MASA日記

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数字でアカデミー 第6回~31~

6月28日 木曜日 数字でアカデミー第6回

 

こんばんは。

このところ、関東周辺は梅雨が明けてしまったように、のような陽射しが照り付けています。熱中症に気をつけたいところですが、先日ふと目に飛び込んできたのが、アイスクリーム専門店の31(サーティーワンでした。

かくも暑いと、みな考えることは同じなのか、店の外まで行列ができていました。近くの今川焼店で店員さんが行列を恨めし気に見ているのとは対照的でした。

ちなみに、アイスクリームの31は、”31日間、毎日違う味のアイスクリームが楽しめる”という意味から取られたものだそうで、その組み合わせ一つとっても、なるほどたくさんの味が楽しめますよね。

31という数字は、そうした1か月の日数の最大値でもあるわけですが、今夜書きたいのは日本の言葉の文化と31との関係です。

 

■ みそひともじ

漢字で書けば「三十一文字」です。

親戚の子ども(高校生)が持っていた古典のテキストを見ていると、伊勢物語の「東下り」で在原業平が詠んだ一句「名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」が出ていました。懐かしいですね。「名にし負はば」とくれば思い出すべき和歌の一つであり、この歌が詠まれた場所は現在の墨田川、この句に因んだ言問橋(ことといばし)は今もあり、わたしにとっては言問団子が思い浮かびます。

そんな歴史に思いを馳せつつ、再度この句を口に出してみると、「名にし追はば」と出だしからどうも語呂が悪いのです。

「いざ言問はむ 都鳥」はすんなり来るのですが、再び「わが思ふ人は」とまどろこしくなり、「ありやなしやと」で流れるように締めくくられます。わたしが違和感を感じる2か所は、いずれも「字余り」であり、五七五七七の原則を外しています。

字余りも一つのテクニックだそうですが、ど素人のわたしには、やはり五七五七七を守ってくれる方がスムーズで耳障りが良いのです。

この五七調、あるいは三を加えた語感は、日本語が持つ流れと言えるでしょう。

和歌を「みそひともじ」と言うのは、1首が仮名で31文字からなるところからです。

 

■ もう一つの31

久々に古文を読んで高校生時代の記憶を辿ったわたしは、もう一つの31を思い出しました。皆さんも必死で記憶されたかもしれませんね。そう、古文の助動詞です。

る・らる・す・さす・しむ・ず・じ・む・むず・まし・まほし(以上、未然形接続)

き・けり・つ・ぬ・たり・たし・けむ(以上、連用形接続)

べし・らむ・らし・めり・まじ・なり(以上、終止形接続)

なり・たり・ごとし(以上、連体形接続)

り(以上、已然形接続)

と、実に30年以上ぶりに書きましたが、合計28ありますよね。

どこが31なんだ!と叱られそうですが、奈良時代以前の上代の助動詞として(試験対策的に)覚えておくべきものとして、「ゆ(らゆ)」「す」「ふ」の3語を加えて31文字と習いました。当時は何も思いませんでしたが、教師がこじつけたのか31という数字、日本語に関係ある数字に思えてなりません。

 

もっとも、わたしが高校生だったのは既に25年以上前の話ですから、現代の高校生がどのように古典を学んでいるか知る由も無く、余計なことは言うまいと心の中にそっと仕舞っておきましたが。すっかり記憶力の劣化したわたしも、昔は脳が柔軟だったと懐かしみつつの「数字でアカデミー第6回」でした。