歌謡曲70 村下孝蔵

6月20日 木曜日 歌謡曲70

 

こんばんは。

 

来週月曜日、6月24日は、46歳という若さでこの世を去った村下孝蔵さんの命日です。

1999年の今日、駒込のスタジオでリハーサル中に体調不良を訴えた村下さんは「高血圧性脳内出血」と診断され、そのまま意識不明となり、4日後に亡くなったのでした。

 

そんな村下さんの最大のヒット曲といえば、30歳のときに世に出した「初恋」です。

 好きだよと 言えずに初恋は ふりこ細工の心♪

は、聞けば広い世代の方がご存知なのではないでしょうか。ご本人以外にも、多くの歌手がカバーし、今なお若い世代の歌手も歌い継ぐ名曲ですから。

 

彼はギターを持てば、アコースティックギター一本で独演する「ひとりベンチャーズが高評価を受け、ピアノを弾けば調律師の経歴が冴える腕前です。声は澄み、拾い音域をしっかり歌える声の持ち主です。

それでもわたしが最も魅力を感じるのは、の世界です。

 夕映えは あんず色 帰り道ひとり 口笛拭いて♪

 風に舞った花びらが 水面を乱すように♪

単なる「愛」「恋」「Love」などを使わず、「初恋」という揺れ動く繊細な気持ちを、非常に丁寧に描く詩は、わたしには衝撃でした。横文字をほぼ使わず、日本語の持つ奥深さや余韻を存分に活かした作詞力を見るにつけ、若干46歳で他界してしまったことが残念でなりません。早逝が悔やまれる歌手の一人だと思います。

 

 五月雨は 緑色 悲しくさせたよ ひとりの午後は♪

の「初恋」の歌い出しに因み、村下さんの命日は「五月雨忌」と言われます。今年がちょうど20年となる「五月雨忌」まであと4日です。

わたしは関東の地から、亡き村下さんを偲んで合掌したいと思います。

 

とてもセンチメンタルな曲が多いです。村下さんを知らないという方も、動画サイトに生前の歌唱も多く残っていますので、よろしければ視聴してください。