MASA日記

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数字でアカデミー 第8回~50~

7月12日 木曜日 数字でアカデミー第8回

 

こんばんは。

今週は西日本を襲った集中豪雨に関連する記事が多いですが、今夜もそれに則って書いてみます。今夜のテーマとなる数字は「50」です。

 

■ 大雨特別警報とは

よく耳にする「大雨特別警報」は、どのような状況か調べました。気象庁のHPでは、

①台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合

②数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合

のいずれかを満たす場合に発令される警報を言うそうです。

そして、その基準となる雨に関する指標についても示されており、

① 48時間降水量及び土壌雨量指数において、50年に一度の値以上となった5km格子が、共に府県程度の広がりの範囲内で50格子以上出現する場合

②3時間降水量及び土壌雨量指数において、50年に一度の値以上となった5km格子が、共に府県程度の広がりの範囲内で10格子以上出現(ただし、3時間降水量が150mm以上となった格子のみをカウント対象とする)する場合

のいずれかを満たすと予想され、かつ更に雨が降り続くと予想される場合をいいます。

はっきり言って、わたしの頭では分かったようで、よく分からない基準です。少なくとも、専門家には分かるのでしょうが、一般の方には分かりづらい基準ですね。

 

■ 数十年に一度

個人的な感想を言えば、ここ最近は毎年、このワードを聞いている気がします。スコールのような雨が降ったり、線状降水帯なるワードが浸透したりと、もはや日本の気候分布は変わったのではないか、と思わせる降り方をしますね。

この耳タコ状態の「数十年に一度」という表現は、わたしはオオカミ少年のような受け取り方をしてしまうので、やめた方が良いと思うのですが、先に示した指標に登場する50年に一度(数十年に一度よりもさらに深刻?)について、同じく気象庁のHPに記述がありましたので、ご紹介します。

基準となるデータは平成3年以降の観測データを用い、50年に一回程度の頻度で発生すると推定される降水量及び土壌雨量指数の値「50年に一度の値」を求めるそうです。

日本全国を5km四方に区切った「格子」ごとに算出し、その格子は毎年更新するとのこと。ということは、実際に過去50年を遡ったデータに基づくわけでも無いし、毎年その格子ごとの値も更新されるため一定ではない、ということのようです。

(ちなみに、「50年に一度」のレベルを示す48時間雨量と3時間雨量についての日本地図は、気象庁のHPに掲出されていますので、そちらをご覧ください。)

とにかく激しい雨なのだ、ということは想像できても、あたかも過去50年に1度あったかどうかの豪雨ですよ、という意味では無いので少し違和感を覚えます。

単に「50年に一度」という指標名であるがために、頻繁にそれを聞かされると、”年に何回言ってるんだよ”と警戒心が弱まるのはわたしだけでしょうか。

 

■ 市区町村ごとのデータ

さらに面白いデータが乗っていました。

この「50年に一度」は、市区町村レベルで異なるようです。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/sanko/1-50ame.pdf

ご自身のお住まいの市区町村について確認してみることをお勧めします。

もちろん、場所によって大雨が降りやすい場所はありますが、隣接する市町村に同じ量の雨が降っても、その基準数値が異なるため、「50年に一度」に該当する地域もあれば該当しない地域もあります。

 

ここまで書いて、既にわたしの中では混乱とも諦めとも似た気持ちが生まれています。

数十年に一度の予想となる場合に発動される大雨特別警報は、その指標が、50年に一度の値となる5km格子が府県程度の広がりの中で50格子以上出現し・・・その50年に一度は市区町村ごとに違っていて・・・結果的に「数十年に一度」と表現されるも、これは実際の過去数十年(あるいは50年)の統計値では無く、あくまで基準となる指標の名前であって・・・それを文字として「今後、数十年に一度となる大雨が予想されるため」などとニュースで報じられるため、やたら耳タコになり・・・また言ってるよ、と。

総合的に判断されたものを「50年に一度」「数十年に一度」という基準の名前で呼んでいる、ということは分かったので、それだけでも勉強になりました。

しかし、再三言うように、これを連発されると、”日本の気候は今が普通になったの!”と思う人は、本来の趣旨である重度の警戒の呼びかけに耳を貸さなくなるのではないか、と心配してしまいます。

個人的には、この名前はやめた方が良いと思いますし、本当に過去数十年に類を見ないほどの大規模災害が予想されるときに使う方が効果的と思いますが。

少なくとも、ご自身の市区町村の「50年に一度」指標を調べて認識し、それに照らして身を守る準備を行うことが大切でしょう。