おとなの学習帳40 方言AWA百選④

4月2日 木曜日 おとなの学習帳40

 

こんばんは。

約4か月ぶり、忘れた頃にやってくる「方言AWA百選」シリーズの第4回目です。

この4月から、従兄弟の子が大学進学で徳島を離れますが、おそらく最初は言葉の壁に悩むこともあると思います。最低でも関西なら通じると思っているとすれば、それは間違いで、徳島特有の方言があるものです。そんな、関西で通じそうで、実は通じない阿波弁(徳島の方言)をいくつか取り上げてみます。

 

①かんまん

なんとなく元の言葉は残っていますが、「構わない」の意味です。

たとえば「今日(そちらに)遊びに行ってええで?」と尋ね「かんまんじょ」と言われれば、それは「構いませんよ」という承諾の意味です。

「かんまんで?」「かんまんじょ」「ほんまにかんまんのん?」「かんまんけん」

こんな具合に、双方で「かんまん」「かんまん」と言い合う、なんとなく関西でも通じそうな気がしますが、れっきとした阿波弁ですね。

 

②いぬ

dog(犬)ではありません。おそらくは古語の「往ぬ/去ぬ」の変化形で、「立ち去る、帰る」の意味です。関西弁にありそうですが、関西弁ではないですね。

たとえば遅くまで残業する部下に「はよいねよ」と言えば、「早く帰れよ」の意味です。逆に、立ち去る側から「ほなそろそろいんでくるわ」と言えば、「じゃあそろそろ帰るね」という意味です。「いぬ」という言葉、意外と便利なんです。

 

③たっすい

これは「容易い」の変形かと思うのですが、まずは「簡単だ」という意味があります。「今日のテストたっすかったなぁ」という感じですね。

ただ、問題はそこからで、派生的に生じた意味として「くだらない」というニュアンスの意味で使うこともしばしばです。「あいつのいよるん(言っていること)たっすいわ」「たっすい奴やのぉ」「もうほんなん聞っきょったらたっすぅなるな」という具合に、明確に標準語で置き換えるのは難しいのですが、とにかく良くない意味です。

 

④ごじゃ

阿波踊りの連(踊りのグループ)に「娯茶平連」という連がありますが、やはり地元の方言「ごじゃ」が由来です。これはどこに由来しているか想像すらつきませんが、「でたらめ」という意味です。③同様にネガティブな阿波弁ですね。

「お前の言うことはごじゃばっかりじゃな」「ごじゃ言うな」など、この言葉を聞けば、ああ、でたらめでいい加減だという意味だな、と理解してください。

 

 

A「ほんまにごじゃばっかり言うて。何考えとんな」

B「ほなけんど、ほんまなんです。ほんまに・・・」

A「ええわ もうお前と話しよん たっすぅなったわ」

B「いや、ほない言われても・・・」

A「もう聞きたぁ無い。かんまんけん はよいね!」

B「分かりました・・・」

会社での上司(Aさん)部下(Bさん)の一コマでしょうか。必死で説明を試みるBさんですが、Aさんには言い訳のように聞こえたらしく、最後は匙を投げたようで、事務所内に険悪な空気が流れていますね。

今日の解説から、この会話を訳してみてください。