乗り物134 クルマのはなしvol19 勝手にランキング~レビン/トレノ~

10月15日 火曜日 乗り物134

 

こんばんは。

先日、トヨタの基幹車種であるカローラがフルモデルチェンジしましたが、かつての大衆車であるカローラクーペ版として、カローラレビンというクルマがありました。2000年にシリーズを終了しているため、20代前半くらいまでの若い方には馴染みのない車名かもしれませんが、免許を取得した若者が買う入門編のスポーツクーペとして、やがてはカスタマイズするベース車両として、広く認知されていました。

今夜は、そんなかつてのスポーツクーペ「レビン」と、その姉妹車である「トレノ」を、わたしの個人評価でランキングしてみたいと思います。

おそらく、一般的なクルマ好きな方からは大ブーイングかもしれません。

 

■ 車種紹介

「レビン」はカローラの、「トレノ」はスプリンターの、クーペ版という位置づけであり、元となるカローラとスプリンターが姉妹車であり、「レビン」「トレノ」もまた、姉妹車という関係にありました。

その元となるスプリンター自体、カローラの派生車種であり、当初はカローラスプリンター」と名乗ったことからも、関係性の強さが分かります。オーソドックスなセダンのカローラに比べ、ファストバックスタイルのスポーティでオシャレなスプリンターという性格づけは、そのクーペ版である「レビン」「トレノ」にも反映されていました。

後に副社長となる久保地理介氏が、セリカの2T-Gエンジンをカローラに積みたい」と言ったことから開発されたのが発端ですから、昔の開発者の発想と自由度の高さは、完成したクルマにも反映されていた気がします。

1972年に登場した初代以降、2000年に生産を終えるまで、通算7代28年にわたり販売され、特にハチロクと呼ばれる4代目「レビン」「トレノ」は、今でもマニアの間で人気が高く、ある意味で伝説化されています。

 

■ 勝手にランキング

第3位 4代目(AE86型 1983~1987年)

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いきなり、通称ハチロクと呼ばれるAE86型のレビン(左)とトレノ(右)です。

本家のカローラ/スプリンターがFRからFFへと移行したこの世代にあって、クーペ版である「レビン」「トレノ」はFR維持しました。続くAE92型ではFF化されたため、「ハチロク」は「レビン」「トレノ」にとって最後のFRとなったのでした。

正直な印象を言えば、重そうに見えるデザインですし、販売されていた当時は人気が高かったというイメージが無く、むしろ続くAE92型のFF化によってFR信者に評価されたこと、頭文字Dに描かれたお陰で認知度が高まったことなど、どちらかと言えば事後的に評価が上昇し、需要と供給のバランスでさらに高値に推移した印象です。

FR車は重量バランスを50:50に近づけられる上、コーナリング中はアクセルでリヤタイヤのコーナリングフォースをコントロールできる面白さなど、スポーツカー=FR車というイメージが強かった中で、大衆車「カローラ」「スプリンター」の単なるクーペ版では無く、本格的に走れるスポーツカーとして認知度を高めた点では、ランキングからは外せませんが、個人的に好きかどうかと言われると、この順位になってしまいます。

 

第2位 2代目(TE37型/TE51<トレノ61>・TE55<トレノ65>型 1974~1979年)

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レビンやトレノの歴史において、第3位で挙げた「ハチロク」を除けば、やはりTE27型と呼ばれる初代に、オールドファンが多いと思われます。

スポーツ性能という意味では歴代でもワーストランキングに入るであろう、そして人気面でも高くない2代目をわたしが2位に推すのは、「レビン」「トレノ」のを消さなかった、というトヨタの意地を感じるからです。

実際には、一度その火は消えています。オイルショックが襲い、スポーツカーには冬の時代となった昭和50年排ガス規制に、搭載された2T-Gエンジンが対応し切れなかったためです。それでも電子制御燃料噴射(EFI)酸化触媒を使い、昭和51年排ガス規制に適合させて復活、さらに三元触媒O2センサーによって昭和53年排ガス規制にも対応し、空白期間を経ながらも復活を果たした姿勢は、なんとか手軽なスポーツカーを届けたいという作り手の気持ちが感じられます。今のメーカーはコスト削減や合理性ばかり追いますが、エンドユーザーへの気持ちが乗せられたクルマは、いいですね。

 

第1位 6代目(AE101型 1991~1995年)

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おそらく多くの方に「なぜ?」と言われる1位だと思います。

1991年といえば、バブル経済が崩壊したとされる年であり、モデル終了の1995年といえば既にRVブームが始まるなど、スポーツモデルへの関心が薄くなった時期でした。

その時期にあって、このクラスの市販車では珍しい純正4連スロットルを装備するなど、真面目にスポーツ性能を追求したモデルでした。

バブル期に開発されていたこともあり、ありがちなボディ大型化の影響や、装備の充実もあり、車重が増えてスポーツカーテイストが削がれましたが、カローラやスプリンターのクーペ版という位置づけで考えれば、十分にスポーティで、十分にスタイリッシュで、バランスの良いクルマだったと個人的には思うのです。

少なくとも、車高を極端に抑えたセレス/マリノよりもスタイリッシュに思いますが。

 

以上、「レビン」「トレノ」を勝手にランキングしてみました。