MASA日記

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乗り物129 在来線のはなしvol16~台車亀裂~

9月3日 火曜日 乗り物129

 

こんばんは。

 

「特急 ラピート」は、関西国際空港なんばを結ぶ特急電車で、その特徴的なデザインもあり、南海電鉄の顔ともいえる車両として親しまれています。1994年に誕生ですから、既に25年を迎える車両ですが、今も現役で活躍しています。

 

さて、その「ラピート」を襲ったのが、台車亀裂です。約14cmの亀裂が見つかり、8月24日に重大インシデント認定されたのを機に情報がもたらされ、2017年11月からの約2年間で、計4両から計7か所の亀裂が見つかったといいます。

これら亀裂は、いずれもモーターと台車の溶接部分にあり、「溶接部にモーターの振動など負荷が集中した結果、発生した」ものであり、「製造時の溶接部分の仕上げ具合で負荷がかかりやすくなった」と説明、安全性に問題は無いとしています。

 

安全性に問題は無いと言われても、国の運輸安全委員会は「重大インシデント」と認定していますし、まして高速運行する特急車両ともなると、その破損は重大事故を引き起こしかねない危険なものだと思いますから、わたしは鵜呑みにもできません。

 

それにしても、同一部分に亀裂が集中して見つかるということは、素人考えで言えば、やはり台車の構造または製造過程の欠陥を疑ってしまいます。

これに対する台車メーカーの見解は、「設計時の想定を超える力が加わったため」というもの毎日新聞 2019年8月29日)だそうで、メーカーとして想定が甘かったとも、鉄道会社の使用状況が想定を超えていたとも、いかようにも読める内容です。

 

しかし、大阪メトロ御堂筋線の車両でも、7月17日の定期検査で、1つの台車に長さ約30cmの亀裂が見つかったと報じられており、この台車も同じメーカーが製造したものだとか。そうだとすると、御堂筋線の車両は、「ラピート」に比べてはるかに低速で走行することから考えても、(仮に事故原因が同じだとして)「設計時の想定を超える力が加わった」という説明は、やや説得力に欠ける気がします。

 

その台車のメーカーは、日本製鉄ですが、ふと思い出しました。

2017年11月13日、「時事の戯言」第1回で取り上げた、東武東上線脱線事故です。

2016年5月18日、中板橋駅を出てすぐの各駅停車で揺れが発生し、5両目後ろ寄りの車輪が脱線しました。幸い、400人ほどの乗客らにけがは無かったものの、運休などの大混乱を招きました。このとき、東武鉄道は、台車枠の側面(「側ばり」)下面と内部の補強板との溶接箇所について、複数の微小な溶接不具合が原因となり、側ばりに亀裂が発生したことが事故に繋がったと見解を示しました。

この台車メーカーは、新日鐵住金、現在の日本製鉄の前身です。

 

特急と普通電車、鉄道会社の違いを超えて、同一メーカーの台車に溶接不具合が原因と見られる亀裂が生じたとなると、直感的には構造や製造の欠陥と思ってしまいます。

もっとも、確たる証拠もありませんし、これから調査が行われるということですから、しっかりと原因究明に向けて調査を行って欲しいと思うのです。

鉄道会社の一番の役割は、安全に人を輸送することですからね。

 

このところのニュースを見て、そのように感じました。