乗り物126 クルマのはなしvol14 勝手にランキング~ソアラ vs レパード編~

8月9日 金曜日 乗り物126

 

こんばんは。

 

今日がお盆休み前最終日、明日からは遠方にお出掛けという方も多いことでしょう。国内外問わず、事故や事件には注意して、楽しい休みをお過ごしくださいね。

 

さて、このブログも来週は「マニアな小ネタの世界スペシャル」を【特集】するため、本日に限り、通常火曜日テーマの「乗り物」を投稿します。

 

過去、MARKⅡ、フェアレディZスカイライン、セドリック/グロリアと、日本で長く愛されたクルマの歴史を振り返りながら、その中でわたしが好きな世代を勝手にランキングしてきました。今夜はハイソカーブームに沸いたバブルの象徴ともいえるソアラトヨタ自動車)とレパード(日産自動車)の2車種をランキングしてみます。

 

ソアラ編】

日本車市場の高級クーペというジャンルは、ほぼ成功例がありませんが、ソアラはその中で数少ない成功例と言えるでしょう。初代登場によりクラウンから2ドアハードトップが消滅し、3代目からは海外でレクサスLSのクーペ版(SC)として販売されたことからも、高級車として位置づけられていたことが分かります。

最新技術を惜しみなくつぎ込む先進性や、他の高級車と一線を画すスタイルは、経済成長の波に乗る当時の人々の憧れにもピタリとハマったのでしょう。子どもながらわたしも、将来購入したいクルマの筆頭としてソアラを挙げていました。

その4世代にわたる歴史の中で、ベスト3を挙げます。

 

第3位 初代(Z10型)

何事も新規開拓は難しいものですが、その困難を乗り越えて地位を確立した初代は、やはり外すわけにいきません。「未体験ゾーンへ。」のキャッチコピーも良いですね。

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今見れば野暮ったさも感じるデザインながら、2ドア高級クーペでブランドを立ち上げた功績は大きいです。エンジンは3.0Lを筆頭にしながら、スープラのようなスポーツ路線とは異なり、あくまでグランドツーリングを楽しむ大人のクルマという性格が与えられていました。デジタルメーターを筆頭に、今なお進化する技術の原形ともいえる装備も採用されるなど、先進性、話題性のあるクルマだったと思います。

 

第2位 3代目(Z30型)

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おそらく、ソアラという車種を消滅に導いたのは、この3代目の失敗が原因でしょう。3代目ではレクサスブランドでの販売を念頭にしたため、それまで2世代で確立したソアラのコンパクトでシャープなイメージが壊されてしまったからです。

サイドから見た窓の分割や、テールランプの配色など、ソアラアイコンは引き継いだものの、かなり贅肉が目立つデザインと、奇抜な独立ライトは受け入れられませんでしたね。少なくとも日本では失敗だったといえます。

しかし、ソアラの使命である先進技術の投入という意味では、バブル期に開発されたクルマだけに、相当気合の入った装備が採用されていました。個人的には、最上位に設定された油圧アクティブサスペンションが、30年近い時を経た今、どのような動作をするのか(今でも車体をロールさせない安定性を保っているのか)が興味あります。

トップエンドに4.0Lエンジンを奢るなど、さらに高級化に進んだものの、バブル崩壊と重なり、すっかり市場に見放されたのは残念でした。

 

第1位 2代目(Z20型)

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上品、端正、シャープ、優雅。様々な形容ができそうな2代目は、初代をさらに洗練させたデザインが特徴でした。わたしは後期型の3.0GTに憧れました。

「世界にひとつ、日本にソアラ。」というキャッチコピーも、日本経済の勢いや優位性に自信を深めていた当時の日本人の心をくすぐるもので、センスを感じます。

もちろん初代から受け継ぐ先進性も盛りだくさんの2代目は、技術面でも磨きがかかっていました。今でも所有したい1台です。

 

【レパード編】

ソアラライバルと位置付けられたのは、日産のレパードでした。

先に高級クーペ市場に打って出たのは日産でしたが、人気面では常にソアラの後塵を拝していたというのが現実です。レパードというクルマは決して悪く無いのですが、わたしは、ソアラほどコンセプトの一貫性を持たせられなかったことが敗因だと思います。

意欲作だっただけに消滅は惜しかったですが、時代の流れに乗り切れなかったこともあり、寂しい運命を辿った車種だったと思います。そんなレパードの4世代の中から、ベスト3を挙げてみます。

 

第3位 初代(F30型)

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日本初、世界初業界初という言葉がそこかしこに踊るクルマでしたが、販売面ではソアラに及びませんでした。ソアラの初代も今では野暮ったさを感じると書きましたが、レパードの初代は輪をかけて野暮ったいですね。

そしてその後のレパードの失敗の基礎を築いたのは、初代のコンセプトの迷いが原因だと思っています。それまで無かったジャンルに切り込むことへのためらいか、2ドアと4ドアを用意するという二股作戦を取りました。初代で水を開けられたソアラに近づくべく、2代目では2ドアのみ、3代目では別の土俵に上って4ドアのみと、クルマのキャラクター設定に失敗した根源は、この初代からの自信の無さだと思うのです。

 

第2位 2代目(F31型)

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おそらく多くのレパードファンは、この2代目がベストだと言うことでしょう。ソアラの2代目もそうですが、当時の流行に乗ったシャープなデザインはおしゃれですし、刑事ドラマ「あぶない刑事」に登場したことで、今なお熱烈なファンを持つ名車です。

冷徹そうな表情と、ゴールドのツートンは、ソアラとは違う意味で魅力的でした。

いまだにレパード専売店が存在するのは、この2代目の存在あってこそでしょう。それだけレパードの歴史の中で、ひときわ存在感を放った世代でした。

 

第1位 3代目(JY32型)

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わたしの中でのベスト・オブ・レパードは3代目です。

世間的には失敗作、駄作の極みでしょう。型式から見ても、それまでのレパードの系譜から外れていますし、UFOのような丸みを帯びた不思議なデザインは、2代目に熱狂したレパードファンから拒否反応が強かったと思います。サブネームのJ.FERIEも意味が分からないとあって、販売面では大苦戦を強いられたのでした。

なぜわたしが3代目を推すか。初代、2代目と真っ向勝負を挑んだソアラには連敗した中で、ソアラとは違うアプローチを選択したことは、ある意味で日産のチャレンジだったと思います。誰が買うのだろうと思うような西陣織シートを設定するなど、日産がもがき苦しんだ痕跡が随所に見られます。しかし、結果はともあれ、それだけ無謀な開発でも挑んだ心意気は買いたいのです。

そしてどうでしょう。25年以上経過した今、ソアラもレパードも、歴代のクルマが少し時代遅れに見える中で、J.FERIEだけは新鮮さを保っていると思いませんか?このクルマ自体が売れなかったおかげで見飽きることも無く、他の何物にも似ていないおかげでデザインが劣化しないのです。しかも中身はバブル期にしっかり開発されていますから、クルマとしての出来映えは良好です。評価されないのが残念です。

 

以上、バブルを彩ったソアラ、レパードの勝手にランキングでした。