マニアな小ネタの世界138 ビックリマン独り言vol22~ヘッドのプリズム 前編~

3月2日 月曜日 マニアな小ネタの世界138

 

こんばんは。

先週金曜日に続く「マニアな小ネタの世界」内シリーズ「ビックリマン独り言」、今日と明日は、ヘッドシールのプリズムについて投稿します。

 

ビックリマンシール収集において、一番人気があるのは、いわゆるヘッドシールです。

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当初はキラキラ輝く銀色の四角プリズム素材が子どもを魅了し、一目での違いを見せつける存在でした。第10弾までは必ず各弾に銀色の四角プリズムが存在し、ヘッドのイメージ確立させるのに大きな役割を果たしたと思います。

 

そんなヘッドシールについて、気になる記事を見つけました。

別冊宝島ビックリマン全シール大図鑑」(2015年12月10日発行)の中から抜粋です。

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「初めての色つきキラとして登場したのがヘラクライストの赤と緑」とあります。ヘラクライストと言えば第7弾の人気ヘッドですが、それより以前の第3弾のスーパーデビルでは黒、第5弾のサタンマリアでは金のプリズムがあります。それなのに、第7弾のヘラクライストを「初めての色つきキラ」と書くのは何故でしょうか。

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最初は単なる誤りかとも思いました。しかし、そんな折、2018年7月14日から合計30回続いた、コロコロオンラインの「伝説シール誕生秘話 第20回」で、当時の担当である反後氏が気になる発言をしています。

「ヘッドのシールはホロの上に透明なフィルムを乗せる」ものの「(第7弾では)ビックリマンの生産が多くなるに従ってフィルムが足りなくなって」しまい「パワーアップバージョンは透明なフィルムを使うのはやめて、まだ在庫のある赤いフィルムにした」のですが、「赤のフィルムもなくなってしまう・・・次は緑だ!」と、第7弾ヘッドが、銀プリズムに加えて、赤や緑になった経緯を語っています。

明確には語っていないものの、”透明なフィルムをやめて、赤や緑のフィルムにした”=”それまでは色付きフィルムは使っていなかった”、とも読めます。

さすがにビックリマンの父であり、ビックリマン博士とも呼ばれた反後氏が、スーパーデビルの存在を忘れるハズありません。ということは、スーパーデビルの黒プリズムと、サタンマリアの金プリズムは、色付きキラとして認められていないのでしょうか?

 

そこで、ビックリマンシール制作を行う某印刷会社のページを調べました。

プリズムに色を付けたい場合、背景にカラーフィルム圧着させることで、プリズムの輝き維持されると書いてあります。つまり、ノーマルな銀色のプリズムの上から色付きフィルムを重ねることで、色付きプリズムになる、という説明です。

このことは、赤フィルムを使ってヘラクライストを誕生させたという反後氏の発言に符合しますが、黒や金のプリズムが色つきシールとならない理由は分からないままです。

これだけ書きながら、モヤモヤが解消されないまま、ネタとしては終わりです。

 

蛇足ですが、某印刷会社のページでは、ヘッド風シールの作り方の続きが書かれています。プリズムに、必要に応じてカラーフィルムを圧着させた上で、下地のプリズムが透けて困る部分には、白版と呼ばれる下地を置いてから、イラストを乗せて印刷するという手順が記されていました。そこで思い出すのが、シャーマンカーン(第2弾)です。

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強調するために輝度を落としていますが、胸の「情」や頭部など、赤い部分が光っているように見えますね。コレは「赤透け」と呼ばれ、白版を置き忘れたために、下地のプリズムがそのまま透けてしまっているエラーシールです。

 

 

たかだか30円の駄菓子に封入されるオマケに、よくもここまで手間暇とお金をかけていたものだと、改めて当時のロッテの意欲に驚かされます。最初期のスーパーゼウスなど、これにさらにビニールコーティングまで施していたのですから。

 

35年近く経って初めて知ることも、まだまだある。ビックリマンの世界は深いのです。