乗り物150 クルマのはなしvol27 今生まれていたらと思うマツダ車

2月11日 火曜日 クルマのはなしvol27

 

おはようございます。

 

今日は「建国記念日」ですから、朝からの投稿となります。さて、本日は「クルマのはなし」です。最近、景気に陰りが・・・という話を聞きますが(もともと好況だったとも思えませんが)、かつてバブルが崩壊に向かった頃のクルマ業界を思い出すとき、やはりわたしの中では、マツダ5チャンネル化失敗が一つの大きな出来事でした。

各メーカーが、国内に割く余裕が十分にあった時代、同一のベースから姉妹車を作り、販売店ごとの特性に合わせて振り分けるのが一般的でした。今ではトヨタでさえ、外観を作り分ける余裕が無くなっていますが、当時トヨタ、日産に次ぐ)業界3位を狙ったマツダは、5チャンネルという販売網拡大に出て、それに呼応するカタチで、基幹車種カペラの後を継いだクロノスから、次々と派生車種を生み出したのでした。結果は惨憺たるもので、後に「クロノスの悲劇」と呼ばれてしまいます。

当時のマツダは現在と違い、良い意味でのブランドイメージが十分に確立していない中での挑戦でしたから、ある意味で結果はやむなしかと思います。

と同時に、当時を思い出すとき、ふと当時の意欲作のクルマたちが現代に売られていたならば・・・と思うのです。実は当時のマツダ車は、特に欧州で高い評価を受けていました。実際、デザイン一つ取っても、現在の新車と遜色無いものもあります。

そこで今夜は、このもしも・・・をもとに当時のマツダ車たちを振り返ります。

 

■ センティア/MS-9

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わたしは初代センティアが大好きでした。マツダの最高級車がルーチェだった頃は、垢抜けないデザインゆえに「広島ベンツ」揶揄されていましたが、センティアに進化したとき、急にエレガントな高級車へと変貌したのには驚きました。

サイドは深めのショルダーラインを除いて無駄なラインを加えず、全体的にはラウンディッシュな、それでいて一体感のあるデザインだと思います。

マツダ車ですから、走りはもちろん良く、内装もかなり凝ったものでした。さすがに一日の長のあるトヨタや日産に比べれば、チリ合わせなどは劣るものの、それでもマツダの意欲を感じたものです。最上級車がマツダ6(旧 アテンザの現代、こんなセンスの良い最上級セダンがラインナップされていれば、幅が広がる気がします。

 

■ ユーノスコスモ

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当時のマツダプレミアムブランドとして発足させたユーノスを象徴するクルマとしては、今なお続くロードスターがありますが、ユーノスのフラッグシップモデルがこのコスモでした。コスモという車名は、マツダの中で歴史ある名前で、ユーノスブランドから登場したものの、通算では4代目となります。

まだ高級クーペ需要があった時代に開発されており、低く構えたデザインと、使用した色のセピアカラーが、なんとも哀愁を漂わせてしまっていますが、マツダの技術の象徴であるロータリーエンジン(RE)を搭載し、333馬力(市販時には業界規制の280馬力にリチューン)を発揮できる能力を備えていました。また、カーナビ画面でタッチパネルを操作するタイプのエアコンなど、当時としては画期的な装備も話題でした。

凝り過ぎたおかげで、高額な車両価格と、実燃費2~3km/ℓとも言われた高燃費がアダとなり、失敗作のレッテルを貼られましたが、意欲は感じられました。

 

RX-7(FD)

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マツダが進めた5チャンネル化の中で、スポーティなクルマを集めたアンフィニ店に配置されたのが、通算3代目となるRX-7(FD型)でした。

今なお根強いファンを誇るこの世代のRX-7ロータリーエンジンを搭載し、最高出力こそ途中までは280馬力に達しなかったものの、本当に早いクルマでした。友達が乗っていたのですが、加速が軽く、コーナリングキレも良く、さすがはマツダ唸る出来映え、国内外のファンを魅了し続けているのも納得です。

なによりこの魅惑的なデザインがたまりませんね。新車で市販して欲しいです。

 

■ ユーノス500

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最後は、「クロノスの悲劇」の主人公のうちの1台である、ユーノス500です。

クロノス派生車種の中では小型車に収まるサイズに仕上げられていましたが、日本では成功例のほぼ無い、小さな高級車とも言えるクルマでした。

この小柄なボディの中で、伸びやかで高級感のある欧州車風なデザインを、よくも表現できたものだと感心した記憶があります。かの巨匠・ジウジアーロ氏をして「小型クラスでは世界で最も美しいサルーンと言わしめたマツダデザイン力は高いものだったことが分かります。アルファベット+数字という車名とともに、10年、いや20年、登場が早すぎたのかもしれません。

ちなみに、10年経っても褪せない価値を提案する「10年基準」を謳っており、ブランドイメージの低かった当時のマツダをわたしは疑ったのですが、30年経過した今になり、その疑いが晴れました。小型サイズに2000ccを搭載し、小石の跳ね上げまで計算した特殊塗装を施すなど、細部にまでこだわったクルマ、現代に生まれて欲しかったです。

 

以上、本日はマツダ車特集でした。