歌謡曲94 上手い人多いなぁ⑤

7月9日 木曜日 歌謡曲94

 

こんばんは。

 

「上手い人多いなぁ」完結編となる第5都道府県目は、北海道です。

札幌に6年住んだ贔屓目もありますが、ジャンルを代表する上手な歌手が多いと思います。

 

f:id:Masa_S:20200706165039j:plain

収まりきらないほど、多くの有名歌手の方を輩出しており、上はほんの一部です。

 

この中でも特に「上手いなぁ」と感じる方を何人かご紹介します。

昭和の、戦後歌謡界を語る上で欠かせないのは、上磯町(現 北斗市)生まれの三橋美智也さん。高音節回し秀逸で、「哀愁列車」「おんな船頭唄」「リンゴ村から」「一本刀土俵入り」「おさげと花と地蔵さんと」「古城」「星屑の街」「夕焼けとんび」「達者でナ」「お花ちゃん」などヒット曲も数知れません。

何故でしょうか、三橋美智也さんの歌には、どこか哀愁を感じるんですよね。やはり田舎を後にした戦後の若者心境を描く曲が多いからでしょうか。突き抜けるような高音が、どこまでも高い田舎の空を連想させてくれます。

 

同じ道南では、北島三郎さんも知内村(現 知内町)ご出身です。

1962(昭和37)年にデビューされ、芸能生活58年、演歌界の第一線で活躍されてきました。わたしが子どもの頃、子どもたちは「与作」を歌ってました。「なみだ舟」「帰ろかな」「兄弟仁義」「函館の女」「風雪ながれ旅」「まつり」「北の漁場」などヒット曲も多数、北島音楽事務所を通じて多くの歌手を育てるなど、演歌界の大御所として現在も活躍され、「サブちゃん」の愛称でも親しまれています。

 

男性演歌歌手では細川たかしさんも忘れてはいけません。

蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山の麓にある真狩村のご出身です。現地に行くと、細川たかしさんの像が建っています。すすきののクラブでの歌手活動を経て上京し、「心のこり」でデビュー、「北酒場」「矢切の渡し」「浪花節だよ人生は」「望郷じょんがら」「北国へ」「佐渡の恋唄」など、コチラもヒット曲多数ですね。

 

演歌を離れると、松山千春さんも上手いですよね。

北海道愛を公言されており、現在も札幌市に居を構えています(ご出身は足寄町。「時のいたずら」「季節の中で」「恋」「人生の空から」「長い夜」などヒット曲多数、シングルカットされていませんが「大空と大地の中で」も名曲だと思います。カラオケで1曲歌ってみると、何故だか満足します。

「松山が生きている限りは自分以上に歌が上手い歌手は出てこない」と語ったことがありますが、時折披露する演歌も物凄く上手いんですよね。下手な演歌歌手など足元にも及ばないほどで、思わず聴き入ってしまいました。毒舌ですが、茶目っ気もあり、優しい人だろうと感じます。

 

同じくらい上手だと思うのが、旭川市出身の玉置浩二さんです。若かりし安全地帯の頃は尖った雰囲気でしたが、今は故・忌野清志郎さんを目指してる(?)と思うような独特雰囲気を醸し出す存在です。わたしは30代の頃の玉置浩二さんが一番上手だと思っていますが、声量に陰りが見える今でも上手いですね。

多くの歌手の歌を聴くとき、原曲を崩されるのが嫌なのですが、玉置浩二さんだけは、大きく崩してしまっても成立してしまうのが不思議です。もちろん、原曲どおりがベストなのですが、嫌な印象は受けずに聴ける気がします。

囁くような声、張った声、低音も高音も含めて素晴らしいと思います。そして松山千春さん同様、実は演歌も物凄く上手なのには驚きました。個人的には「碧い瞳のエリス」「恋の予感」「Friend」あたりを聴くと、胸がじーんとします。

 

声量、高音とくれば、帯広市に近い池田町出身の吉田美和さん(ドリカム)も外せません。あの華奢な体のどこから、あれだけの声が生み出されるのだろうと思うほど、ストレートに声がドーンと出てきます。気持ち良いです。わたしの青春時代、「決戦は金曜日」「晴れたらいいね」「サンキュ」「LOVE LOVE LOVE」などがヒットしていました。シングルカットされていない中で「未来予想図Ⅱ」も代表曲ですね。

わたしはもう少し後の「7月7日、晴れ」「SNOW DANCE」「やさしいキスをして」あたりが好きなのですが、どれも吉田美和さんの歌唱力あってこその曲ですね。

 

いつもは5人(組)なのですが、止まりません。もう一方、中島みゆきさんです。

日本を代表する女性シンガーソングライターの一人であり、4つ年代シングルチャート1位を記録した唯一の歌手、つまりはそれだけ長年にわたり支持されている凄い歌手だということです。かなり変わった印象を受けますし、歌い方も独特なのですが、中島みゆきワールドに惹き込んでしまう魅力を持っているんですよね。

「時代」「わかれうた」「ひとり上手」「悪女」「浅い眠り」「空と君のあいだに」「地上の星」「麦の唄」「糸」と、古い曲も新しい曲も知っています。

さらには「かもめはかもめ」(研ナオコ)「この空を飛べたら」(加藤登紀子)「春なのに」(柏原芳恵)「宙船」(TOKIO)の他、工藤静香の多くの曲も手掛けるなど(いずれも敬称略)、ヒットメーカーとしての一面もあり、その才能は底知れません。

 

よく、広い土地の人は声がデカいと言いますが、北海道ご出身の歌手の多くは、声量が凄く、聴いていて余裕すら感じます。余裕があるからこそ曲全体に強弱もつけられますし、真っすぐ声を出してくれるので、聞き取りやすいです。

そして三橋美智也さんや細川たかしさんがそうですが、幼い頃から民謡に親しんでいる方も多いようで、高音の出し方や節回しもお手の物、そうした地元出身の歌手の曲を聴いているから、他ジャンルの歌手までも演歌や民謡が上手なのかな、と感じます。

 

他にもたくさんご紹介したいのですが、書き出すと止まらないので、ココまでにします。過去5回に分けて投稿しましたが、わたしの中では最も歌が上手い歌手が多いのは、北海道だという結論です。あくまで個人の感想ですので、悪しからず。

以上、「上手い人多いなぁ」シリーズ完結編でした。

 

ちなみに次点は、栃木県(森昌子さん、池田聡さん、斉藤和義さん、河口恭吾さんなど)だと思っています。