【特集】全国のお雑煮

12月25日 水曜日 【特集】

 

こんばんは。

「諸国銘菓を江戸で買う」は先週、「曜日テーマ」の中で一足早く年内最終投稿を終えました。今夜はちょうど1週間後の元旦に向け、全国のお雑煮を比べてみます。

 

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このマップは、日本鏡餅組合がHPに掲出しているものです。

 

大別して、丸餅角餅かで大きく東西に分かれていますね。和歌山県から奈良県を通り、北陸の富山県・石川県にかけて、その境目があるようです。

東日本が角餅なのに対して、西日本が丸餅という違いがあります。但し、西日本でも高知県や鹿児島県という一部地域では角餅が主流です。これには歴史的な背景があると言われているようです。

西日本の丸餅の起源は京都にあると言われ、一つ一つ手で丸められます。円形は神聖なモノであり、神様のお供えもののお下がりでもある餅を刃物で切ることは許されないという考えから、丸餅が普及したと言われています。

一方の東日本は、江戸の影響が大きいとされ、「敵をのす」という意味でのし餅が好まれたそうです。のし餅は大きいため、手早く食べるために刃物で切って角餅が誕生したとされます。ここで東西の違いが生まれているんですね。

 

次に、餅を焼く煮るかという違いがあります。

関東甲信地方以北と九州では焼くことが分かります。中部地方から九州一部までは煮るので、煮る地域を焼く地域が挟むカタチとなっています。

この分布は、おすましで作る地域と、味噌汁で作る地域の区分にも重なる傾向であるため、それぞれに合った食べ方だったのかと推測します。

 

お餅を煮ると型崩れしますが、焼けばパリッと香ばしいですね。

わたしは四国の徳島県の生まれで、丸餅文化のはずですが、母が東京出身ゆえか、子どもの頃から角餅が我が家の主流です。但し、餅は焼かずに味噌汁に入れるので、角餅を煮るという結果になり、分布図で見れば東海圏の食べ方に近いようです。

現代では人の移動も盛んですし、餅をついて食べることも減りました。パックで売られている餅の多くは大量生産のために角餅ですから、こうした東西差や地域差がどんどん失われている気がします。お正月くらい、地域の食文化に触れてみても面白いかもしれませんね。以上、「お雑煮」について見てみました。