諸国銘菓を江戸で買う34 くるみ餅?

12月4日 水曜日 諸国銘菓を江戸で買う34

 

こんばんは。

昨日から関東地方周辺で、震度2~4の地震が何度も起きています。あまりマイナスに考えたく無いですが、大きな地震の前兆でないことを祈ります。

また、今日の夕方、アフガン支援で大きな功績を残され、今なお現地での医療支援などで現地の方々からも敬意を持たれていた中村哲医師が、武装勢力による銃撃で亡くなるという衝撃的な訃報に触れました。海外における日本の在り方として、金銭ばら撒きではなく、現地発展のための技術や生活向上への尽力というものが評価されていると言われますが、長年にわたるアフガン支援の結果、アフガン政府より勲章を授与され、今年は名誉市民権まで授与されたばかりの同医師が、現地の武装勢力により命を落とすという結果となったことは、残念でなりません。危険な地域で暮らすため、常に危険と隣り合わせだったかもしれませんが、本当に貴重な存在だったと思います。

「命に別状はない」という第一報で安心したのですが、最悪の結果となり、言葉がありませんが、心よりお悔やみ申し上げます。本当に長い間、お疲れ様でした。

 

さて、「諸国銘菓を江戸で買う」34回目は、久々の東北地方・山形県の銘菓です。

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山形県は、言わずと知れた日本有数の米どころですから、系の銘菓を探していました。そして東武百貨店(池袋店)のOYATSU tableで発見したのが「出羽くるみ餅」でした。くるみ餅という「和」のテイストに反したパッケージに惹かれました。

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配色こそシックですが、くるみの絵と、(おそらく)出羽三山のカタチに透明化されたパッケージは、なんとなく「洋」の雰囲気を感じます。

中が見える部分からは、わたしの知るくるみ餅とは違ったので、購入することを前提に軽く指で押してみました(購入しない商品にこんなことをしてはいけません)。すると、押しても凹まずに元に戻ってくる不思議感触です。

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普段あまりお見せしないからのショットです。その感触を生み出している正体は、この構造です。くるみを焼いて練り込んだ分厚い求肥の層が、この弾力を生んでいるのだと思います。その両側と真ん中を、非常に薄くてきめ細かいとしたシュー生地で挟んでおり、食べてみるとシュー生地のアクセントはほとんどありません。但し、それは食感についてであって、シュー生地が放つほのかな甘みはしっかり存在します。

結果的に、言われてみればくるみ「餅」という仕上がりなのですが、やはり「洋」のテイストを感じるという斬新なお菓子でした。

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作っているのは、山形県鶴岡市にある有限会社 木村屋さん。創業は1887(明治20)年という130年を超える老舗の和菓子屋さんです。

この木村屋さんは、山形県下初のパン屋として創業したそうで、その名は東京・銀座の木村家に由来するといいます。初代が銀座木村家で修業し、暖簾分けを許されたのだとか。パンという「洋」の食べ物に、日本人に馴染むよう餡という「和」を組み合わせたあんぱんの和洋折衷の精神は、この「くるみ餅」にも息づいていると思います。

 

店頭のポップには、税抜130円と書かれていましたが、レジでは税抜140円でした(おそらくお店が間違えて表示したのでしょう)。新ジャンルのくるみ餅を食したいという方は、是非召し上がってください。美味しいですよ。

 

以上、34回目「諸国銘菓を江戸で買う」でした。