月曜ア・ラ・カルト13 (検証1)人口密度と感染率の関係性

4月13日 月曜日 月曜ア・ラ・カルト13

 

こんばんは。

今日は西日本~東日本にかけて暴風雨となり、まるで台風のような天候でした。広島県北部では寒気も合わさって、季節外れの積雪14cmだとか。前にもこのブログで書きましたが、現状で避難生活を余儀なくされるような自然災害は回避したいところです。自然災害への備え、そして新型コロナウィルスへの備え、気をつけたいですね。

 

さて、今日の本題です。

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2020年4月10日時点で、岩手県鳥取県感染者数が少ない理由はどこにあるのか、という話題を目にしました。上に纏めたとおり、いずれも人口密度が低いことが関係しているというので、今夜はこれを検証してみることにしました。

なお、データ取り纏めや資料作成に時間を要するため、感染者数は4月10日(金)時点の数字を用いています。その後の増加には対応しておりません。

 

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2019年10月1日時点の人口推計および面積をもとに都道府県別の人口密度、都道府県における人口のうち感染した人の割合、を各々算出して順位をつけました。感染者比率の順位から人口密度の順位を差し引きます。その差がゼロに近いほど、感染者比率と人口密度との関連性強いことになります。また、誤差がプラスの場合は人口密度の割に感染比率が低いことを、逆にマイナスの場合は人口密度の割に感染比率が高いことを意味します。結果は上図のとおりとなりました。個別に見て行きます。

 

■ ある程度関連性が認められる

お題となった岩手県の誤差は+1ですから、人口密度が低いから感染者数がゼロだという説は、一定の説得力を持ちます。よく言われる人口密集地、東京都、大阪府、千葉県、兵庫県、福岡県なども誤差が僅かですから、逆説的に冒頭の説を裏付けています。

したがって、人口密度と感染率の高さには、ある程度の関連性が窺えます。

■ 四国の二県が対極にある

しかし、人口密度だけで説明できるほど単純でもありません。その典型が、香川県高知県という四国二県です。誤差プラス32の香川県は、人口密度が高いにも関わらず感染率が低いのに対し、誤差マイナス39の高知県は、人口密度が低いにも関わらず感染率が高いのです。同じ四国島内にあって、このがどこから生じるのでしょうか。

冒頭の岩手県鳥取県の記事では、人口密度の低さに加え、大都市圏との人の往来が少ないことも関連しているという話がありました。たしかに、大都市圏から感染者が流入し、そこに人口密度の高さが加われば、爆発的増加する可能性がありますね。

しかし、四国の二県の数値は、この説にも一つの疑問を投じるものです。

なぜなら、四国東部の方が、感染者数が増加している京阪神エリア距離的にも近く、人の往来も多いです。しかし、香川県、加えて徳島県も、感染者数・感染率が低いので、大都市圏との往来の多さにリンクしていると断定するのは難しい気がします。

香川県高知県の諸比較

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人口密度、そして大都市との距離や往来についての一般論(人口密度が高く、大都市との距離が近い・往来が多い)について、香川県高知県の比較では真逆の結果が出ています。そこで、他に要因が無いか、諸比較をしてみました。

①初期段階での対応に違いがあったのでは?

高知県の初動対応が遅れたから感染拡大した、あるいは、香川県の初動が遅かったから検査結果件数の判明が実態より少ない、ということが無いか、3月31日時点の初動状況を比較しました。相談件数、受診件数、外来受診率、いずれも近似しています。

したがって、初期における県や県民意識に差があったわけではないと思います。

②世帯構造の差が結果に繋がったのでは?

例えば、重篤化しやすいとされる高齢者だけの世帯が占める割合は、両県でほぼ同じです。したがって、この点が結果に影響を与えたことは無いと思います。

世帯構造で差があるとすれば、香川県では三世代世帯が多いことです。しかし、他の都道府県を見ると、家族内での感染も多く報告されていることからすれば、このことがむしろ感染者を増加させる要因になり得るので、香川県の感染者数が少ないこととはの関係になります。世帯構造による差も、影響は無さそうです。

③鉄道が感染源となったか?

都市部では、満員電車での感染が指摘され、3蜜を避けるよう、時差通勤・通学や窓開けなどを推奨していますが、この両県はどうでしょうか。

人口1万人あたりの鉄道キロは、高知県香川県ほぼ倍です。しかし、これは県土が広く人口が少ない高知県香川県を上回るのは、ある意味当然で、電車の混雑が影響したわけではないと考えます。ちなみに自家用車の普及率はほぼ同じです。

クラスターとなる場所の数に差があったのでは?

3蜜が生じやすいとされる店舗でクラスタが発生すると、たちまち感染者数が大幅増となります。そこで、よく言われる業態の店舗を比較しました。

カラオケ店は大差無いですが、居酒屋、パチンコ店、スポーツクラブなどは、いずれも高知県香川県を上回っており、特に居酒屋では大差がついていますね。

酒好きとされる高知県ですから、ここでは両県の差が出た気がします。

生活保護受給率は影響したか?

生活保護受給率=経済困窮ですから、免疫力含め、日頃の生活環境から感染しやすさ(あるいは発見の遅延)に影響している可能性も否定できません。

高知県香川県倍以上であり、高知県の感染者数が多いこととの関係にあります。

 

しかし、③~⑤はこの両県の関係であてはまりますが、都道府県を見ると必ずしも当てはまりませんから、新型コロナウィルスとの相関性には疑問があります。

今日は新型コロナウィルスと人口密度の関連性を調べましたが、明確に関連していると言える要素は見当たりませんでした。もちろん、人口密度が低い方が、そして大都市から離れた場所の方が、感染率は低い傾向にあるというのは感覚的に理解します。

いずれにしても、まずは可能な限り「不要不急の外出」を控え、3蜜を避ける、うがい、手洗い、消毒、体力づくり、咳・くしゃみエチケット等、言われていることを各々が守ることが拡大防止に繋がると思います。

以上、初の「検証」は失敗に終わりましたが、今後も興味あることについて、時折検証してみたいと考えています。「月曜ア・ラ・カルト」でした。