11月18日 水曜日 小さな旅66
こんばんは。
先週気になったニュースの一つが”北海道の観光業、キャンセル相次ぎ大打撃”というものです。原因は、新型コロナ感染再拡大による旅行控えです。
「GoToトラベル」で道内が賑わい出した矢先のことだけに、ウィンターレジャーの需要を見込んでいた業界が頭を抱えるのも無理はありません。
そこで今夜は”北海道を応援したい!”という気持ちから、旅人目線で北海道旅行を書いてみたいと思います。実は、批判を恐れて明かしていませんでしたが、わたしはとある事情があり、家族とともに「GoToトラベル」で8月に5泊6日の北海道旅行をしました。
移動経路の概略です。
新幹線で函館に入り、レンタカーを借り、道南から室蘭・札幌・富良野・旭川を経由して層雲峡、さらに名寄・新十津川・石狩・小樽・積丹と巡り、函館に戻りました。
当時は、「GoTo」は感染予防に逆行する愚策で、それで旅するなど無神経極まりない、国民の大半が我慢している中で協調性が無いという感じでしたね。
だから絶対に感染できないと思い、移動はレンタカー、外食は極力控え、手洗い・うがいを欠かさず、マスクも常時着用など、我が家でできる感染防止策を取りました。
その旅で見た8月の北海道の感想を言いますと
①活気が無い、とにかく街が寂しい
②ホテルは涙ぐましいほどの努力をして、感染予防に努めている
③北海道の方々は、心から「ようこそ」と出迎えてくれた
この三点に尽きます。特に旅行者の視点で、②と③を書いてみます。
ホテルで最も印象的だったのは、食事会場での対策の徹底でした。
広い食事会場ですが、パーテーションで区切り、席と席の間隔も保っています。通常は順番に提供されるはずの料理は一度に出され、従業員と客の接触回数を減らしていました。 朝はバイキングでしたが、通常は料理ごとに備え付けられるトングやスプーンは無く、代わりに入口で、マイトングと使い捨て手袋を渡されました。
不特定多数が触るトング等は、ウィルス付着の危険性がありますからね。
その努力を見た中、飲み物のおかわりを取りに行きながら、マスクもせず咳をして通路を歩く客がおり、努力を踏み躙り、感染拡大防止もしない無神経さに腹が立ちました。
それでも本当に北海道の方々は快く迎え入れてくれました。旅行者を叩く風潮があり心配もしましたが、ホテルの方、コンビニの店員さん、お土産屋の方、市役所の方、道を教えてくれた方など、皆さん「ようこそ」という感じで、とても心地良い滞在でした。
どこかの県では来県者への嫌がらせが横行していましたが、北海道に関しては、その危惧を忘れるほど。ああいう個々の意識が、北海道の魅力度に繋がるのでしょう。
それでも明らかに疲弊している北海道が元気になって欲しい・・・その願いを込めて、8月の、雨男の本領発揮の写真を何枚か貼っておきます(ずーーーーーっと雨でした)。
往路の北海道新幹線です。 この号車の乗客は、わたし含めて2名だけです。そのもう一人の方も、盛岡駅で降りて行きました。乗る側としては贅沢気分でしたが、コレではJR東日本・JR北海道が悲鳴を上げるのも無理はない状況です。
翌朝、新函館北斗駅周辺も雨。旅の気分もイマイチ盛り上がりません。
道南の名所の一つ、大沼公園も大雨。駒ケ岳も霞んで見えず、行った証拠に大沼公園駅だけ撮影し、すぐさまレンタカーで移動しました。かわいい駅舎ですよね。
コチラはクルマで東に約170kmの距離にある室蘭の観光案内所です。少し古めかしさもあると思ったら、どうやらかつての室蘭駅の駅舎を使っているそうです。
中に置かれた椅子も、古い客車の椅子を再利用しており、雰囲気がありました。
札幌では、夜にジンギスカンを食べに出ましたが、美味しさのあまり写真撮影を忘れました。仕方なく、翌朝の北海道大学構内です。13条門のイチョウ並木ですが、まだ夏なので紅葉はしていません。今年の紅葉はもう終わったようですね。
そこから富良野や層雲峡は大雨すぎて写真を撮る気も失せましたので、いきなり名寄です。道の駅で撮影ですが、木を見ていただければ、いかに強風だったか分かると思います。広い大地に赤いトラクター、北海道らしい景色ですね。
続いては小樽運河。小樽運河を訪れたのは2010年が最後ですから、10年ぶりですか。日本人・外国人ともに人気の観光スポットだけに、この人出がまばらな状況は衝撃です。以前よく訪れたお寿司屋さんは休業していたため、とっぴーで回転寿司を食べました。
積丹半島は、この悪天候の中、なぜかそれなりに人がいました。目を凝らすと見えますが、半島に向かって歩く人の列があります。わたしはレンタカーの車内で待機しましたが、きっと積丹ブルーも今一つだったことでしょう。ソフトクリームを食べました。
レンタカーを函館で返却し、湯の川温泉に宿泊。最終日は函館市内を観光しました。赤レンガが並ぶベイエリアは、それなりに観光客で賑わっていました。
ラッキーピエロ本店でランチを食べるつもりでしたが、さすが本店は入口に列ができており断念、近くのマリーナ末広店でラッキーエッグバーガーを食べました。毎回、カロリーを気にするのですが、ついラキポテもセットで頼んでしまいます。そして写真撮影を忘れて夢中で食べ、途中で気が付くという始末でした。
”GoToは感染を助長する制度だから中止すべき”という意見が多く見られます。事実、その側面があることは否定できないでしょう。
ただ、あらゆる日常生活に感染リスクが潜む中で、もはや個々の意識に委ねる以外無いと感じています。電車であれ職場であれ、咳・くしゃみエチケットができない人もいれば、「GoToイート」の飲食店でも、食べる瞬間以外はマスクをしている人もいます。
要は、”感染しない・させない”意識を持って、一人一人が予防策を実践すれば、日常生活も旅行も構わないのではないか、というのがわたしの感想です。
家族3人での旅でしたが、往復の新幹線代やレンタカー代、食事代、土産代を加えても、5泊6日合計で16万円ほどで済みました。
しかも、札幌と函館では、自治体発行のクーポンをいただき、札幌で9,000円、函館で6,000円、合計15,000円を、お土産代や観光地入場券に使えて、とてもお得でした。
当時はまだ8月、「地域共通クーポン」が開始されておらず、その分は期待していなかっただけに、余計にお得感が高まった旅でした。
今日の東京は500人に迫る新規感染者数、北海道も連日大きい数字が報じられています。もちろん、人と接する機会が減ればリスクが低下するでしょうし、逆に「GoToトラベル」でウィルスが拡散された可能性も否定はしません。ただ、自宅内でもクラスターは発生しますし、電車・飲食店・職場などでも”危ないな”と感じることもあります。もはや日本中どこにいてもリスクは覚悟しなければなりません。完全な活動停止が経済を瀕死状態に追い込む可能性を考え、政府は「GoToトラベル」を中止する気配は無いです。結局は、個々が可能な限りの対策を講じる、”感染しない・させない”意識を高める、少しでも異常を感じたら活動を控えるという積み重ねしか無いと思います。
今回のわたしの画像が、北海道旅行を控えた方の気晴らしになれば・・・。
独り言ですが・・・
8月に北海道を訪れ、すぐさま還付金請求を申請したのに、11月初めになって「書類が1枚足りません」という手紙が送られてきました。それまで約3か月音沙汰無しでした。
すぐ書類を返送しましたが、いまだに還付金は振り込まれません。
報じられるような高額日当を受領している方々ですから、きっとお忙しいのだとは思いますが、書類受付の電話連絡も、進捗報告も無いという親切なお仕事ぶり、”こういう仕事をすれば高額日当が貰えるんだな”と、とても勉強になりました。