【特集】がんという病気

9月18日 水曜日 【特集】

 

こんばんは。

最初に簡単な告知です。毎週水曜日テーマ「諸国銘菓を江戸で買う」は9月いっぱいお休みし、10月より残り26府県をご紹介してまいります。水曜日を楽しみに(そんな方がいるのか?)このブログを覗いてくださった方、申し訳ありません。

また、先にご案内のとおり、お陰様でこのブログの通算アクセス数が50000を超え、最近では毎日130~150のアクセスで安定推移するようになりました。読者の皆様には感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。通算アクセス数が10000増加するごとに組んでまいりました【特集】を、今回は9月30日~10月4日の合計5日間、秋の改編期にかけて組む予定です。「50000だヨ!全カテ集合」(仮称)として、長寿カテゴリーを中心にした投稿となる予定です。よろしければ、そちらもご覧ください。

 

さて、今夜は、日本人の2人に1人と言われる「がん」という病気についてです。

なぜ急に取り上げるかと言えば、わたしの知人が健康診断を受けたところ、がんの疑いがあることが判明し、後日検査の結果、初期のがんであることが判明しました。

知人のがんはショックで、素人なりに調べたので、備忘録的に纏めてみます。

 

1 がんを知る

がん細胞は、なぜ増えるのでしょうか。

人間の体は約37兆個という細胞でできているそうで、細胞が古くなると新しい細胞に更新されるのですが、その際に更新エラーが起きてしまいます。その数は、健康体の人でも1日約5千個と言いますから、結構な数の更新エラーが発生しているのです。

更新エラーとなった、言ってみればコピーミスを起こした細胞は、正常に排除されて健康体を保つのが通常です。しかし、この排除処理が正常に行われないと、体内に更新エラーの細胞が増殖してしまい、やがて体内を蝕む存在となるのです。

この更新エラーの細胞が、がん細胞というものです。

よく、がん家系という言葉を耳にします。身の回りにがんに罹患した人が多い、自分も遺伝子的にがん罹患のリスクを抱えている、という意味合いでしょうか。

たしかにそれを否定する根拠は無いのですが、がん細胞の増殖する理屈を知ると、遺伝よりも、がんになりやすい原因が他にあるような気がします。国立がん研究センター「がん情報サービス」というサイトによれば、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣感染によるものと考えられているといいます。つまり、細胞の更新エラーを排除する機能を低下させたり、更新エラーを助長するような体内環境を作る状況があるということでしょう。代表的なものとしては、喫煙ですね。他にも、食生活運動不足、特定の病気の感染や、職業上の環境などが挙げられています。つまり、遺伝もあるかもしれませんが、後天的で、自分の生活を改善することで避けられる原因も多くあるということが分かります。

ちなみに女性の場合は、生活習慣が原因となる確率が男性のおよそ半分ですが、女性特有の性ホルモンが、がんリスクを上げる原因になっていると考えられており、そのために女性の中で生活習慣が占める割合が相対的に少ないだけで、決して喫煙や食生活などが悪影響を及ぼさないわけではありません。

冒頭述べたわたしの知人も、ヘビースモーカーであり、多忙のために食生活も乱れておりました。がんと判断されてからは煙草をやめましたが、後悔先に立たずですね。

しかし、上皮組織から発生するがんのうち、臓器の表面を覆う上皮内にがん細胞が留まっている(これを上皮内新生物)状態の場合は、基底膜を破っていないため転移のリスクが低いので、いかに早期発見早期治療をするかがその後を大きく左右します。

基底膜を破ってしまうと、リンパなどを通じて体内に転移してしまいますからね。

ということで、がんという病気がどのようなものか、なんとなく理解しました。

 

2 がんの治療

では、がんに対してどのような治療を行うのでしょうか。

がん治療は大きく分けて3つあります。手術療法化学療法放射線療法です。多くの場合は、これらを単独で行うのではなく、複合的に組み合わせて行うようですね。

がんと確定した後、手術前に化学療法(抗がん剤などでがん細胞を攻撃する)やホルモン療法(女性の性ホルモンを抑制する)で、がん細胞の働きを弱めます。

その後、がん細胞を体内から取り除く手術療法が行われます(発生場所や種類、進行程度によって無理な場合もあるようですが)。

退院後は、再び化学療法や放射線療法を用いた治療が続くことになります。最近では、がんになっても入院期間が短くなっており、1週間ほどで退院となったという話も聞きます(もちろん、がんの種類や程度にもよって違うのでしょうが)。むしろ、術後の通院が長くなる傾向にあるそうですね。

 

3 健康保険とがん

日本人にとって、身近な存在であるがんという病気は、それゆえに治療方法も進化を遂げているようです。たとえば手術療法をとっても、手術支援を行うダヴィンチ」というロボットが使われることで、開腹手術に比べて体の負担も少ない上、手の震えなどによるリスクも回避できるそうです。

また、放射線を浴びることが体にとって良くないことは想像に難くありません。しかし、従来からの放射線治療は、体の表面に近いほど線量が大きくなるため、原因となるがん細胞の手前にある正常な細胞への影響が大きく、副作用を引き起こしていました。これに対し、粒子線治療(陽子線治療重粒子線治療がある)では、がん細胞にピンポイント攻撃できるため、その他の正常な細胞への影響が飛躍的に減るそうです。

抗がん剤についても、嘔吐や脱毛といった、よく聞かれる副作用がありますが、最近ではこれらを軽減するよう、改良が施されているそうです。

また、ノーベル賞で一時期よく耳にしたオプジーボという薬は、人間が本来備える免疫力を回復させ、がん細胞を排除する力をつける、つまり免疫力を回復させる意味で免疫療法とも呼ばれ、上記3つの療法に次ぐ第4の療法として注目されましたね。

しかし、こうした先進的な技術や薬剤は、どうしても高額になるのが世の常です。

わたしもそう思っていましたが、日本人に身近な病気であることもあってか、がんの治療については、健康保険の適用(つまりは患者の3割負担)範囲が拡大しています。

【健康保険が適用されるがんの種類】

■ ロボット支援手術 

前立腺がん(2012年度~)、腎がん(2016年度~)、胃がん食道がん、直腸がん、肺がん、縦隔腫瘍、膀胱がん、子宮体がん(いずれも2018年度~)

放射線治療

小児がん<陽子線>、骨軟部腫瘍<重粒子線>(いずれも2016年度~)、骨軟部腫瘍<陽子線>、前立腺がん<陽子線・重粒子線>、頭頚部がん<陽子線・重粒子線>(いずれも2018年度~)

※個々に適用条件等がある場合もあるため、事前に医療機関に相談が必要です

※これら手術や治療が受けられる医療機関は限りがあるため、事前に確認が必要です

特に2018年度をもって、主要ながんに対するこれら先進的な治療が、健康保険の適用範囲に入ってきました。また、免疫療法の立役者であるオプジーボ薬価も、段階的に大きく引き下げられ、治療法の選択肢として現実味を帯びています。

こうして健康保険の範疇に入ると、つまりは患者の負担する金額が下がることを意味します(逆を言えば、健康保険制度の財政圧迫しますが)。一時的には大きなお金を支払っても、健康保険が適用されることで、高額療養費制度を使えるため、所得に応じた一定額を超えた部分が還付されるからです。また、企業によっては、企業の健康保険組合がさらに一定額を負担してくれるため、組合員の負担額が下がる場合もあります。

従来は、長期入院と相当な治療費を覚悟したがんという病気は、今では通院と健康保険を使った身近な治療へと変わりつつあるようです。また、2016年12月にがん対策基本法が改正され、企業も含めた、社会とがんの在り方も変わっています。

 

わたしとしては初めて、身近な知人でがんという病気を経験し、自分事と感じました。がんに対する対応が変わる中、自分でも色々調べた結果が以上のとおりですが、いかにがんを早期発見、早期治療するかが重要であるとともに、もし罹患した場合は、現代の流れに沿った治療、働き方に対処するか、自分でも考えるキッカケとなりました。

がん保険も見直してみようかな、と思った次第です。

 

素人の調べたこと、誤りもたくさんあるかもしれません。あくまで備忘録的な内容ですから、いざというときは必ず正確な情報を確認し、医療機関にもご相談くださいね。