小さな旅60 魅力度低い徳島県①

8月10日 土曜日 小さな旅60

 

おはようございます。

 

いよいよ夏季大型休暇という方が多いと思います。

昨日の「乗り物」に続き、今日は不定期テーマ「小さな旅」をお届けします。

 

毎年、都道府県「魅力度ランキング」(正式名称「地域ブランド調査」 ブランド総合研究所)が発表されています。北海道、沖縄県や、外国人にも人気の京都府、それに都心部などが上位の常連である一方、毎年のようにワースト5に顔を出すのが、わたしの生まれ故郷の徳島県です。各都道府県が東京の銀座や日本橋、池袋などで情報発信基地を構える中、徳島県神泉裏路地にアンテナショップがあります(昔からではありません。昔は銀座に「ええもんあるでぇ徳島」があり、秋葉原のCHABARAに移転し、今は・・・)。わたしも辿り着くまでに迷うような場所、これでは誰もが気軽に立ち寄れて、県の魅力に触れるという目的は達成できそうにない気がします。

 

旅行で徳島に行きたいという奇特な方に出会うたび、「どこがオススメですか?」と尋ねられて答えに窮することもしばしばで、元県人がこの有り様では徳島県の魅力は発信できないまま終えてしまいそうです。

それではいけない!と一念発起し、元県人として、無理やりにでも徳島県の魅力を探して、訪れる方々の参考になればと思い立ったのが、本日と明日の「小さな旅」です。

折しも、明後日12日から4日間は、徳島が一番熱くなる阿波踊りの時期です。県中心部も熱気に包まれると思った矢先、今年から民間業者に委託された有料演舞場のチケット販売は、ゴタゴタ続きだった昨年を下回っているという悲しいニュースに触れました。

 

かくもマイナス要素ばかり目立つ、いや、敢えて厳しく言えば、そもそも存在感が無い徳島県について、元県人として魅力を書いてみます。前置きが長くなりました。

 

京阪神とのつながりは強い

四国四県の中で、大都市である京阪神との繋がりの強さは徳島県が一番です。本州と四国を結ぶ3つのルートの中で、神戸鳴門ルート兵庫県徳島県)が存在するおかげで、京阪神地域との往来は頻繁に行われています。

徳島発大阪行は、主要バス会社だけでも1日60往復以上ある上、他県からのバスでも徳島駅経由するものもあるため、1時間に4本程度のバスが出ているイメージです。他に神戸線京都線もあり、空港新幹線駅に乗り入れる便もあることから、京阪神からのアクセスの良さは四国随一と言って良いはずです。

言葉の面でも京阪神方言に近いと思っていれば、ほぼ理解できると思います。

 

★南四国らしい自然がある

たとえば四国新幹線の構想は今でも議論されています。しかし、わたしは反対です。完成したとしてもジリ貧になるのは目に見えていて、採算をとれるだけのアテが見当たらないからです。どんなに頑張っても、首都圏や中京圏京阪神のような大都市に追いつくことなど到底無理だということを自覚するべきだと思います。

そのことを認識したとき、初めて徳島県の魅力に気づくのです。平成を経て、令和になった今でも、取り残されたような昭和の風景がそこかしこにあるのは大きな武器です。

自然を破壊することは簡単です。しかし、ひとたび壊せば、再び取り戻すことは難しいのです。幸いにも発展できなかったため、手つかずの、南四国らしい自然が広がっている点は、何物にも替え難い魅力であると思います。

 

四国八十八か所の出発点である

四国八十八か所霊場巡りは人気があるようですね。春先から秋にかけて、白装束を纏ったお遍路さんを見掛けます。都会の喧騒を離れ、自然の中で心を澄ませるには良いのでしょうが、一気に八十八か所を巡ることは無理があります。

やはり一番札所から巡るという方が多いと思いますが、弘法大師様生誕の地といわれるゴールの香川県に向けて、徳島県から時計回りで巡るため、一番札所は徳島県の鳴門市に存在します(一番札所は霊山寺)。

 

★田舎の鉄道好きにはオススメ??

世間では「電車に乗る」「次の電車は・・・」と言いますが、徳島県では通用しません。なぜなら、徳島県は日本で唯一電化されていない都道府県です。

つまり、電車という言葉が日常会話に登場しないのです。

長閑な田園風景の中を走る列車(国鉄の名残からか、徳島県の人は「汽車」と言いますが)は一両編成ワンマン運転も多く、都会の方には”バスみたい””カワイイ”と映るようです。本数も少ないので、カメラを構えるには十分な余裕もあります。

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こんなキハ車両が走っている場所は、全国でも多くないはずです。

 

★実はバス好きにもオススメ?

各地からの高速バスを駅前ロータリーで眺めるのも良いですが、路線バス好きな方にも穴場かもしれません。業績悪化で、民間事業者である徳島バスへの業務委託が進んだことが残念ですが、徳島市営バスはもともと、いすゞ自動車日野自動車三菱ふそう日産ディーゼルという主要4社を少しずつすべて導入する珍しい事業者であったため、路線バスの種類が豊富にありました。わたしが子どもの頃は、まだ1枚扉のボンネットバスに、運賃回収の車掌さんが乗ったバスまで走っていましたからね。

新車を購入する余裕が無くなってからは、他事業者から中古バスを導入するのですが、これがさらに会社や車種を複雑化させており、元○○バスの××社製●●といった具合に、バスを見るのが好きな方は是非、徳島駅前ロータリーで眺めていただきたいです。

加えて、行先でもレアなものがあります。

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今は徳島バスに委託されてしまいましたが、市営バス時代の画像です(一つ目の日野レインボーですね)。行先表示が「延命経由 刑務所前」行というバスで、なかなかパンチが効いています。刑務所前行は、他にわたしが住んでいた地域を経由する路線もありますが、やはり「延命経由」路線の方が主流です。

 

★サーファーにもオススメ

水泳を習っていたわりに、今では海にも行かない筆者ですが、サーファーの方が言うには、茨城県大洗海岸にも似た、とても良い波が来るそうで、徳島県南部の海岸は混雑も少なくて最高の場所だそうです。

テトラを置いたために波が変わってしまったそうですが、昔はもっと良い波が来ていたと聞きました。人命を守ることは大切ですが、少し残念ですね。

 

★釣り好きにもオススメ

徳島県は、海も川も多いことから、釣り人口が多いと言われています。たしかに、わたしも昔は頻繁に釣りに行きましたし、釣具屋も多いです。

紀伊水道から瀬戸内海という環境が整う中、砂地岩場もあり、魚の種類も豊富です。わたしはサバ、イワシ、アジ狙いで、足場の良い突堤などで釣っていましたが、入れ食い状態だったときは、家族で行って、4時間で300匹以上釣れたこともありました。

一方で、大物を狙いたい方は、渡船や岩場から、チヌ(クロダイ)やグレを狙うようです。他にも、タイ、イサキ、カサゴ、カレイ、ヒラメ、フグ、ボラ、カワハギ、ハモを釣った(正確には偶然引っ掛かった)こともありました。

海釣りが好きという方には、意外と穴場の県かもしれません。

 

★高所のスリルが好きな方にもオススメ

わたしは高所恐怖症なので絶対に行きたくないのですが、高所のスリルが好きという方に二か所の観光地をオススメしておきます。

一つは、平家の落人伝説も残る秘境西祖谷山村祖谷のかずら橋です。渓谷の両岸を結ぶつり橋は、葛類のみを使って掛けられた原始的な橋です。追っ手を逃れるために、いつでも切り落とせるよう作られたのですから、その不安定さ歩きづらさは折り紙付きです。歩けばミシミシと音がし、誰かが歩けば橋全体が揺れます。目を下に転じれば、隙間だらけとあって、わたしはおそらく二度と行かないでしょう。

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wikipediaさんから画像拝借しましたが、こんな感じですね。

もう一つは、偶然の産物を生かした「渦の道」です。神戸鳴門ルートの開通後を見越し、先行開通した大鳴門橋(淡路島ー鳴門)は、自動車と鉄道が走れる二重構造で作られました。しかし残念なことに、後に開通した明石海峡大橋(神戸ー淡路島)は自動車専用の構造であり、神戸から徳島に鉄道が乗り入れる構想は夢と化したのでした。

結果的に余ったカタチの大鳴門橋の鉄道部分を活用し、歩行者用の観光施設としてオープンしたのが「渦の道」ですが、所々にあるガラス張りの床面から鳴門海峡を眼下に見ることができる(見たくありませんが)うえ、横はが張られた構造ですから、鳴門海峡を吹き抜ける風がゴォォーっと音を立てるので、スリルが味わえます。

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鳴門市うずしお観光協会さんから画像拝借しましたが、真上に立つと吸い込まれそうで怖いです。運が良ければ渦潮を真下に望めるのですが。

 

★米津玄師さんファンにオススメ

徳島県出身の有名人といえば、瀬戸内寂聴さん、板東英二さん、ゴルフの尾崎三兄弟、大杉漣さん(故人)、アンジェラ・アキさん、福井敏雄さん(お天気おじさん、故人)、柴門ふみさんなど、やや地味な方が多い中、昨年新たな有名人が加わりました。

やはり目立たないタイプですが、シンガーソングライターの米津玄師さんです。「Lemon」が大ヒットし、テレビにも出ない中、年末の紅白歌合戦では目玉として登場、生歌を披露したことで話題となったのでした。

彼が歌った場所は徳島県鳴門市にある大塚国際美術館ですが、米津玄師さんファンには聖地となったようで、GW中の来館者数は前年の2.7倍にも膨れ上がったといいます。

大塚国際美術館といえば、レプリカ陶板画が多数所蔵されているのですが、そこに米津玄師さんの「Lemon」のCDジャケットの陶板画が加わりました。「パプリカ」のセルフカバーで話題を呼ぶ米津玄師さんが好きな方は是非、聖地に行ってみてください。

 

とまぁ、手当たり次第に、徳島県の魅力?を紹介しました。

明日は阿波踊り、そして土産について書いてみます。