【特集】手料理

3月28日 木曜日 【特集】

 

こんばんは。

 

3月20日放送の「ザ・発言X~勝負の1日」日本テレビ系)で、貴乃花が登場し、絶縁状態と言われる母や兄への想いを語っていました。

 

その中で、「好きな食べ物は?」と聞かれて「唐揚げ」と答えていたのは、実は母親が作ってくれた唐揚げの味が大好きで、ひいては「お母さんのことが好きだ」という意味だったと、おそらく当事者である母にさえ伝わらないであろう真意を語りました。

 

それはさておき、先日、ネットニュースを見ていた際、クックパッド初代編集長である小竹貴子氏の連載に関する記事を見つけました。記事によると、小竹氏は「あなたにとって、思い出の手料理は何ですか?」という質問をするのが大好きなのだそう。その理由は、その話をする相手の表情、それを聞く自分の表情が、幸せそうな笑顔になるからというのです。美味しくて懐かしい味を思い出すと同時に、それにまつわる幸せな想い出がプラスされるわけですから、当然ですよね。

その意味では、元貴乃花氏が不器用に「唐揚げ」好きを通じて表現したかったことも、なんとなく理解できる気がしました。

 

わたしは美食家でも無いですし、自他ともに認めるB級、いやC級の舌の持ち主だと思っていますが、その質問をされると困ります。母は一生懸命献立を考えて、ほぼ毎日手料理を作ってくれたし、休みの朝は父の手料理もあり、たまに行く祖父母宅では祖母の手料理もあったりで、どれも皆、想い出とともに舌に味が蘇るのです。

それでも一つと言われれば、母の手料理はコロッケ、父の手料理はケチャップライス、祖母の手料理はおはぎですかね。どれも皆、素人の田舎料理ですが、どこかのCMをパクるなら、プライスレスな味なんです。

大きさの違う手で母と一緒に形作ったコロッケも、不器用な父の数少ないレパートリーのケチャップライスも、孫が来るのを喜んで作りすぎる祖母のおはぎも、どれも愛情に溢れるものですからね。たしかにこう思い出しているだけで、自分の表情が緩んでいる気がします。

 

日本がバブルに沸いた1989年、栗良平氏一杯のかけそばという話が、金に溺れた当時の日本人に”大切な何か”を思い出させる話としてブームになりました(辻褄が合わない、筆者の不祥事などで、その熱は冷めたのですが)。

3人の母子がかけそば1杯を分け合いながら、幸せを噛みしめるお話ですが、この子どもたちは、もちろん掛けそばを楽しみにしていたでしょうが、やはり母親が作ってくれていた貧しい手料理が、一番のご馳走だったのかもしれませんね。

 

改めて、「あなたにとって、思い出の手料理は何ですか?」と聞かれたら。

皆さんは何と答えますか?