MASA日記

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乗り物 第74回~あのメーカーの未来~

6月26日 火曜日 乗り物第74回

 

こんばんは。

今夜もクルマの話です。

最近我が家の近所では、深緑色の117クーペいすゞ自動車)をよく見ます。巨匠ジウジアーロが手掛けた流麗なデザインは今も評価が高く、70年代国産車の傑作の一つとも言われる名車です。デザインを見るに、第2期(1973~1976年)のものと思いますが、もやは40年以上経過したクルマを大切に乗っているあたり、余程の思い入れがあると見受けられます。しかし、これはわたしが117クーペを知り、いすゞ自動車が乗用車を生産していたことを知っているからこそ、思わず見入るわけです。クルマにさほどの関心が無い最近の若い人にとって、いすゞというメーカーは、大型トラックやバスのメーカーという認識でしょう。なにせ、自社開発の乗用車製造から撤退したのが1993年ですから、その認識とて仕方ないことだと思います。

 

今夜書きたいのは、いすゞでも、117クーペの話でもありません。三菱自動車です。

先日、三菱自動車のホームページで、カーラインアップを見ていて驚きました。SUV・ミニバン・コンパクトカー・軽自動車・商用車という5ジャンルがあるのですが、そこにはセダンとスポーツカーがありませんでした。

わたしの中では三菱自動車と言えば、三菱グループ御用達の高級車・デボネアがあり、大衆的には走りの良いギャランシリーズがあり、かつてはスバル・インプレッサと凌ぎを削ったランサーエボリューションが思い浮かぶのですが、もはやこれら乗用車は、そのカテゴリーごと無くなってしまっているのです。

この国内市場にあっては、GTOFTOのようなスポーツカーに手が出せないのは分かりますが、セダンが1車種も無いのは、正直ショッキングでした。

しかも、販売台数を稼ぐであろうコンパクトカーや軽自動車についても、他社からのOEMや、共同開発によるものばかりで、三菱のバッジがついているだけというものが大多数を占めています。つまり、独立で開発・販売できるのはSUVやミニバンのみというのが現状なのでしょう。ミニバンの中で長い歴史を誇るデリカD:5のような、カクカクした骨太な三菱車は、もうほとんど見られません。

 

そう言えば、いすゞが乗用車から撤退した歴史もそうでした。

かつては乗用車のラインナップを揃えていたいすゞ自動車も、経営が困難になると、乗用車の自社生産から撤退しOEMを受けるようになり、ビッグホーンやヴィークロスといった得意のSUV分野に絞り始め、やがては静かに乗用車分野から消えたのでした。

あれから25年、冒頭書いたように、いすゞ自動車が乗用車を生産していた事実さえ、認知されない時代が来ています。

これから25年後、三菱自動車はどうなっているのでしょうか。ただでさえ、国内市場は縮小の一途を辿り、世界的には電気技術を持たないメーカーは苦境に立たされています。もはや収益力に劣る三菱自動車単独で生き残れるのか、心配です。

しかも、事の発端が度重なる不正によるブランド失墜ですから、よほどの底力が無いと立ち直るのも至難の業でしょう。日産を頼るのか、三菱という巨大財閥の名に懸けて単独で生き残りを模索するのか、未来の視界が良好とは思えません。

 

三菱自動車のホームページを見て、あのメーカーの未来を憂いたのでした。