諸国銘菓を江戸で買う18 そば餅

6月12日 水曜日 諸国銘菓を江戸で買う18

 

こんばんは。

 

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今夜は京都府の銘菓を取り上げます。

京都と聞けば、まず一番に思い浮かべるのは八つ橋でしょう。わたしは生八つ橋の皮が好きなのですが、あまりにメジャーすぎるので、今回は別のものをご紹介します。

 

東武池袋百貨店には諸国の銘菓を集めたコーナーがありますが、そこで目に留まったのが「そば餅」でした。そばの風味がするのか、餅というのも気になります。

しかも、京都府の和菓子屋なのに尾張さんというのも、さらに気になるところです。

 

同社のHPによると、1465年尾張国から京都に来て、菓子の商いを始めたのが始まりと言いますから、既にその歴史は570年以上ということになります。老舗も老舗といったところですが、やがて江戸中期、禅寺蕎麦切りが根付くと、寺では賄いきれなくなり、「練る・伸ばす・切る」の技を持つ菓子職人に、蕎麦切りが外注されるようになったのだとか。やがて、尾張屋さんは、蕎麦屋としても名を成すことになったようです。

菓子屋と蕎麦屋、一見すれば関係ないと思いますが、意外な歴史に驚きました。

 

さて、話を戻して「そば餅」です。

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いたってシンプルな包装で、サイズも手頃です。本当に手のひらサイズですね。

東武池袋百貨店では、税込130円で販売されていましたので、価格もお手頃です。

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開封してまず、という名前のイメージと乖離しているというのが正直な感想でした。餅と聞くと、どうしてもあの伸びるもの、柔らかいものというイメージが先に立つので、むしろ「そば饅頭」の方が名前として相応しいのではないか、と思ったのです。

再び同社HPを見ると、昔、そば粉を団子にして焼いたものを「そば餅」と称していたらしく、やがて、名称はそのままに、そば粉を粉に混ぜ込んだ焼菓子に変化させたそうです。名前と商品自体にズレがあるのは、そのためなのですね。

 

蕎麦屋としてそば粉に想いはあるはずですが、味覚音痴なわたし、しかもアレルギー性鼻炎ですから、ほとんどそばの香りがしませんでした。

ただ、食感はそば粉の入っている焼菓子と言われればそのとおりで、しっかりした噛み応えがあります。また、中の餡が相当多めで、皮の硬さや重みとのバランスは良いと思います。もっとも、個人的な好みを言えば、もう少し餡は甘さ控えめが好きですけど。

 

税込130円で買える、菓子屋と蕎麦屋の顔を持つ尾張屋さんの良いとこどりをした「そば餅」、気になった方は是非一度お試しください。上品なお菓子だと思います。

 

以上、今週の「諸国銘菓を江戸で買う」でした。