MASA日記

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時事の戯言33 1票の格差

8月20日 月曜日 1票の格差

 

こんばんは。

お盆休みを終え、本格的に仕事復帰という皆さん、なんだか今日は疲れが溜まっているかもしれません。少し気温の変化も見られる今日この頃、くれぐれも体調崩さないよう、この8月を乗り切ってくださいね。

さて、今夜の「時事の戯言」は1票の格差問題です。実質的な次期総理大臣を決める自民党の総裁選挙を9月に控える中、来年の参議院議員選挙を見据えた駆け引きが活発化しているとの報道があります。その参議院議員選挙を含む国政選挙では、必ずと言ってよいほど1票の格差の是正が論じられますが、一向に改善の傾向が見られません。各地で起こされる訴訟でも、既に決した国政選挙結果を無効とすることはできず、合憲、あるいは違憲に近い状態といった判断が下されるに留まります。

 

■ 問題の整理

まず、いわゆる1票の格差問題とは何かを整理しておきます。

選挙区ごとに議員定数を策定する選挙制度では、自ずと格差が発生します。たとえば、2017年の衆議院議員選挙では、有権者数が最も少なかったのが鳥取1区で239,104人、最も多かったのが東京13区で474,326人でした。

選出される国会議員1人に対し、有権者数で約1.984倍(474,326÷239,104)の差がついています。つまり、東京13区の人の1票は、鳥取1区の人の1票よりも軽い、という”理屈上”の結論になります。1票の格差が無いと言われる2倍以内に収まっているとは言え、本来は1人の有権者が持つ票の価値は平等であるべきでしょう。

こうした格差は、人口の流動や、投票率の高低によって実質的には変動するものですから、約1.984倍と言えど放置して良い状況かは疑問です。

しかし、こうした数字に表れる格差は、あくまで結果論であり、一票の格差の本質は、議会が合理的裁量の限界を超えている状況に対して不作為である場合、有権者への権利侵害が行われている状況が問題の本質です。こうした状況を一刻も早く是正し、有権者が持つ大切な一票の差を縮小するよう努める必要があります。

 

■ 議論は迷走

こうした状況は昔から問題視され、現在の自民党政権に移行する際にも是正を掲げていたのですが、積極的に議論されているように見えません。

もっとも、2017年6月には、6つの小選挙区を削減し、13都道府県でも1票の格差が2倍未満になるように見直した、いわゆる「0増6減」が成立しましたが、根本的な解決になったとは言えないでしょう。むしろ、合区された地方では、今まで馴染みの無い候補者を選ばなければならなかったり、地方の声が届かないという不満が出ました。

これを踏まえ、早速、参議院の定数を6増やす法案が7月18日に成立しました。衆参の違いや、選挙区の違いがあるとは言え、まるで逆戻りしているかのようです。

 

■ 国会議員定数の変遷

衆議院のHP資料によれば、衆議院議員定数は、昭和22年に466であったものが、一時最大512まで増え、現在は480となっています。同様に参議院では、昭和22年に250であったものが、昭和45年に252、そして6増法案により今後は258となります。

 

■ 爺の戯言

まず、これほどのの国会議員が本当に必要なのかと、いつも感じてしまいます。

先般、とある衆議院議員による、LGBTの方は生産性が無いという趣旨の寄稿が問題視された際、二階幹事長は「発言者そのものも、そういった影響力がある方かどうか」と発言し問題の鎮静化を図ろうとしましたが、そもそも影響力が無い程度の人が国会議員として存在する価値があるのか、むしろその国会議員の生産性の方が疑問です。

2017年の衆議院議員選挙では、自民党の獲得議席は全体の75%でした。しかし、党としての得票率は48%ほど、つまり、国民からの信任と国政における議員数は乖離しているわけです。これは小選挙区の弊害であると言われています。

本当に1票の格差を実現するならば、完全な比例代表制にすれば良いと、わたしは思っています。選挙区関係無く、どの政党を支持するか、あとは政党の比例名簿順位で上位から決するだけです。そうすれば、有権者間の1票の格差も解消し、小選挙区制が持つアンバランスさも無くなり、一石二鳥では無いでしょうか。

もっとも、比例代表制では地方の声が届かないという意見はあると思います。しかし、国会議員の主たる役割は3つで、法律を作り、予算を決定し、内閣総理大臣を決定することです。国会議員は地元のために存在するのではなく、国のために働くべき人であり、地方については選挙区関係なく、地方創成や復興支援で汗をかくべきでしょう。

1票の格差是正という大命題を掲げながら、地元有権者との関係を踏まえて議員定数が徐々に増えていくことに、違和感を覚えます。そもそも大して役に立たない仕事しかしない議員、失言で世間の反感を買う議員などに期待もせず、真面目に働いて冷静に自分の生活を守ろうとしている国民は偉い!と爺は思ったりします。

 

なんだか政治的な話になってしまいましたが、戯言と聞き流してください。