MASA日記

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乗り物101 在来線のはなしvol7 上野東京ラインも悪くない

1月1日 火曜日 乗り物101

 

2019年元旦 謹んで初春の御慶びを申し上げます

この一年が皆様にとりまして 素晴らしい年となりますよう お祈り申し上げます

 

2019年の投稿は、火曜日テーマ「乗り物」からのスタートです。昨年末の【特集】で通算100回の大台に乗りましたが、新年最初のネタは、上野東京ラインを取り上げます。 

 

上野東京ラインとは

上野東京ラインという言葉は、首都圏以外の方には馴染が無いかもしれませんね。これは運転系統名で、正式な路線名ではありません(運転系統名とは、運転の経路を分けて整理したもの)。東北本線宇都宮線)・高崎線常磐線と、東海道本線相互直通運転する系統をまとめて、上野東京ラインと呼んでいます。

運転開始は、2015年3月14日のダイヤ改正でした。それ以前は、東北本線宇都宮線)・高崎線常磐線は北方面のターミナルである上野駅を、東海道本線東京駅を、各々起点としていましたが、この分断された状況のために、上野駅や上野~秋葉原区間混雑が酷く、大きな問題となっていたのです。

上野~東京を繋ぎ、相互直通させることで、山手線や京浜東北線への乗客の集中を緩和することを狙って設けられたのが、上野東京ラインです。

ちなみに、この相互直通により、品川駅東側にあった旧 田町車両センターの機能を縮小でき、その跡地に建設が進むのが、先般話題となった「高輪ゲートウェイ駅」です。この新駅開設と、上野東京ラインの運転開始は、関連があるのでした。

 

上野東京ラインに不満殺到

特に上野駅や上野~秋葉原間の混雑緩和が図られ、新駅設置にも絡む、JR東日本にとっては大切な上野東京ライン開通でしたが、当初、利用客からは不満が殺到しました。

理由はいくつか挙げられます。

まず、相互直通運転によって、上野駅や東京駅の始発列車が大幅に減ったことです。それまでは、ラッシュ時でも、何本か待てば着座できたのですが、上野駅や東京駅が途中駅となったため、着座できる確率が減ったわけです。

また、それまで東海道本線側は15両編成で統一されていましたが、上野以北から乗り入れる車両には”短い10両編成”(田舎生まれのわたしには嫌味に聞こえますが)があり、これが東海道本線に入ることで、かえって東海道本線側の混雑が酷くなったという声も聞かれました。5両分の短縮は、たしかに痛手でしょう。

さらに、各線から都内中心部まで移動する利用客からは、識別について不満がありました。東北本線宇都宮線)・高崎線から横須賀線東海道本線に直通運転する電車としては、湘南新宿ラインがあります。山手線の東・南側を利用する場合は上野東京ラインに、北・西側を利用する場合は湘南新宿ラインに、それぞれ乗車の必要がありますが、車両が共通で、当初は表記も分かりづらかったことから、混乱を招きました。 

 

上野東京ラインの魅力 

しかし、開業から間もなく4年を迎える今、こうした不満の声は、あまり聞かれなくなりました。車両の行先表示の改善などJR東日本の努力もありましたが、なにより4年近い年月の間に、利用者が上野東京ライン慣れたことが最大の理由だと思います。

そして実は、上野東京ラインは自然と通勤通学の中に溶け込んでいますが、実は、こうした長期休暇の中ではメリットさえあるのです。

<想定ケース>

栃木県宇都宮市に住む家族4人が、お正月休みを利用して、静岡県熱海市に温泉旅行に出掛けました。クルマは渋滞の危険性があるということで、電車移動にしました。

のんびり温泉で疲れを癒した4人は、1月3日、再び宇都宮市の家に戻ります。

 

多くの場合、次のような経路を選択されるでしょう。

熱海(10:31)-<こだま636号>-東京(11:16/11:36)-<やまびこ49号>-宇都宮(12:26)

しかし、日頃は何気なく見ている上野東京ラインの行先表示の中に、「熱海」という行先があることをご存知でしょうか。仮に上野東京ラインを使った場合、こうなります。

②熱海(10:10)-宇都宮(13:38)

 

・所要時間

①=1時間55分 ②=3時間28分

さすがに速さでは新幹線に軍配が上がります。

・車両/設備

①=新幹線車両 リクライニング機能あり、車内トイレあり、座席指定あり

②=JR東日本E233系等 リクライニング機能なし、車内トイレあり、座席指定なし

車両設備も、新幹線の方が快適であることは事実です。

・料金

①=9,310円(乗車券3,670円、特別料金5,640円)

②=3,672円 ICカード利用の場合

上野東京ラインは在来線普通列車ですから、特別料金が掛かりません。一人780円を追加することで、グリーン車も選ぶことができます。

・乗換

①=1回(東京駅構内、東海道新幹線ホーム16番線→東北新幹線ホーム21番線)

②=0回(東海道本線東北本線宇都宮線>直通)

 

こだま636号は名古屋駅発であるため、熱海駅は途中停車駅です。予め指定席を購入しておくことで着座は確定しますが、みどりの窓口で購入・受取などの手間が掛かります。一方の上野東京ラインは、熱海駅始発ですから、少し早めに並べば確実に着座することができるでしょう。また、ボックスシートが設置されている号車もあるため、家族4人が向かい合わせで座れることも、上野東京ラインのメリットです。

所要時間こそ1時間半ほど新幹線が早いですが、旅の荷物や土産物がある中で、東京駅のホームを移動することは結構面倒だったりします。その点、上野東京ラインは、一度座れば乗換要らずで宇都宮まで乗車可能です。

そして何より、長期休暇は大勢での移動が前提ですから、出費が気になるところですね。一人あたり5,600円(大人料金の場合)差、4人ならば2万円近い差額があります。

いかがでしょうか。乗換要らずで始発地乗車、家族全員で2万円も浮く上野東京ラインは、俄然、魅力的な存在に映ると思います。

 

熱海駅では、熱海からJR伊東線で一駅、来宮駅が最寄りの来宮神社ゆかり、その名も「熱海来福幕の内」(1,080円)が販売されています。なんでも、来宮神社の樹齢2000年以上と言われるクスノキは、幹を1周すれば寿命が1年延びるとも言われているとか。お弁当の名前も然り、お正月から験を担いで、このおめでたい名のお弁当でランチを食べながら、ゆっくり在来線の車窓を眺める手もあります。

他にも熱海駅では、伊豆近海の魚を使った海鮮系のお弁当や、修善寺産の椎茸をたっぷり使ったお弁当など、好みに応じて選ぶこともできます。色々な種類を買って、家族でシェアするのもありかもしれません。

 

長期休暇の移動は、すぐさま航空機や新幹線が浮かぶと思いますが、時と場合によっては、在来線の魅力が大きくなることもあるのです。

日頃何気なく利用している在来線の行先から、旅先を想像しても面白いと思います。