乗り物181 クルマのはなしvol40~歴史は続くのか~

11月17日 火曜日 乗り物181

 

こんばんは。

 

先週の巷の「気になるニュース」の一つについて、書かずにはいられません。f:id:Masa_S:20201112153822p:plain

トヨタの高級乗用車「クラウン」が、現行モデルをもって廃止されるという噂です。「検討」二文字が加えられていますが、ほぼ事実でしょう。現行型は11月2日マイナーチェンジを実施したばかりですが、多くの場合、このタイミング次期モデルデザインなど具体的な検討が始まります。しかしこの時期に、しかもお膝元である愛知県の中日新聞までが”廃止検討”と打つのは、次期型着手が進んでいないのだと思います。

 

このコロナ禍においても、トヨタは他の国産メーカーと異なり、一桁違う利益を上げ、黒字を確保しています。それは同社の努力の結果であることは言うまでも無いのですが、東京を皮切りに始まったチャンネル整理や、車種整理の効果もあるでしょう。

合理化策の中で、売れるジャンルにどんどん新型車を投入し、売れないジャンルは統廃合を進める。極めて真っ当な判断ではあるのですが、こと「クラウン」については、「センチュリー」同様に、トヨタにとって聖域であると思うのです。

 

たしかに高級セダンの市場は販売が先細っているのは事実です。

もともとトヨタには高級ブランド「レクサス」がありますから、「センチュリー」を除く高級セダンは「レクサス」に集約したいのかもしれません。もっと極端な表現をすれば、トヨタにとって「クラウン」はお荷物で、無駄な存在になったのかもしれません。

トヨタ象徴でもある「クラウン」さえも整理対象とすることで、改革への本気度を内外に示す意味合いも持つのかもしれません。でもわたしは反対です。

 

そもそも「レクサス」と「クラウン」は別物です。「レクサス」は逆輸入の外国車、「クラウン」は国産車であり、目指すところも異なるはずです。目指す先が違うならば、その先に待つユーザー好みも異なるのです。

約70年という、国産車史においても極めて稀有な歴史の中で培った法人ユーザーや純国産高級車像は、「クラウン」でこそ満たされるものです。

 

「クラウン」が売れないのは、ユーザーが減ったからですが、なぜ減ったかについて、トヨタは巷の声を認識しているのか疑問です。もちろん、そうした声がすべてではありませんが、このニュースに付された多くのコメントに、わたしも同感です。

ここ数世代のクラウンは、自身の良さを見失っています。

・ドイツの有名サーキットに持ち込んで、足腰を鍛え、走りを磨き上げたと謳う

・奇抜な色(ピンク、黄色、黄緑等)のボディカラーを販売する

・イナヅマグリル、王冠グリルを採用する

・サイドウィンドウを6ライトにする

・伝統のグレード「ロイヤルサルーン」を廃止する

「クラウン」を欲するユーザーが、ココに挙げた例を望んでいるのでしょうか。望まないと思います。もちろん、それにより新たな層は獲得できたかもしれませんが。

”オヤジグルマ””80点主義”などと揶揄された頃もありますが、「クラウン」とはそういうクルマです。風格のあるクルマに乗りたい、走りは少しルーズなところもあれど滑らかで必要にして十分内装は非常に上質に設えてあり、シートも硬すぎず、国内の道路事情に適したサイズを維持している、そんな50代以上のオヤジが”コレで良い、コレが良い”と思えるクルマこそ「クラウン」です。それでいて、所有すれば誰もが”高級車だ”と分かる名前であり、目立ち過ぎない中にも凛とした佇まいがあるのです。

「レクサス」には、残念ながらこの条件を満たすクルマは一台もありません。

他社を見渡しても、日産の「フーガ」も実質逆輸入車ですから、ありません。

本来、独壇場となるはずの「クラウン」のマーケットを、数世代の「クラウン」自身が放棄したのです。”無理な若作りをしているオヤジを見ているようで痛々しい”というコメントを見ましたが、まさにわたしも、この数世代そのとおりの印象を抱いています。

雑誌などで自動車評論家「走りが楽しい」「ドイツ車と互角以上の走り」などと讃えていましたが、こういう意見に踊らされたのだとすれば、残念極まりないですね。

 

 

豊田章男社長は以前、「若者がクルマ離れしたのではなく、自動車メーカーがクルマ離れしたのではないか」と語っていました。そのとおりだと思います。「クラウン」についても同じです。「ユーザーがクラウン離れしたのではなく、トヨタがクラウン離れした」のだと。「クラウン」ユーザーが求めるものを提供して欲しいです。

 

一部報道では、2022年に「クラウン」の名を冠したSUVとして生まれ変わるという情報がありました。もし事実ならば、「クラウン」の名を外して欲しいです。高級セダン以外に「クラウン」は要りません。わたしの理想を言えば、本来の「クラウン」に立ち戻り、セダンとして登場することですが、果たしてどうなるのやら。

月曜ア・ラ・カルト40 (時事の戯言79)なんとなく見るCMだから

11月16日 月曜日 月曜ア・ラ・カルト40

 

こんばんは。

 

新型コロナウィルス新規感染者数増加しています。

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コレを「第三波」と呼ばずして何と呼ぶという感じですが、かねてより懸念されていた秋冬の感染者数増加が現実のものとなったわけです。

諸外国では外出禁止を促すなど、強制力を働かせるところもあるようですが、日本に関して言えば、現状経済最優先の様子ですね。この状況で、来夏の五輪観光客14日待機公共交通機関利用禁止などを免除する話が出てくることに違和感を禁じ得ませんが、ともあれ、我が身を守るのは自分しかいないわけです。

 

先週は、この急増する新規感染者数が「気になるニュース」の一つではあったのですが、そうした中でテレビを見ていて、改めて欲しいと思ったことがあります。

 

この時期になると増える、風邪薬CMです。

他にもあったのですが、比較しやすいので、某社のCMのワンシーンを使います。

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こういう映像、よく見ますよね。”あ、風邪なんだな”視聴者想像しやすいからです。しかし、わたしはコレをやめて欲しいのです。なぜならば、咳・くしゃみの際に、この口の塞ぎ方は正しくないからです。塞いだには、ウィルス付着し、その手で触ったボタンドアノブを介して、他人にウィルスが広がる恐れがあります。

実際、初期に病院内で発生した医療従事者クラスタでは、ドアノブやタブレット介してウィルスが広がったと言われます。厚生労働省啓発用ポスターでも、咳・くしゃみの正しい塞ぎ方が示されていますが、手で塞ぐのはNGとされています。

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そもそも塞がないのは論外として、手でおさえるのもダメなのです。

しかし、CMで誤った塞ぎ方を流していると、何気なく見ているもの、視覚に入るものは、無意識のうちに正しいものとして受け入れてしまうかもしれません。

乱れた言葉も、聞き慣れればつい口をついて出るように、咳・くしゃみの際に、思わず手で覆ってしまうかもしれない。だからこそ、CMには気をつけて欲しいのです。

不思議なのは、同じ製品で放映中のCMが3種類あるのですが、先程のものとバージョンでは、このように描かれています。

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どれも、端的に風邪の諸症状を表していますが、一番右の女性、キチンとハンカチで口を覆って咳をしていますね。正しい咳・くしゃみエチケットです。

同じ会社の同じ製品、同じ時期の放映なのに、なぜ違うのか、不思議です。

 

”細かいことを・・・”と言われそうですが、大手製薬会社さんだからこそ、新型コロナやインフルエンザ、風邪に対する啓発活動の一翼を担って欲しいと思います。

まぁ、爺の戯言なのですが。

今日は何の日?~11月15日編~

11月15日 日曜日 今日は何の日?

 

おはようございます。

 

11月15日 = こんぶの日

です。一般社団法人 日本昆布協会が、1982(昭和57)年に制定しました。

なぜ11月15日が「こんぶの日」かというと、「七五三」であるこの日に、育ち盛りの子どもが栄養豊富な昆布を食べて元気になってほしいという願いを込めたからです。

 

同協会のホームページを覗いてみると、色々な昆布情報が溢れていました。

国内の昆布の約9割北海道で、残り1割は東北地方の三陸海岸沿で獲れ、その場所によって獲れる種類も違うのだとか。代表的なものをいくつか挙げます。

・真昆布:函館沿岸で獲れ、厚みや幅がある高級品。良質なだしがとれる。

・日高昆布:日高地方沿岸で獲れ、柔らかく煮えやすい。

利尻昆布:利尻・礼文稚内沿岸で獲れ、真昆布より硬く、だしがとれる。

羅臼昆布:羅臼地方沿岸で獲れ、柔らかく香りが良い。コクがある。

・長昆布:釧路・根室地方沿岸で獲れ、他の昆布より長い。加工品に適している。

・厚葉昆布:釧路・根室地方沿岸で獲れ、葉が肉厚なのが特徴。

・細布昆布:北海道日本海側で獲れ、幅が細く、切り口が最も白いのが特徴。

・ガゴメ昆布:函館沿岸で獲れ、表面に籠状の模様がある。粘りが強い。

北海道だけで、コレだけの種類が存在していることに驚きました。

 

ご飯に添える佃煮塩昆布も美味しいですが、寒い時期にはやはりおでんですよね。

おでんの具材として入れたり、だしをとったりと、昆布は欠かせない存在です。主役になることが少ないですが、欠かせない脇役として、日本の料理を支えてくれています。良い脇役がいなければ、主役が引き立たない、ドラマや映画と同じですね。

 

きちんと昆布でだしをとって料理するのが面倒な方向けに、手軽に使える昆布だし商品も多く発売されています。週末の地元ローカル番組では、北海道産の昆布の根本を混ぜた昆布だし商品を案内していますが、根昆布が最もだしが出るというのは本当でしょうか。あまり料理にこだわらないわたしには分かりませんが、そうだとすれば、便利な商品だなぁと、毎回同じ番組を見て思っています。

 

11月15日は「こんぶの日」でした。

気になるニュース 11月7日~11月13日

11月14日 土曜日 気になるニュース

 

おはようございます。

 

今週は、世間一般に取り上げられたニュースで、気になるニュースがたくさんありました。そうしたニュースたちは、来週の曜日テーマの中で取り上げてみたいと思います。

この「気になるニュース」は、あくまで埋没しているニュースに焦点を当てています。

 

■ 「コカ・コーラ新飲料のパッケージ」(日経×TREND 2020年11月7日)

2020年9月、コカ・コーラが発売したミニッツメイド ごろっと果実」をご存知でしょうか。わたしは知りませんでした。この商品、パッケージ特徴的です。

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見るとすぐ分かります。印刷逆さまなのです。しかし、コレにはがありました。

この商品には、1cm角に切ったゴロッとした果肉が入っており、大きいために沈殿しています。果肉を味わいながら飲んで欲しい、そのためには、ボトルを逆さまにするくらい大きく振って欲しい、という発想から、この逆さまパッケージが誕生したそうです。

また、パインの絵の一部をドットで描くことで、角切りの果肉入りであることを伝え、「ごろっと」「ご」矢印表すことで、逆さまに振ることを伝えるなど、工夫を凝らし、インパクもあるパッケージになっています。

ふと目に留まるパッケージ、思わず手に取ってみたくなりますね。

 

■ 「食パン1枚でホットサンド」(食楽web 2020年11月8日)

イデアという意味では、コレもありそうで無かったモノです。

家庭用ホットサンドメーカーは、食パン2枚を使って食材を挟みますね。しかし、朝食べるにはボリューム多過ぎると感じることもあるかもしれません。

鋳物で有名な新潟県燕市にある燕三条キッチン研究所では、食パン1枚を使ってホットサンドが作れる「ホットサンドソロ」を開発しました。

食パンをセットし、具材を置けば、あとはを閉じてロックするだけで、手軽にホットサンドが作れます。IH非対応ですが、コンパクトな上、直火で焼くため、調理時間も短いのが特徴、忙しい朝の時間には適しています。

テレワークの日の昼間に、具材を変えてホットサンドでランチなど、ニーズは様々ありそうです。”あったらいいな”をカタチにする、モノづくりに大切ですね。

 

■ 「『ぜったいに許さんぞ』」(ABEMA TIMES 2020年11月13日)

食べ物ネタをもう一つ。

憤懣やるかたない感じで「ぜったいに許さんぞ」と憤るのは、皆様ご存知の日清カップヌードルです。「初めてですよ…この私をここまでコケにした即席食品は…」とも。

王者カップヌードル怒りを露にした相手とは、日清食品「カレーメシ」です。

よりによって他社ではなく、同じ日清食品の即席食品に怒っているのはがあるようです。なんでも「カレーメシ」のパッケージには、2018(平成30)年のパッケージ変更の際にこっそり「※カップヌードルよりウマい!(自称)」と書き加えられており、断りもなくコケにされたカタチの王者カップヌードルが怒ったのでした。

「ぜったいに許さんぞ、米粒ども!!!!! じわじわと食いつくしてくれる!!!!!」

なんだか懐かしいアニメを見ているようですが、カップヌードルの激しい怒りは、当分収まりそうもありません。「つづく」と書き加えたい気分です。

 

■ 「パペマペ・カエルくん」(J CASTニュース 2020年11月13日)

コチラの怒りも尋常では無いですね。

13日金曜日となった昨日、映画13日の金曜日」に登場する殺人鬼「ジェイソン」仮面を被り、右手にを持った出で立ちで登場したのは、お笑い芸人パペットマペット「カエルくん」です。いやいや、実に怖いです。

「カエルくん」の目が、「ジェイソン」の仮面の奥で睨みを効かせるのは、転売ヤーです。「ちょっと転売ヤーぶっ懲らしめてくる」投稿しています。

何を転売する人々に怒っているかは明かしていませんが、おそらくは昨日発売となった家庭用ゲーム機の新作でしょうか。事前抽選での発売となりましたが、既にメルカリなどでは定価3倍近い価格で売り出されており、”買えなかった”人の足元を見るような転売ヤーたちに「カエルくん」は成敗しに行ったのでしょう。

 

以上、今週の「気になるニュース」でした。

マニア179 好きな焼肉のたれランキング

11月13日 金曜日 マニアな小ネタの世界179

 

こんばんは。

 

「好きな〇〇ランキング」、第1回目の「寿司ネタ」、第2回目の「ミスタードーナツ」に続き、今回は第3回目「焼肉のたれ」ランキングです。

 

「焼肉のたれ」って、美味しいですよね!ご飯にたれだけ掛けて食べたいくらいですが、商品によって味付けも異なります。「True Data」では、2020年6月15日~9月6日の全国のスーパーマーケットでの売上をもとに、「焼肉のたれTOP10」を発表しました。

売れている=好きと一概に言えませんが、ある程度比例するものと割り切ります。

 

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結果はこのようになりました。

エバラ食品工業、特に「黄金の味」が強い

・辛さも内容量も中間値が人気

という傾向にあるようです。もちろん、メーカーの力によって、陳列場所にも優劣ができますし、セールを実施できるかなども違うでしょうが、10以内に5商品というのは、やはりエバラ 焼肉のたれ♪」というあのCMソングが耳に残るのでしょう。

CMで印象深いのは、日本食研が販売する「晩餐館焼肉のたれ」シリーズです。バンコという牛のキャラクターが登場し「焼肉焼いても家焼くな♪」と歌うのですが、あの関西チックなCMは、イマイチ受け入れられないのでしょうか。圏外でした。

 

逆に、一度も食べたこと無いのですが、このエバラ食品工業が上位を席巻する中で、ステーキ宮の販売する「宮のタレ」がどれだけ美味しいのか気になりました。

90gという使い切りサイズで、もしかすると単身者には便利なのかもしれません。

 

辛さは、辛口や甘口より中辛が人気のよう。また、内容量も、200g前半では割高感があり、400g台では多すぎるのか、200g台後半~300g台が売れているようです。

 

実は、わたしが好きな焼肉のたれは、このベスト10にランクインしていません。

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わたしはコレが大好きなのです。第10位に辛うじて食い込んだ日本ハムが作る「焼肉のたれ 味噌味」です。甘口の赤帯、辛口の青帯と違い、味噌味は緑帯です。

同社のHPによると、「みそとしょう油・みりんをブレンドし、にんにく、しょうがの効いた焼肉のたれ」だそうで、かなりドロッとしています。その分、肉や野菜によく絡むので、濃い味付けが好きなわたしにはうってつけです。

発売は1972(昭和47)年なのだそうですが、まず見掛けません。ネットで購入することも可能なようですが、わたしは毎年、徳島県に行くと買い溜めして来ます。

そう、日本ハムの前身が徳島ハムだったこともあるのか、徳島県内のスーパーマーケットでは普通に売られています。徳島を出る日に、「大野海苔」「日本ハム 焼肉のたれ(味噌味)」「かがやソース」「棒ういろ」「すだち」という五点セットをクルマに積んで、高速道路を東にひた走る、コレが毎夏の定番ですが、今年は行けていません。

 

というわけで、エバラ食品工業一強とも言える「焼肉のたれ」ランキングでした。

歌謡曲108 カバー② シルエット・ロマンス

11月12日 木曜日 歌謡曲108

 

こんばんは。

 

2020年7月12日以来の「カバー」第2回はシルエット・ロマンスです。

来生たかおさんの曲は”ノスタルジック””叙情的””ワンパターン”などと言われますが、穏やかリズムや美しいメロディーが特徴で、わたしは好きな作曲家の一人です。

 

■ 曲紹介

実姉である来生えつこさんが作詞、曲は大橋純子さんが歌いました。

サンリオ社が米シルエット社と契約し、1981(昭和56)年に刊行を開始した恋愛小説の新書のレーベル「シルエット・ロマンス」のイメージソングとして制作されました。

1981年11月25日にレコード発売ですから、ほぼ39年前の曲ですね。わたしは令和2年の今でもこの曲が好きで、通勤中のWALKMANに入れて聴いています。

たそがれマイ・ラブ以来4年ぶりとなった、大橋純子さんの代表曲です。ちなみに紅白歌合戦では歌唱されていません。

 

■ 聴き比べ

大橋純子さん

基本となる大橋純子さんの「シルエット・ロマンス」です。沁みますね。

全体を通じて、劇を見ているような一つの作品に仕上がっています。

サビ「恋心盗まれて」「恋模様染められて」でわずかに掛かるビブラート、2番のサビ前の「シルエット」半音上がる盛り上がり、リフレインしながら終わるといったあたりが特徴ですが、上質な曲だと思います。さすが本家です。

 

来生たかおさん

来生たかおさんは、提供曲セルフカバーすることも多いのですが、「シルエット・ロマンス」もその一つです。全体的に、大橋純子さんより軽やかでリズムもやや早いですね。イントロの違い、サビ前の「シルエット」の部分に粘りがある点が特徴ですが、最大の違いは半音上がる位置です。大橋純子さんの場合は2番のサビ前で上がりますが、来生たかおさんの場合は、サビの繰り返し前で上がります。

 

石井竜也さん

米米CLUBボーカルでもある石井竜也さんは、多くの謡曲をカバーされています。この曲もカバーされていますが、来生たかおさん版より、さらにアップテンポですね。

石井竜也さんが歌うと、すべて彼の曲になる、それだけの世界観を持っている点がプラスでもあり、反面、原曲リスペクト派から見るとに作用する可能性もあります。

 

徳永英明さん

大橋純子さん版をベースアレンジを加えているようです。半音上がる2番サビ前の「シルエット」繰り返さないところが違いですね。

カバーにあたり、やや暗めにアレンジを変えることが多い徳永さんですが、この曲は基本をあまり変えていません。それだけ原曲がお好きなのでしょうか。

 

Acid Black Cherryさん

残念ながら、歌唱動画が見当たりませんでした。

以前も書いたことがありますが、わたしはAcid Black Cherryのカバーが好きで、よく聴いています。その理由は、クセが少ないこと。ビジュアル系バンドのボーカルであるyasuさんのソロプロジェクトですが、原曲をとても大事にしてカバーされているので、原曲の良さを損なわない点が好きなのです。

このシルエット・ロマンスのカバーに関しては、一点だけ気になる部分があり、2番サビの繰り返しに入る前に「ああ」を入れて原曲を変えています。淡々としながらも燃え上がる、感情を表に出し過ぎない良さが、「ああ」でややマイナスな気がします。

 

結局は、聴き手好き嫌いがあります。皆さんは、どのアレンジがお好きでしょうか。

 

ちなみに、他にも番組コンサートでも、カバーされています。

河合奈保子さん

改めて思うのは、アイドルながら上手ですね。基本にとても忠実に歌われています。

強いて言えば、リズムをもう少し緩やかにした方が良かったと個人的には思います。曲としては大人深みが欲しいのですが、アイドルであることに加え、年齢も若く、そこにリズムの速さも加わることで、深みが少し足りていないように感じます。

 

来生たかおさん・谷村新司さん

深み、円熟味という部分で35年近い年を経た来生たかおさんが歌った映像があります。番組内で、谷村新司さんとデュエットされているのですが、”来生節”健在、そこに谷村新司さんの低く力強い声もよく合っていると思います。

 

渡辺真知子さん・林部智史さん

https://www.youtube.com/watch?v=C6xPTEUtSX4

この形式でしかリンクできませんでした。番組内でのデュエットです。

石井竜也さんと同じく、渡辺真知子さんも独自の世界観を築ける歌手の一人です。歌唱法によるところが大きいのでしょうが、この曲とはとても合っている気がします。

声量が豊かでパワフルなことが特徴でもあり、少し強すぎると感じる部分もありますが、曲全体の中で抑揚をつけながら歌う、本当に上手だと思いました。

対照的に、カラオケバトルなどから歌手になった林部智史さんが楽譜に忠実です(ビブラートを効かせるなど特徴的な箇所もありますが)。声も細めで高音まで伸びることが特徴、シルエット・ロマンスというしっとりした曲には合っています。

このお二人が声を重ねることで、曲の奥行きが生まれていて、素敵なデュエットに仕上がっていると思うのですが、いかがでしょうか。

 

あくまですべてわたし個人の感想です。

特定の歌手の方のファンであれば見方も違うでしょうし、もちろん聴き手により評価も違いますから、是非聴き比べをしていただければ嬉しいです。

原曲が上質な「シルエット・ロマンス」、「カバー」第2回目でした。

スポーツ42 今年の中日ドラゴンズを振り返る

11月11日 水曜日 スポーツ42

 

こんばんは。

 

水曜日ですが、本日は不定期テーマ「スポーツ」を投稿します。

 

異例づくめだった今年のプロ野球ペナントレースも、レギュラーシーズンは残り数試合となりました。そこで今夜は、わたしが応援する中日ドラゴンズを中心に、今年のプロ野球を振り返ってみようと思います。

 

■ 順位予想は当たったか

昨年12月13日に順位予想をしていました。11月9日終了時点の順位との比較ですが、パ・リーグは全日程終了(今後CS)で確定、セ・リーグもほぼ確定でしょう。

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セ・リーグは、巨人の底力を見くびっていましたが、Aクラス・Bクラスの顔ぶれは合っていますし、Bクラスは順位も合っています。Aクラスについては、阪神・中日の並びは合っていましたから、自分としては満足しています。

かたやパ・リーグですが、コチラもAクラス・Bクラスの顔ぶれは合っていました。やはりソフトバンク選手層の厚さは他を圧倒しました。西武は選手層で劣りましたね。千葉ロッテ2位は予想どおり、今年は勢いを感じていました。

Bクラスに目を移すと、楽天日本ハムの並びは合っていますが、オリックスは監督で負けたと思っています。ただ、順位を当てる意味では、采配も含めて予想しなければならないので、来季はそこも考えつつ予想したいと思います。

的中率33.3%(12球団中4球団)。Aクラス・Bクラス的中率100%。まあまあですね。

 

中日ドラゴンズの2020年

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得失点差でプラスなのは巨人・阪神・横浜です。

中日は、防御率・失点ともリーグ4位ですが、得点リーグ最下位ですから、それでもAクラスにいるのは投手力(あるいはディフェンス力)で勝ったと言えます。

かたや攻撃力を見れば、打率リーグ4位得点リーグ最下位本塁打数リーグ最下位盗塁リーグ5位惨憺たる結果ですね。打率は最下位でない中、得点ができないのは、”どうでも良い場面で打てて、勝負の場面で打てない”のです。ならば効率よく得点するためどうするか・・・課題はそこで、盗塁数、あるいは犠打・犠飛を考える必要があると思います。球団はホームランが出やすいよう、ナゴヤドームテラス席設置する案を持っているようですが、防御率というメリットを捨てる価値があるのか、わたし個人は、ディフェンスのチームメリットを活かすべきと思いますが。

個別に振り返ります。

投手力

まずは先発陣、特に左腕・大野雄大投手の奮闘が目立ちました。防御率奪三振もさることながら、完投・完封の回数が多かったことは値千金です。FA権を取得した大野投手が、3億円+出来高の3年契約で残留合意という記事が出ました。来季に向けた上で、彼が残ってくれたことは、中日にとっては胸を撫で下ろしたことでしょう。

わたしは一昨年までの大野投手を「エース」と呼ぶことに否定的でしたが、昨年、そして今年と、「エース」と呼ぶに相応しい活躍を見せてくれました。

その価値は、単なる勝利に留まらず、他の先発陣が”完投したい”奮起したこと、そして登板過多リリーフ陣休息を与えられた点でも大きいです。最も触発されたのは、福谷投手ではないでしょうか。慶応大卒で、当初配置されたストッパーでは精神面の脆さも露呈し、”もうダメかな”と見られていましたが、昨年はケガに泣きながら先発の適性を見せると、今年は先発投手のの一人となりました。

先発で頼りになったこの2人以外にも、戦前に予想した際にも触れましたが、他球団がローテ投手に苦戦する中、頭数だけは揃っていました。残る4人が完投しなくても勝ちを拾えたのは、やはりリリーフ陣が確立されたことでしょう。

「大福丸」と愛称が付けられた、祖父江大輔投手、福敬登投手、ライデル・マルティネス投手の三投手で7回以降を守り抜く姿は、黄金期の中日を彷彿とさせました。6回終了時点でリードした試合の連勝記録37と圧巻でした。「大福丸」の活躍はもちろんですが、実はその前を多く受け持った谷元圭介投手の存在も欠かせません。35歳のベテランは、昨年も途中から調子を落とし、今年も最初は調子が上がりませんでした。”このまま今年で引退かな”と思っていましたが、見事な復活を遂げ、今や勝ちパターンに欠かせない貴重な存在になりました。このリリーフ陣4人は頼もしかったです。

 

②捕手

「ポスト谷繫」という言葉が虚しく響き続けた中日でしたが、2020年に、その有力候補が現れました。オリックスにトレードされた松井雅人捕手でも、昨年、強肩を見込まれて先発出場が増えた加藤匠馬捕手でもなく、一番手に躍り出たのは木下拓哉捕手です。

シーズン序盤こそ、複数の捕手の併用でしたが、後半は固定されました。

もともと打撃面では一歩リードしていましたが、そのメリットは”ここぞ”の場面でも発揮され、現在、6本塁打、32打点を放っています。過去を見ても”打てる捕手”正捕手の要素でしたが、木下捕手にはその要素があります。しかも、試合にとって重要な場面で一発を放つなど、勝負強さがウリです。同時に、捕手として求められる肩の強さも見せました。盗塁阻止率12球団断トツで、「甲斐キャノン」で脚光を浴びたソフトバンクの強肩捕手・甲斐選手を1割以上上回る阻止率も光りました。

いなければ悩みますが、いすぎても悩む、贅沢な悩みができました。

もう一人の正捕手候補、アリエル・マルティネス捕手です。中日は過去に、鳴り物入りで入団した外国人捕手ディンゴ捕手)トラウマになっていますが、そんなことを吹き飛ばす活躍を見せたのが、育成から支配下登録されたマルティネス捕手です。

打てば初本塁打、守っては強肩、そして甘いマスクと、話題性十分な外国人捕手の出現で、チームが活気づきました。すぐに故障したため、シーズン通しての活躍とはなりませんでしたが、ビシエド捕手の故障による4番のを埋めるなど、適所にハマる柔軟性もあり、来年以降も木下捕手のサブとして十分に活躍してくれそうです。

ココに、新入団の郡司捕手、昨年の新人・石橋捕手と若さ溢れる正捕手候補が控えていますから、うまく経験を積ませながら移行すれば、しばらく正捕手の悩みからは解放されそうです。木下捕手・マルティネス捕手を併用しつつ、必要に応じて守備固めで加藤捕手・大野捕手という起用になるのでしょうかね。

 

③野手

わたしは球界のトレンドともなった攻撃的2番否定的です。中日には適性を持つ強打者がいないからです。それでも序盤は模索していたようですが、一部ファンは「呪われた2番」などと呼んだように、2番に起用された”長距離砲”候補が悉く低打率ケガに悩まされました。最終的に京田陽太選手で落ち着いたのですが、コレで良いのだと思います。京田選手は、本塁打の可能性は低いですが、広いナゴヤドーム本拠地にする以上、粘り、足の速さ、小技が2番バッターには必要だと思います。バントミスなどもありますが、京田選手には、2番として、出塁率向上と小技の技術を磨いて欲しいです。

野手で期待通りに働いたのは、大島洋平選手と高橋周平選手でしょうか。大島選手に関しては、勝負弱さも見え隠れするのですが、安打数を考えれば外せません。ベテランになってきており、守備範囲の問題も指摘され始めていますので、来年以降は左翼または右翼にコンバートもあるかもしれません。勝負強さも含めて、高橋選手は活躍してくれました。守備力も定評がありますし、まだまだ若いですから今後も期待できます。本来は、本塁打も期待された選手ですが、どうやら中距離打者で落ち着きそうですね。

現首脳陣は、阿部寿樹選手がお気に入りのようで、今年もレギュラーとして多く起用されました。自身のキャリアハイを更新する二桁本塁打を記録するなど、来年以降もレギュラー起用が見込まれますが、30歳を超えています。来年以降の働き次第で、若手にチャンスを与えることも考えて欲しいと思います。

その若手の起用については、多くのファンからも不満噴出していました。二軍で好成績を残して昇格しても、とにかく出番が与えられないのです。石垣雅海選手など典型で、和製大砲候補の一人であり、二軍でも成績を残しての昇格でしたが、一軍ではベンチを温めるだけの日々でした。当然、二軍では規定打席に達しず、一軍では試合勘が失われていくだけ、たまに代打で登場しても、すぐに交替させられるので、調子も上がりません。もう少し勢いのあるときに、辛抱強く起用できないものかとわたしも思います。いつまで経っても経験値が増えないのでは、選手層が厚くなりませんから。

新人の石川昂弥選手は、やはり魅せてくれました。一軍初打席二塁打、その後も”あわや本塁打か”という大飛球を何度か放ちましたね。二軍ではほぼ全試合に四番打者として起用されたことからも、球団の期待値が分かります。終盤詳細が伏せられたまま実践から外れ、「体調不良」とだけアナウンスされ、秋のフェニックスリーグにも参加が見送られるなど、ファンとしては心配も募りますが、まずはコンディションを万全にし、とにかく思い切り振れる選手として、3年目あたりから活躍して欲しいです。

 

全体的に見れば、木下捕手が固定できたことと、先発投手陣に左右の軸ができたこと、そして6回以降のリリーフ陣が固定できたことが8年ぶりAクラス要因でしょう。

結局、中日は守り勝つ野球が基本スタイルですから、来年以降、超攻撃的打線という妄想は捨て、手堅い野球に徹して欲しいと思います。