MASA日記

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マニアな小ネタの世界87 一周回って面白い

3月15日 金曜日 マニアな小ネタの世界87

 

こんばんは。

 

わたしは基本、エンタの頃から毎年出てくる雛壇芸人たちをあまり面白いと思わないんです。決まったフレーズに持ち込まなければ笑いが取れない、誰かのフリ待ちというのでは、いま一つだなという理由です。とは言え、ごく数名(数組)ですが面白いと思う人(グループ)もいました。

そのうちの1人がコウメ太夫さんなのですが、先日、動画サイトで久々にコウメ太夫で笑ったら即芸人引退スペシャル」(「テベ・コンヒーロ」2012年 TBS)の動画を見て、思わず吹き出してしまいました。

 

お笑いなのに笑ってはいけない、という逆の縛りを設けることで、余計に面白く感じるという点は差し引く必要がありますが、それにしても面白い。おぎやはぎの矢作さんが「こんなネタのレベルで笑うわけない」と言っていたとおり、ネタとしてはかなりの駄作揃いなのですが、その生煮えなネタを真顔でやっている”ダメな大人”ぷりが、憎めないうえに失笑してしまうのです。

 

5パターンのネタを披露します。

一番最初の基本形では、「コンビニの近くに引っ越したと思ったら コンビニがつぶれました~ チクショーーーー!!」は、まだネタとして一応成立しています。

しかし程なくして形は崩れ、「偏差値の低い学校に入学したら 先生がチンパンジーでした~ チクショーーーー!!」は、幼稚園児レベルの嘘です。

「ジャグジー風呂かと思って入ったら 100℃に沸騰したお湯でした~ アチチアチアチ あ チクショーーーー!!」と締めるのです。

誰の目にも明らかな嘘でネタを作り、それを堂々と真顔で披露する厚かましさには、おぎやはぎの小木さんも「嘘にも程ありすぎ」とツッコんでましたね。

 

次に少し変形したコウメ大夫はギターを持って登場、「禁じられた遊び」のメロディーを奏でながら何を言うかと思えば、「灰皿代わりの缶コーヒーを 飲んでしまいました あ チクショーーーー!!」といつもと同じオチを披露。まだこれは良いです。

すぐさま「露天風呂かと思って入ったら ただの池でした チクショーーーー!!」と嘘ネタを出します。最初のジャグジー風呂ネタに引っ掛けているのかさえ分からない、中途半端な仕上がりには失笑ですが、それがプロとして登場しているところがツボです。最後の「サンタクロースが来たと思ったら 母の浮気相手でした チクショーーーー」には思いのほか反応が無かったからか、懸命に白塗り顔で笑いを誘おうとするのですが、そのスベってるダメさもまた、失笑でした。

 

個人的に大爆笑したのは「イタコ大夫」でしたが、もはや白塗りと声以外、基本形の「チクショーーーー」さえありません。いま一つ何をしたいのか分かりませんが、ステージの上でバタついているダメさぷりには、スタジオの芸人たちも思わず吹き出していました。ネタばらしはしませんので、ご興味あれば動画サイトをご覧ください。

 

4番目には、湘南デストラーデの吉田さん扮するコウメ太夫も登場し、そのバリエーションの広さに有吉弘行さんも笑っていましたが、ネタとしては学生の文化祭レベル、いや、それ以下かもしれない仕上がりで、必死に顔で笑わせようとするもいま一つ、挙句には大御所・志村けんさんのものまねまで織り込んで、なんとか笑いを誘ってフェードアウトしていくのでした。

 

最後には再びのコウメ太夫ですが、これがまた大爆笑もの。

画用紙に「チクショーいっしゅうかん」と書いているものの、まるで小学校低学年レベルの出来映えで、ロシア民謡「一週間」に乗せて、チクショーなネタを披露していきます。面白いので、あまりネタの内容は書きませんが、日めくり式で登場する絵がお粗末そのもの。しかも「一週間」なのに日曜日が無かったり、「月曜日は離婚通知書が来て」とのっけから字余りだったりと、ダメっぷりを連発していき、やがて全員が笑いをこらえきれず大爆笑になるのでした。

ところどころにプロのお笑いとして、布石らしいものも垣間見ることができますが、全体的には嘘ネタも多く含まれていますし、完成度の低さが目立ちます。

 

それでも間奏で「チクチクチクチクチクチクショーーーー チクチクチクチクショーーー」と左右に揺れながら歌う白塗りのコウメ太夫は、ダメながらも応援したくなる、どこか蛭子能収さんにも似た空気さえ感じました。

 

この一連のネタを、誰もが面白いと認める大御所が披露したならウケないでしょう。「コウメで笑ったら即引退」という縛りが無ければ、これほど笑わないかもしれません。そういう点で、コウメ太夫が、ダメな大人っぷりを惜しげもなく披露し、幼稚園児レベルの嘘や、顔芸まで盛り込みながら必死で笑いを取ろうとする姿に失笑する、この企画を考えたスタッフは、コウメ太夫活かし方を知っていると感じました。

わたしも「笑わない」つもりで見始めましたが、「イタコ大夫」で吹き出し、「チクショーいっしゅうかん」では腹を抱えて笑いました。

 

今さら一発屋のネタを?とも思いますが、一周回って”別の意味で”笑えるコウメ太夫さん、気分が落ち込んだときに、年に2回程度見ると悩みも吹き飛ぶかもしれません。