MASA日記

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時事の戯言45 

11月26日 月曜日 時事の戯言45

 

こんばんは。

コストカッターとして経営難に陥った日産を回復基調に乗せ、困難だと言われている国を跨いでの企業の連携も軌道に乗せた剛腕経営者は、日本に降り立った夜に容疑者として逮捕されました。用意周到とも見られる逮捕劇は、水面下ではルノーが日産に経営統合を持ち掛けていたとの情報も相俟って、海外ではクーデターだとの批判もあるそうです。今回の逮捕劇がクーデターか否かの真実は置くとして、ルノー筆頭株主がフランス政府であること、日産との経営統合はフランス政府の意向が働いていたという情報もあること、一方で日産はカルロス・ゴーン元会長の独裁に不満を募らせていたと見られることもあり、双方の国民感情も巻き込んだ今回の一件の結末は、まだ見通せません。

 

そんな中で、しかも司法の判断も、その材料さえも明かされていない中で、その是非を呟いても意味が無いので、わたしとしての感想なりを述べてみたいと思います。戯言でしかありませんが、日産の過去未来についてです。

 

■ ゴーン体制の功罪

「功」の部分は、言わずもがな、経営危機にあった日産を立て直した事実でしょう。1998年時点で2兆円余りの有利子負債を抱えて瀕死状態だった日産が、2017年の世界販売台数でルノーとの連合で世界第2位となった功績は、讃えられるべきだと思います。

その過程において、リバイバル象徴として選ばれた車種が、日産、古くはダットサン・フェアレディに遡る歴史を誇る、日産の代表車種・フェアレディZであったこともまた、日産の再興を予感させるに相応しいものでした。

その後も、リーフなどの電気自動車分野にも力を注ぐなど、ややもすれば強引とも言われる手法で、物事の優先順位をはっきりつけながら、立て直しに成功しました。

一方で「罪」の部分と言えば、わたしは、日産という会社の歴史を軽視した(少なくとも、そうした印象を受けた)点です。日産は、現在揺るぎないトップメーカーであるトヨタに対するアンチテーゼの代表でもあったわけで、国内にコアファンを多く持つメーカーである(あった)わけです。その支持層をしっかりグリップできれば良かったのでしょうが、残念ながらカルロス・ゴーン氏にとっては、新たな歴史を作る上で過去の歴史は重視しない、むしろ消し去ろうとしているように見えました。

自社の歴史に誇りを持つ社員や、コアなファンにすれば、そうした姿勢に苛立ちを感じたとしても当然だろうと思います。

典型例は、長い歴史を持つ「セドリック」「グロリア」「ローレル」「ブルーバード」「サニー」といった人気車種の歴史を打ち切ったことに顕著に表れています。他にも、「スカイライン」の丸目4灯テールが廃止されるなど、”僕らが好きだった”日産のクルマでは無くなってしまったという失望は、相当大きかったと思います。但し、冒頭述べたとおり、功罪は分けて評価すべきで、すべてを否定することは妥当とは思いません。

 

■ こうなれ!日産

済んだ歴史を嘆いても、何も未来は生まれません。

日産とルノー連携維持は、両政府も確認したところでもあり、(提携比率等の見直しはあるかもしれませんが)今後も関係は続くことでしょう。

それは、資本や人財の交流、部品の共有化など、既に大きく進んでいるわけで、プラスに働く側面も多いですから、個人的には継続で良いと思っています。

問題は、日産が”国内軽視”と言われている現状です。新車の国内市場投入が極端に少ない点は改めるべきでしょうし、北米インフィニティのバッジの付け替えは、国内軽視の印象が拭えません。今さら、90年初頭までのようなフルラインナップ化は非効率ですが、トヨタさえも車種整理を進める時代、厳選した車種に絞り、国内専用車を投入して欲しいと思います。たとえばトヨタのクラウンは、国内専用車として全幅1,800mmを維持していますが、たったこれだけのことでさえ、日本の道路事情を熟知した日本のセダンだ!と評論家諸氏筆頭に大絶賛されているわけです。

わたしが日産に期待したい復活車名は大きく二つ。一つはセドリックないしグロリアです。両方を作れば、少なくともディテールに差が出てくるので、どちらか一方で良いでしょう。クラウンとの差別化でグランドツアラーの色合いを出したいならグロリアでしょうか。穏やかな乗り味のブロアムと、走りに力を入れたグランツーリスモが差別化できれば良いですが、これも難しいならば、”走りの日産”をイメージするグランツーリスモの方が宣伝しやすいかもしれません。

高級車市場は、ドイツビッグ3やイギリスのジャガーなどに席巻されている状況。法人ユースも含めて一定のニーズはあるはずで、国産ではトヨタ/レクサスの独壇場と化しているので、日産も何もせずにいるのは勿体ないと思います。

反対に、わたしはスカイラインは終了しても良いと感じています。プリンス、日産と長い歴史を持ち、その独自進化にファンも多かったですが、それもR34型までの話。ゴーン体制以降のスカイラインは、車名こそ続くものの、クルマ自体は別物に感じられます。まして、インフィニティの逆輸入的なクルマでは、スカイライン伝統が薄れる気がしてなりません。GT-Rを独立させた以上、スカイラインを引っ張ることが本当に必要か、このあたりで立ち止まって考える時期では無いでしょうか。

反対に、国内専売車として、ブルーバードの復活を期待します。なぜ今頃と思うかもしれませんが、トヨタが近くプレミオ/アリオンを終了するようで、やや小ぶりのファミリーサイズセダンが無くなります。今後、高齢者が増え続ける中で、ビッグセダンは扱いづらいです。コンパクトカーもあるじゃないか、という尤もな意見もありますが、四隅がはっきり認識しやすいセダン、しかも5ナンバーサイズは高齢者にとって扱いやすいですから、一定の販売台数が稼げると思います。トヨタ車がエンジンもボディも大型化する中、安くて扱いやすい、安心して乗れる小型セダンは、価値があると思います。

 

 

とまぁ、自分の妄想をつらつらと書きましたが、すべて戯言です。ただ、ゴーン体制と決別を示す一つの簡単な方法として、過去に葬られた車名復活は、簡単にできる作戦ではあると思うので、今後の日産に期待しています。