MASA日記

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時事の戯言48 悪口

12月7日 金曜日 時事の戯言48

 

こんばんは。

本来は金曜日、「マニアな小ネタの世界」ですが、最近の芸能ネタを見ていて戯言を述べたくなったので、本日予定していた「マニアな小ネタの世界」と、来週月曜日の「時事の戯言」を入れ替えます。

 

上方と言えば大阪を中心とする近畿地方を指す言葉で、特に芸能世界においては、上方落語、上方漫才など、一つの文化として認知されていますね。その上方漫才文化の歴史の中で、とりわけ女流漫才師にとって名門とされる姓に海原姓があります。1933年にコンビを結成した海原お浜・小浜が展開した一門ですね(ちなみに海原一門には男性もいますが)。海原小浜師匠の実孫にあたる海原やすよ・ともこは、中田カウス氏に師事しながら、女流漫才師にとっての名門である海原姓を名乗るよう師匠が勧めたことからも、特に上方漫才の女流漫才師にとって由緒ある姓であるかが見て取れます。

 

さて、その海原姓で活躍した女流漫才師としては、海原千里・万里海原さおり・しおりが挙げられるでしょう。いずれも一時代ブームを築きました。特に海原千里・万里は結婚を機に解散しましたが、天性の才能故か、海原千里は数年後に芸能界に復帰します。ご主人の意向もあり、家事と仕事が両立できる近畿圏のみの活動となりますが、それを今も守りながら、大活躍されています。そう、西の女帝とも称されるまでとなった上沼恵美子さん(以下、上沼さん)です。おそらく、関西圏に住めば、彼女の声を聞かない日は無いほど、テレビにラジオにと大活躍していますよね。大阪のおばちゃんの代表的なポジションから、ときにを吐きながら、軽妙なトークを展開する話術は、大御所とされる関西芸能人たちも一目を置く存在です。

しかし、彼女を巡って、上方の芸能界がザワついていると報じられています。

もはや詳細は各所で報じられているので割愛しますが、毎年恒例の「M-1」において、上沼さんは審査員の一人として参加しています。その審査は、ときに好き嫌いで判断していると批判されることもあるのですが、平成最後となった今年の「M-1」後の打ち上げ現場らしき若手芸人の飲み会から、ある2人の若手芸人が配信したインスタライブが騒動の発端となったのです。

その2人とは、昨年の「M-1」覇者であるとろサーモン久保田かずのぶ氏、今年の「M-1」7位のスーパーマラドーナ武智正剛氏です。武智氏の配信したインスタライブに、酔った久保田氏が登場、ヒートアップして(名指ししていないものの)上沼さんへの暴言を吐き、それに武智氏が同調したという流れですね。

 

この件を巡っては、すぐに動画が削除されましたが、2人がツイッターで謝罪するも大炎上、批判的な意見が殺到しました。タイミングの前後は微妙ながら、上沼さんは自身のラジオ番組で「審査員を引退します」と発言したこともあり、周囲も過熱、吉本の先輩芸人たちも各所で上沼さんへの謝罪発言を行うなど、収束の兆しは見えません。それも当然でしょうね。なぜなら、当事者である上沼さん、2人、2人が所属する吉本興業が、当事者で面会したか否か、直接謝罪したか否かも明かしていませんし、2人について現時点で謹慎等の状況も見られず、芸能活動を継続していますから、炎上したツイッター延長戦に決着はつかないでしょう。少なくとも、2人が直接、上沼さんに謝罪し、吉本興業が一定の処分を下さない限り、収まらないと思います。

 

今一度、2人の発言を見直します。

■「酔ってるのを理由にして言いますけど」

まず40歳目前の大の大人が、酒の力を借りて他人の悪口を言うこと自体、情けないことですよね。事の善し悪しの分別もつかないのか、と冷たい視線を浴びても仕方ありません。

■「自分目線の、自分の感情だけで審査せんといてください」

自分目線かどうかは客観的に検証できませんが、上沼さんの採点に対して、過去からこうした意見があったのは事実です。したがって、意見として述べること自体は、問題無いと思います。たとえば、「自虐ネタはダメ」とギャロップにダメ出ししながら、同じく自虐ネタを披露したミキには「突き抜けてる」と高得点をつけました。こうした具体例を引き合いに、「違いを説明してもらわないと、好き嫌いで決めてるように見えるんですよ」などと言えば、この点に同調する意見は増えたかもしれませんね。

■「おまえだよ、一番おまえだよ。わかんだろ、右側の!」「クソみたいなやつが審査してさ」

さらに発言に加えて、威嚇とも取れる机を蹴る音(?)まで入っており、もはやこの発言について、擁護の余地は無いでしょう。言葉も下品で、高圧的で、酒と感情に任せた罵詈雑言でしかありません。

■「売れるために審査員をやっている」

意味不明ですね。既述のとおり、既に冠番組を多数持ち、彼女の関西圏での活躍は言を待ちません。もはや顔や名前を売る必要など微塵も無いでしょう。仕事と家庭の両立の条件から、関東での仕事をしないので、関東圏で「売れるために」と思ったとしても見当違いですね。

ついでに、これも多く言われていますが、上沼さんの審査員出演は、島田紳助さんや松本人志さん(ダウンタウン)の意向による直接オファーだそうですから、その意味でも間違っています。

「嫌いですって言われたら、更年期障害かと思いますよね」「オバハンにはみんなうんざりですよ」

このご時世、パワハラ、セクハラ、差別などはであり、かつては脚光を浴びたとんねるずの芸風さえもパワハラ、セクハラと受け止められて敬遠されているとの分析もあります。更年期障害、オバハンなど、女性蔑視とも取れる発言を行えば、それに対する世間の受け止め方は推して知るべしでしょう。

 

こうして見れば、審査方法への不満の部分はまだ擁護の余地はあれど、その他はまさに悪口でしかありません。しかもそれが、40歳前後の大の男2人が、本人のいない場所で、酒の力を借りて、品の無い言葉を浴びせかけ、それを配信しているのですから、礼儀に厳しいと言われるオール巨人さんの「情けない」という発言に集約されるのではないでしょうか。少なくとも、関西圏での上沼さんの活躍と支持の大きさを知っていれば、2人足しても上沼さんの足元にも及ばないわけで、単なる負け犬の遠吠えにしか見えないことでしょう。

反対に、この2人に対する心証は悪化し、本当に下衆な人たちだと思われるでしょうね。ネット上で「心底軽蔑します」「今後もう笑えない」などと言われていますが、率直な意見だと思います。

 

加えて、ほぼ関西中心と言えど40年近く第一線を走り、目上でもある上沼さんに対して無礼極まりない言動であること、上沼さんの番組にも呼ばれ仕事を貰っていた恩を踏み躙る行為であることなど、2人への嫌悪感を増長させるに十分な要素が揃い過ぎています。勝手に配信しておいて、ツイッターで「既に謝罪した」としいているあたりも、現代的なのかもしれませんが、誠意を感じませんね。

未だに2人の活動が制限されていないのは、既に直接謝罪があり、上沼さんが受け入れたのか、それとも吉本興業が事態を重んじていない故の判断かは分かりませんが、個人的には違和感を覚えます。

 

見る人、聞く人に、日常の嫌なことも忘れて心底笑わせたり、同調させることがお笑いだと思います。ダウンタウン浜田雅功さんは、一見すれば先輩芸能人にも乱暴で無礼な言動をしているように見えますが、実際にはとても礼儀正しく、先輩芸能人への挨拶も欠かさないことで有名です。私生活でも浮いた話も聞きませんし、本当は良い人だという安心感の上にあの芸風が成り立っているわけです。上沼さんも悪口や毒舌を吐きますが、それが彼女の芸風であることも(少なくとも関西圏では)周知のこと。

今回の2人の言動は、その前提も無く、しかも非礼で、恩知らずで、品が無く、意見では無く悪口で、ケジメの付け方もなってない(ように外見上は見える)ので、こうなったのも自業自得でしょう。

 

上沼さんは傷つかれたでしょうが、芸人として傷がつく話では無く、取るに足りない格下の相手ということもあり、沈黙しているのかもしれません。真意は不明です。

 

いずれにせよ、せっかくの「M-1」、史上最年少の霜降り明星の優勝という話題も霞んでしまったわけで、その意味でもこの2人の愚かな行為は罪なことですね。それにしても久保田氏、謝罪ツイートの後の6日のネット番組で、この現状を不満に思うかのようなラップを披露しており、もしそう思っているのだとしたら、あまりに痛すぎると感じるのはわたしだけでしょうか。いや、「年だからついていけない」爺の戯言ということで。