MASA日記

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乗り物103 船のはなしvol1 船旅の変化

1月15日 火曜日 乗り物103

 

こんばんは。

皆さん、長距離の移動手段と聞いて思い浮かべるものと言えば何ですか?長距離になれば航空機、その比較で登場するのが新幹線、これらは「早さ」と「快適さ」が高次元でバランスが取れています。一方で、「安さ」勝負になれば、LCC(航空機)もありますが、長距離バスという選択肢も、かなりポピュラーになってきました。また、「趣味性」や「自由度」で考えるならば、わたしのようにクルマで移動したい(東京から四国往復も平気です)、青春18きっぷのような在来線乗継の旅がしたいという方もいらっしゃるでしょう。そこでふと、ここまで書いてみて思うのです。が出てこないこと。

そこで今夜は船という選択肢を題材に書いてみます。

 

■ 平成の幕開け

何度も述べていますが、わたしは四国の徳島県の出身です。

子どもの頃、本州のどこかに行くと言えば、必ず船に乗る必要がありました。

1985(昭和60)年 大鳴門橋開通・・・徳島~淡路島が陸路で繋がる

1988(昭和63)年 瀬戸大橋開通・・・香川~岡山が陸路で繋がる

1998(平成10)年 明石海峡大橋開通・・大鳴門橋と併せ、徳島~兵庫が陸路で繋がる

1999(平成11)年 瀬戸内しまなみ海道開通・・・愛媛~広島が陸路で繋がる

かねてより計画されていた、本州と四国を結ぶ3つのルート(東から、神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道今治ルート)が揃いました。

それまでは、各ルートは船で結ばれていましたので、移動手段としての船は、日常の景色の中に溶け込んでいたのです。

繁忙期にもなれば、フェリー乗り場には多くのトラックやクルマが列をなし、フェリーが増便されるほどの盛況ぶりでした。フェリーを待つ間の、夜泣きうどんや、カップ麺の自動販売機の味は、懐かしく記憶に焼き付いています。

しかし、陸路が開通し、これが定着するにつれ、船という交通手段は廃れていきます。地元徳島の例で言えば、徳島(亀浦港)~淡路島(阿那賀港)を結んでいた淡路フェリーは、ちょうど2回り前の亥年、1995(平成7)年に廃止されましたし、神戸(須磨港)~淡路島(大磯港)は1998(平成10)年をもって廃止されました。

こうした、かつて昭和の人々の思い出を運んだ船は、平成の時代とともに消えました。

 

■ 蘇る船

しかし、今再びの船ブーム(ブームは言い過ぎか?)が一部で起きているようです。

冒頭述べた「早さ」では航空機や新幹線に及ばず、「安さ」では長距離バスの後塵を拝し、船内に閉じ込められる船は「自由度」も低いわけで、そうした中で再び船が注目される理由はどこにあるのでしょうか。

・自由度

好況に後押しされて、新造船の就航が増えているそうです。その新造船には一つの特徴があり、かつてのような大部屋雑魚寝から、個室スタイルへと変わっています。

たしかに思い出してみると、子どもの頃に乗った長距離フェリーは、大広間のような場所に小さな棚が作りつけてあるだけで、プライバシー保護のカケラも無く、そこかしこで好き勝手に横になっていたものでした。そこで出会う人との会話も一興ですが、少なくとも現代の日本人には馴染まないものでしょう。

関西と愛媛を結ぶオレンジフェリーは、全国初の全室個室フェリーを新造しました。これならば、長時間を過ごす船旅も、他人の目を気にすること無く、気ままな時間が過ごせるわけで、現代人のスタイルにも合うものでしょう。同様の傾向(個室を多めに設定する)は、他のフェリー会社にも広がりつつあるそうです。

・安さ

安さの面では、長距離バスに分があります。

しかし、個室で休める=ホテル代と考えれば、若干高くとも、高速バス以上にプライバシーが保護される点も加味すれば、船の魅力が増すことは理解できます。

・社会背景

加えて、社会背景も後押ししているようです。

たとえばトラック業界ではドライバーが不足しており、過酷な労働環境が度々話題になっていますね。しかし、事故を回避すべく、ドライバーには一定時間の休息が求められています。そうしたとき、船に乗ることで、その時間を完全な休息に充てることが可能です。ドライバー同士の情報交換の場にもなることでしょう。

・新鮮さ

一度、日常の景色から消えた船は、今度は新たな景色として新鮮に映ります。

今までは時間に追われていた団塊世代も、今ならば時間をかけて移動することも可能です。最近の船には、シアターにカラオケ、プールに大浴場と、快適な設備が備えられ、甲板に出ればサンライズ&サンセットの景色に息を呑みます。

 

こうして見ると、何かにずば抜けて優れているものでは無い船が、トータルバランスの中で選択肢に加わりつつあることは、まさに時代の流れの中の自然なのかもしれません。今年はGWが10連休という方もいらっしゃると思います。

滅多にできない時間の使い方の一つに、船旅というものを加えてみる手もありますよ。