MASA日記

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乗り物130 クルマのはなしvol16~1989と2019~

9月10日 火曜日 乗り物130

 

こんばんは。

 

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上表は、1989(平成元)年と、2019(令和元)年に登場した、新型車種(フルモデルチェンジ含)の一覧表です。今夜は、30年の時を隔てた2つの「元年」比較です。

 

■ 新型車種の数に見る国内市場の盛衰

一般に、1989(平成元)年は、ヴィンテージイヤーとも言われ、後世において名を残す名車の数々が登場した、稀に見る当たり年でした。

一方で、2019(令和元)年の今年は、東京モーターショー開催年にも関わらず、1989年とは比較にならないほど、新型車種が少ないことが分かります。モーターショー開催年ともなれば、各メーカーがこぞって話題の車種を投入したのは過去の話で、モーターショー開催年でさえこの有り様ですから、いかに国内市場縮小しているかを見せつけられる思いで、この表を作成していました。

 

■ 1989年登場の代表車種

セルシオトヨタ・新)

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既存の国内高級車がクラウンならば、世界基準となるべき高級車として開発されたのがセルシオ(現 レクサスLS)です。堂々たるボリュームと、王道の高級車デザイン、徹底した静粛性など、世界の高級車メーカーを震撼させた話は有名です。

スカイラインスカイラインGT-R(日産・F)

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日本が誇る独自のスポーツカー、スカイラインGT-R(R32型)の復活に大いに沸きました。今では、昭和のハコスカに匹敵する歴代屈指の名車と言われ、今なお国内外に多くのファンを持ちます。このGT-Rの元となるスカイラインも、同年5月に生まれました。

フェアレディZ(日産・F)

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国産車初の280ps達成!と誌面を賑わせていたのは、まだ昭和の名残があったからでしょうか。加熱するハイパワー競争で頭一つ抜けたのは、7月に登場したフェアレディZ(Z32型)でした。その外観は、30年を経た今見ても、ハッとさせられます。

・アコードインスパイア(ホンダ・新)

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トヨタ、日産以外のメーカーも高級車市場に挑んだ時代、マークⅡやローレルに匹敵するアッパーミドルサイズの新提案として、ホンダが送り込んだのがアコードインスパイアです。独自の機構と、伸びやかなスタイリングが印象的な一台でした。

レガシィ(スバル・新)

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スバルが平成の世に満を持して送り込んだのは、今なお名車の歴史を刻むレガシィです。スバルらしい独自の心臓部に加え、新しい時代を見据えたツーリングワゴンの設定など、スバルの技術の粋を集めたようなクルマでした。

ロードスター(ユーノス→マツダ・新)

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マツダは、展開するユーノスブランドから、ライトウェイトのNAスポーツロードスターを9月に発売しました。ジャストサイズで可愛らしい、それでいて人馬一体の走りを楽しめる本格派オープンスポーツは、たちまち人気を博しましたね。世界でファンを持つロードスターは、日本車ならではのテイストを備え、今なお歴史を刻んでいます。

 

いずれも、各メーカーの得意分野を生かし、独自性でユーザーにアピールしている意欲作です。各ジャンルにこうした新作が投入されていた時代が懐かしいですね。

そして残念ながら名車とならなかった中にも、その志は大きいものもありました。インフィニティQ45は、セルシオとは異なるアプローチで高級車提案をしましたし、MR-2は小型ミッドシップという特異なレイアウトながら2代目が登場しました。

パオのようなパイクカーで遊び心を提案していたのも、メーカーに心の余裕があったからこそだと思います。カリーナED兄弟(コロナExiv、セリカ)のような背が低いスタイリッシュセダンが街に溢れた時代でもありました。

 

■ 2019年新型車

昔は良かったと振り返るのは、いささか寂しいので、今年はどうか見てみます。

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スープラトヨタ・F)は17年ぶり復活で登場した現行型で5代目(セリカXX時代を含む)となります。価格は490万~690万ですから、クルマの割に抑えた印象はありますが、とはいえ、絶対的な価格としては高価であり、購入できる層は限られます。

加えて、クルマとして本格的に完成されすぎていて、ユーザーが手を加える遊びの余地があまり残されていない気がして、その意味では面白みに欠けます。

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わたしが関心しているのはマツダ3(旧 アクセラ 画像右)とマツダ6(旧 アテンザ 画像左)です。数代続いた車名を捨て、名前を変えて登場するのは勇気が要ることですが、マツダはあっさりそれをやってのけました。マツダデザインはやや食傷気味な気もしますが、それでもやり続けるところに、マツダというメーカーの気質を見ました。面白いのは、1989年時点でも、多チャンネル化の中でユーノス300のような車名をいち早く取り入れ、今なおその精神を持っている点も、頑なさを感じます。

いずれも将来における名車評を得るには物足りませんが、今年の注目車だと思います。

 

■ むしろ今年注目すべき点

わたしがむしろ注目ているのは、今年で生産終了し、その姿を消してしまうクルマたちです。ある意味で稀に見る特別な年になりそうです。

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まず最初は、12月をもって生産終了となるマークXです。1968年登場のコロナマークⅡから受け継がれてきた50年以上の歴史にピリオドを打ちます。FRセダンの代表車種であり、サラリーマンでも手が届くアッパーミドル級の高級車という立ち位置が、もはや現代では受け入れられなくなった証拠ですが、失うには大きすぎるブランドです。

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そのマークXより一足先に生産終了となるのが、スタイリッシュミニバン、エスティマです。1990年に初代が登場し、その特異なレイアウトと、そこから得られる独自のデザインを「天才たまご」というフレーズで表現したのでした。以降、特定のファン層を持ち、登場から13年経過した現行型も一定の販売数を保つ中での終了です。やや大きめのマイナーチェンジを施したことに一縷の望みを託しましたが、叶いませんでした。

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特定のファンを持つという意味では、コチラもエスティマに負けません。日産のキューブです。1998年の初代登場から20年、3代にわたり貫いたのは、その独自性です。スタイリッシュさも選ばず、ひたすら箱型に拘ったコンパクトカーでした。室内は頭上含めて広く、意外と加速も良く、他の何者にも似ていないクルマでしたね。

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1982年に初代が登場し、RVブームを牽引してきたパジェロも、8月をもって生産終了となりました。特にバブル期に登場した2代目は大人気でしたね。「関口宏東京フレンドパーク」内の「BIG CHALLENGE」の景品としてもお馴染みでした。

 

いずれも新ジャンルを切り開き、そのジャンルを牽引してきたビッグネームだけに、相次ぐ生産終了は、国内市場の大きな転換点であることを意味している気がします。かつて隆盛を誇ったのを知る者としては、寂しい限りです。

 

新ジャンルに果敢に挑んだ1989(平成元)年、かつてジャンルを盛り上げた立役者たるビッグネームがひっそりと役目を終える2019(令和元)年、30年という時間のうち、多くが不景気に見舞われた日本市場にとって、この現実は残酷なものだと感じるのです。