前提となる査定納得できなかったからに違いないのですが、問題は球団代表言動です。

〇木下拓選手との交渉後(更改保留)

 保留理由は「金額です」「今年については、これっぽっちも譲るつもりはない」

〇福谷投手・福投手との交渉後(更改保留)

 保留理由は「例年情状でプラスしていたものが今年はないからでしょう」

 他球団の状況も見たいと言う選手に「他球団は他球団。ドラゴンズはドラゴンズ」

 さらに「査定を変更すればドラゴンズの査定が間違っていたことになる」

〇黄金ルーキー石川昂選手との交渉後(石川選手は推定225万円減で契約更改)

 「彼の今年の年俸は最低1軍にいなきゃいけない。去年の根尾も同じ」

記者の質問に、こう言ってのけたのですが、わたしは言葉血が通っていないと感じます。結果云々は、査定の話もあるし、球団の経済状況もあるので置くとしても、この上からの物言いは、きっと交渉の席でも同じか、より強い言い方だったと思わせます。

見かねたNPB選手会も、球団に対し、球団代表への抗議文を提出しています。

そこで述べられているのも、信頼関係を損ないかねない言動への抗議です。コレを受けた球団代表は、「粘り強く査定の方法を説明して理解してもらうしかない」と語ったのですが、果たして抗議された内容を理解できているのか?と思う発言です。

しかも親会社中日新聞社です。言葉で商いをしている会社ですよね。その会社が抱える球団の代表が、言葉を理由にNPB選手会から抗議されるなど、恥ずべきことのはず。

更改した石川昂選手とて、「1軍にいなきゃいけない」と言われましたが、現場方針「じっくり二軍で育てる」だった中、球団と現場首脳陣の意思疎通さえ疑われます。

本当にこの球団代表は意思疎通を図る気があるのか、憂うばかりです。

 

ちなみに、中日の懐が厳しいのは、なにも新型コロナのせいだけではありません。

球団営業戦略全般に問題があると思いますよ。営業面に貢献しないという理由で2011年オフの、それも優勝争い真っ只中に、当時の落合監督解任を報じ、OB人脈から新政権を立ち上げたのですが、皮肉にも以降Bクラスが続き(高木監督1年目のみAクラス)、観客動員数も落合監督時代を下回る結果に終わりました。

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結局は、球団としての営業戦略の無さが原因だったことを露呈しただけですね。

ちなみに、ナゴヤドーム開業年である1997(平成9)年以降の、セ・リーグ球団の観客動員数推移も参考に貼付します。

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お馴染み実況パワフルプロ野球調子アイコンで示しましたが、広島、横浜、阪神は伸びていますね。広島はマツダスタジアムに移ったことも影響していますが、広島や横浜はファン開拓に熱心で、大きく飛躍しています。

巨人は微減ですが、コレはかつての発表数字が実態に即さなかった部分が影響しており、実質的にはほぼ横ばいと見て問題無いところ。そう考えると、中日だけが唯一の90%割れになっているのです。それは今年も同じで、入場者制限緩和する議論の際もブログに書きましたが、ファンクラブでさえチケットが手に入らない球団があった一方、中日は緩和前の数さえ満たせない入場者数でした。一言で言えば不人気でした。

 

大した補強もせず、負ければ「成績が悪いから」と年俸を抑え、勝っても「コロナだから」と年俸を抑える。そして「ドラゴンズはドラゴンズ」と開き直る。

短いプロ選手生活に賭ける選手たちが「だったら他所に行くよ」と言っても仕方ないですよね。保留した福谷投手が、球団としての「ビジョンを聞きたい」と言ったそうですが、中日の選手であることに誇りを持てないからでしょう。

そんな疑心暗鬼の中でプレイする選手は気の毒ですし、そんな話が漏れ聞こえる球団を応援するファンも悲しいです。プロを目指す球児たちも、中日に嫌気が差すかもしれません。せっかく地元の逸材が入団している今、ファンを増やすチャンスなのに。

 

 

ソフトバンク工藤監督は、優勝後に、1軍・2軍・3軍の全選手スタッフに電話し、労いの言葉を掛けたと言います。たとえ1軍で戦力になれなくても、ソフトバンク戦士として戦ってくれてありがとう”という気持ちを伝えるためだそうです。仮に年俸ダウンでも、選手たちは意気に感じ、その監督や球団のために尽くそうと思うでしょう。

 

お金が無い、大幅増もできない。

同じ結果だとしても、言葉や態度一つで相手の気持ちも違うもの。お互い血の通った人間です。フロントと首脳陣、選手、スタッフの皆さん、そしてファンが一体となって応援できるよう、球団代表には真摯な対応をして欲しい、一ファンとして願うばかりです。