【特集】平成30年×気になるニュース

12月15日 土曜日 【特集】

 

おはようございます。

本日から大晦日までの【特集】、第一弾は、平成という時代を曜日テーマに則して振り返るという企画です。土曜日テーマ「気になるニュース」で30年を振り返ります。

 

■ バブルに始まり、好景気に終わる

昭和64年1月7日、昭和天皇崩御されました。それ以前から、体調がすぐれないとの報道もあり、世の中も年末年始の祝賀ムードは影を潜めていました。

特に崩御が公表された後は、諸々の自粛ムードもありましたし、一部の会社や学校も休日となったこともあり、やはり少し特異な空気が流れていた記憶があります。

とは言え、右肩上がりの経済成長が続いていた日本は、バブル景気の真っ只中にあり、後にバブル経済崩壊とされた1991(平成3)年前後までは、やはり不況などイメージできないほどの明るさ、前向きさを、子どもながらに感じていました。

やがてバブル経済が崩壊すると、日本は「失われた20年」と言われる不況に突入しました。その前が夢や希望に満ちていただけに、それを奪われた人(特に若い世代)は将来への展望を描けないまま、社会の在り方に諦めにも似た失望を味わった時代でした。

しかし、経済は必ず定期的に波ができますので、30年という平成の時代も終盤に近付いたここ数年、再び経済は好転したと言われています。

ただ、バブル経済を(子どもながらに)見た人間としては、当時ほどでは無いという印象を持ちます。個人に恩恵が無い、あっても無駄な消費をしない、これは「失われた20年」を経験した日本人の学習成果なのかな、と思っています。

それでも、来年に迫る平成の終わりは、おそらくは好景気のまま終わることでしょう。そんな浮沈のあった経済環境ですが、「気になるニュース」を振り返れば、あまり明るい話題が多かった時代とは言えないようです。

 

■ 今年の漢字

1995(平成7)年から毎年公表されている今年の漢字では、公募によって、その年の世相を表す一文字が選ばれています。つまりは、その一年で印象深い、世間の皆さんが「気になるニュース」を総合的に振り返り、一文字にしているわけです。

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※わたしが表にしたため、少し見づらいかもしれません。ご容赦ください。

①災害

地球環境の変化が叫ばれて久しいですが、日本の自然は明らかに変化しています。かつて経験したことの無い(あるいは現代人の記憶には無い)出来事が、もはや毎年のように起こるようになりました。1995年、阪神淡路大震災の日の朝、なぎ倒された高速道路の映像には言葉を失いました。その16年後の東日本大震災の夜、避難所で見た沿岸部の映像は、この世のものとは思えない地獄絵図でした。そして今年、大阪府北部地震北海道胆振東部地震と、日本は地震のリスクと常に隣り合わせであることを感じます。

最近では、雨の降り方一つでも、短時間に猛烈な雨が降り、50年に一度などという表現が頻繁に使われるようになっています。2004年や今年は、特に台風の当たり年でしたし、こうした雨や風による被害は、今後も常態化するような印象を受けます。

こうした豪雨や豪雪などの気候変化は、夏の暑さ、冬の寒さとも関係していると言います。特に夏の気温が40℃を超えるなど、の危険がある暑さも話題になりました。

など、自然災害の一部を切り取ったものも含め、平成を振り返るとき、という文字で括られる事象が幾度も繰り返されたことを思い出します。

 

②事件

犯罪白書によれば、刑法犯の認知件数は平成16年頃をピークに減少の一途を辿っている中で、日本は治安が悪化したとも言われています。それは、多分に報道されるニュースで凶悪犯罪に割かれる時間が増えていることや、外国人が多く暮らすようになったことなど、かつての平和な時代を知る日本人が漠然とした不安を抱いていることが一因である気がします。加えて、平成の中では、衝撃的な事件がいくつも起こりました。

1995年の地下鉄サリン事件、1997年の神戸児童連続殺傷事件、1998年の和歌山毒物カレー事件、2000年の世田谷一家殺害事件、2001年の附属池田小事件など、特定の誰かへの恨みなどが根源に無い事件は、社会を震撼させました。最近ではクルマの危険運転や、親族間の殺人なども取り上げられていますし、隠し持った刃物が凶器になる事件も後を絶ちません。こうして、ごく普通の日常生活で、いつ誰が、無作為に被害者となるかもしれない怖さもまた、治安悪化のイメージに拍車を掛けている気がします。

 

③国際情勢

平成の幕開けとなった1989年、米ソ首脳による東西冷戦終結や、ドイツのベルリンの壁崩壊などは、世界の平和と共存を象徴する、喜ばしいニュースが駆け巡りました。

しかし、平成最後の年末となる今、米中という新たな二国間のさや当て、EUを巡る不協和音といった問題から、出来事に端を発した二国間関係の悪化(中国とカナダ、日本とフランス、日本と韓国など)、世界各地のテロ事件など、再び世界は緊張に向けて歩を進めている印象さえあります。

1991年の湾岸戦争のように、旧来型の戦争ならば日本は関係ない、というのが昭和の時代でした。しかし、2015年に安全保障関連法が成立するなど、日本は他人事ではいられない時代が訪れました。さらに言えば、2001年の世界同時多発テロ事件を機に、世界各地で特定の思想集団による無差別テロが頻発するという、かつての国家間の関係だけでは語れない時代に突入したのも、この平成の30年間の特徴でしょう。

日本に限れば、北朝鮮という国の脅威も、毎年の関心事になっています。

など、国際情勢の中の日本を懸念する一文字が選ばれた年もありました。

 

④ウソ

2007年の「今年の漢字」にが選ばれていますが、これも平成を象徴する文字だと思います。日本では、他人を信用し、特に大企業などは嘘をつかないものといった性善説が概ね一般的かと思いますが、食品を巡る産地や消費期限の偽造、メーカーによる性能検査結果の偽造、大手企業による決算書の偽造など、その性善説の根底となる信用を覆すに十分なウソが、数多く露呈しました。

塗り重ねたウソを信頼して暮らしていたかと思うと、もはや今、目に見えているものが本当かどうかさえ疑わしく感じるのは、仕方ないことなのかもしれません。

 

 

こうして「今年の漢字」の過去24回を振り返っても、明るい漢字はほぼありません。オリンピックイヤーの金メダルからくるが最多の3回となっていますが、裏を返せば、他に明るい話題が無いとも言える寂しさで、ここまで見てきたような出来事が、現実の日本社会に暗い影を落としているのが実状です。

ならば、この平成の30年を漢字一文字で表わせと言われれば、何になるでしょうか。 という漢字は一つの候補かもしれません。デフレ時代の激安競争、安倍内閣、事件や事故への不安、国際情勢の不安定さなど、様々なことに共通する文字だからです。

しかし、わたしはという漢字を選びました。外交問題、日本における外国人の増加、内需から外需への転換、外資系による日本企業の買収、かつての当然に見れば想定外の事件や事故、特にスポーツ界で顕著な日本人選手の海外での活躍などに共通する文字だからです。携帯電話の普及で、外にいても個人が追跡される時代でもあります。

 

いかがでしたでしょうか。30年、やはりネガティブなニュースの方が印象に残りやすいためか、不安だけを煽るような書き方になってしまい申し訳ないのですが、皆さんにとって印象的だったニュースはありましたか?

来年訪れる新たな元号の時代が、少しでも明るく、活力、希望、笑顔に満ちた時代となることを、心から願ってやみません。