乗り物146 クルマのはなしvol26~32のもたらした意味・後編~

1月14日 火曜日 乗り物136

 

こんばんは。

先週に続き、「32のもたらした意味」後編です。既にブランド消滅してしまった2つの車種において、型式「32」はどのような意味を持ったのか、私見を書き連ねます。

 

3 JY32型(レパード) 

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これは「レパード」の19年の歴史の中で、最も輝いた2代目「F31型」の前期型(左)と後期型(右)です。日本テレビ「あぶない刑事」の中でも登場し、今なおコアなファンのいる2代目は、ライバルであるトヨタソアラに販売面で劣ったものの、迷走した初代の反省に立って、クルマの性格を決定づけました。

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2ドア/4ドアで優柔不断さを見せた初代、2ドアのみで一定の成功を収めた2代目とくれば、3代目はこの路線を踏襲するのが普通でしょうが、3代目では4ドアのみの構成となりました。3代目「レパード」は独自開発が中止された中、車種削減を嫌った日産店からの要請で、急遽、北米「インフィニティ・J30」(以下「J30」)を「レパード」として日本に投入したのでした。「J30」は「Y32型」セドリック/グロリアをベースとする4ドアセダンであったため、型式は「F32型」ではなく「JY32型」となり、車名も「レパードJ.フェリー」へと改められました。 

シャープだった2代目から一転、不人気の尻下がりデザインへと変わり、市場縮小の煽りも受けた3代目は、不人気車種となり、以降「レパード」人気が再燃することはありませんでした。「JY32型」は「レパード」を再び迷走させたクルマだと思います。

 

4 Y32型(セドリック/グロリア) 

トヨタ・クラウンが後席を意識したフォーマルなセダンならば、ライバルの日産・「セドリック/グロリア」は、ドライバーズセダンと言えるでしょう。

 直前の「Y31型」は、フォーマルな「ブロアム系」に加え、走りを意識したグランツーリスモ系」がラインナップされ、若年層まで支持を拡大させることに成功しました。

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            Y31型 左がセドリック(7代目) 右がグロリア(8代目)

日産は続く8代目「Y32型」では「Y31型」の外観を全面刷新します。

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   Y32型 左がブロアム系(セドリック8代目) 右がグランツーリスモ系(グロリア9代目)

「Y32型」では、初代シーマをリファインしたような個性的なフロントマスクを持つ「ブロアム系」、BMWを彷彿させる丸目4灯の「グランツーリスモ系」を、セドリック/グロリア各々に用意し、その系統の性格づけに成功したのでした。この「ブロアム系」「グランツーリスモ系」の差別化は続く「Y33型」にも受け継がれました。

特に「グランツーリスモ系」の外観は相当挑戦的であり、当時の日産の攻めの姿勢の象徴の一つであり、またの顧客層の広さを示す世代であったとも思います。

 

「32」型という数字は、当時の日産の主要車種にとって、大きな分岐点となったモデルであり、自動車史に名を残す車種が多いです。