乗り物123 クルマのはなしvol13 名前だけのクルマは要らない

7月23日 火曜日 乗り物123

 

こんばんは。

 

今夜はかなり愚痴っぽいネタで恐縮ですが、”もういい加減に名乗るのやめれば?”と思っている「クルマのはなし」です。

 

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日産自動車は、2019年9月に発売する、改良型スカイラインを発表しました。

スカイラインは、実に60年以上の歴史を持つ、国産車の中でも最古参の部類ですが、わたしは今回の改良を最悪の改良だと思っています。

 

今回の改良の目玉は主に3つあります。

1つめは、「プロパイロット2.0」の搭載です。既に一部の日産車に搭載されていた「プロパイロット」を進化させていますが、最大の特徴は、高速道路での手放し運転(誤解を与える表現かもしれませんが)に加え、追い越し車線変更も可能になりました。

2つめは、スカイライン史上最高となる400ps越えの「400R」がラインナップされ、スポーツセダンとしてのスカイライン、ココにありと訴えています。

3つめは、外観においても日産の、そしてスカイラインのテイストを表現したことです。具体的には、エンブレムが日産のものに戻り、テールにはスカイラインアイコンともいえる丸目4灯が奢られています。

以上、3つの目玉は、カルロス・ゴーン元会長の社長就任頃から言われた日本離れではなく、日本の、そしてスカイラインファンのためのクルマだと言いたげです。

 

そんな日産のアピールが届くのか、という点について私見を述べます。

端的に言えば、”誰に向けて売りたいクルマなのか”が見えません。おそらく日産の答えは、再三にわたり書いたように、日本の生粋スカイラインファンに向けたクルマだというものでしょう(勝手に想像していますが)。

しかし、ならば「プロパイロット2.0」という飛び道具は、このクルマには不向きです。なぜなら、スカイラインファンは、クルマを操ることを楽しみたい方々であり、先進技術によるワクワクや、移動手段の楽さを求めていないと思うからです。

コレを搭載するのは、かつてあったレパードのような先進技術を見せるクルマか、シルフィのような高齢者にも扱いやすいクルマのどちらかだと思います。

続いて、400psにも不満です。仮に生粋のスカイラインファンを対象とするなら、既に50代以上の方が多いでしょう(どんなに若くしても40代後半)。昨今多発する高齢者の痛ましい暴走事故が目につく中で、日本の一般道のどこで400psが必要でしょうか。むしろ、これだけのハイスペックは、万一の際の危険を助長しかねません。

かたや、トヨタのように”若いクルマ好きを育てたい”と考えているならば、やはり腕が足りていない若者に乗せるには、あまりに危険なスペックですし、そもそも価格が高すぎて普通は手が出ないクルマになっています。

たしかに、1つ1つの技術は「技術の日産」らしく素晴らしいものを持っているのだと思いますが、こうして、販売ターゲットが見えない中で、アイコンだけ日産・スカイラインを強調されても、あのワクワク感購買意欲には結びつかないと思うのです。

 

ブランドを大切にしていますよ!とアピールされても、実際にはブランドイメージを壊し続けるなら、冒頭述べたように、スカイラインの名を掲げない方が良いと、わたしは思ってしまいます。これは最近のトヨタ・クラウンにも感じていますが、歴史と現実の乖離によって、本来の姿を見失っているクルマこそ、ひとまず幕を下ろせば良いと感じるのは、わたしだけなのでしょうか・・・。

 

以上、新型スカイラインを望んでおられる方には、愚痴で申し訳ありません。