【特集】80年代少年リターンズ⑤ 80年代少年には違和感あるアレ

5月11日 土曜日 【特集】80年代少年リターンズ⑤

 

おはようございます。

 

80年代に少年期を過ごしたわたし世代が、おそらく昭和の記憶を留める最後の世代でしょう。その後は昭和に生まれても平成に育った世代ですから。

 

そのわたしも、思春期を迎えれば、異性にも関心を持ちますし、自身の変化にも戸惑う年頃を迎えます。本日はそんなアレ、まさしく性の話です。

 

まず、わたしの頃は小学校では性の話は習いませんでした。やがて中学に入ると、保健体育という授業がありました。体育といえば体操着に着替えて校庭や体育館で体を動かすのですが、梅雨時分になると、座学で保健体育を学ぶのです。

それでも、いわゆる性に関する部分は、ありきたありな表現で言えば、腫れ物に触るかのように淡々と流す程度で、セックスはもちろん、避妊も習いませんでしたし、性徴についても教科書を読む程度でした。先生も「寝てくれ」とでも言わんばかりの進め方で、興味津々だったわたしにとっては、肩透かしを食らった記憶があります。

一方で、家庭に戻っても性の話はタブーです(それは家庭によると思いますが、少なくとも我が家では)。80年代に放送されていたTBS系ドラマ「毎度おさわがせします」でも描かれているように、子どもが性に関する話をすると、なぜか親は不機嫌になり、咳ばらいをしたり、「早く寝なさい」と叱られたり、誤魔化されるのです。

 

唯一の情報源は、年上の兄や姉がいる友人らがもたらす情報や、こっそり見るエロ本程度でしょうか。但し、そういった情報源ゆえに、ときには謝っていたり、過剰だったり、抜け落ちていたり、そうしながら自然に身に着けるのでした。

 

ところが、そうして大人になった80年代少年だったわたしに衝撃が走ります。子どもが持って帰る性教育や保健体育の本の、あまりにハッキリ書いてあることに、違和感を禁じ得ないのです。出版社も含め、大人たちの「子どもは知らなくていいの!」という空気が一切ありません。たしかに、知らないが故の不幸を経験した同級生もいましたし、ある程度は今の時代、正しい知識を教えることは大切だと思います。しかし、正確な情報だけでも、ある年頃の子どもには刺激的な内容なのに、それを煽るような印象さえ受けるテキストも見受けられます。80年代少年は、ためらうのです。

たとえば、男の子の性について触れているページには、リアリティのある少年と大人の男性の全裸の挿絵(正面)が並べられ、大人と少年の違いはどこかを話し合うよう構成されています。まだそれはある程度理解できるのですが、ページの片隅には恐ろしいことが書かれており、「やってみよう!」と題し「周りの子と見比べてみてお互いのどこが変わってきているのかを探してみよう!」と書いているのには驚きました。

たしかに、何を比べろと指示はしていませんが、そのページに書かれていることの大半は、性器を中心とした発育の話です。少年が大人になる内容です。

そこで「比べろ」と書けば、自ずと何を比べるか、子どもの関心事からしても分かりますよね。それを、この世代の子どもたちにさせるのか、という話です。

 

腫れ物に触る扱いもどうかと思いますが、何でも開示して関心を煽るのもどうかと思います。振り子の針は中庸の範囲で振れているのが良いのかな、そう感じた80年代少年のわたしがいました。今日はまさに、アレに驚いたという話でした。

 

 

かくして20日間に及んだ【特集】は、4大テーマのもとに本日にて終了となります。

「平成」から「令和」へと変化をした中、このブログも予定どおり累計40000アクセスを突破しました。ありがとうございます。

明日からは通常モードの曜日テーマに復帰します。日曜日の明日は、「今日は何の日?」です。