MASA日記

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時事の戯言 第29回~プロ野球の本塁打検証について~

6月25日 月曜日 時事の戯言第29回

 

こんばんは。

今回の「時事の戯言」はプロ野球における本塁打検証の在り方についてです。

 

■ プロ野球におけるビデオ判定

プロ野球の華と言えば、やはり本塁打ではないでしょうか。

最近は球場が広くなったとは言え、長距離砲による本塁打は、観客の期待するところです。それだけに、大飛球が1塁線や3塁線上ギリギリを飛んだ場合、打者も投手も観客も、その行方を固唾をのんで見守ることになります。

わたしが幼い頃は、審判6人制で、ライトとレフトに審判が立っていました。しかし、セ・リーグでは1990年から、パ・リーグでも1996年から、外審廃止され、現行の4名の審判制度が採用されています。

この減員により、ポール際に飛んだ打球を間近で確認できないため、その判定を巡って抗議が行われ、試合中断が発生するなどのデメリットが発生することとなりました。

結果、2010年からは本塁打判定に限りビデオ検証が採用され、2016年からは本塁クロスプレーにもビデオ検証が採用されています。

さらに今年からは、MLBのチャレンジ制度を模した「リクエスト制度」が採用され、審判の判定に不服がある場合、1試合2回を限度(延長戦の場合は1回増加)に監督がビデオによる検証を求めることができることとなりました。

 

■ 問題の事例

問題は、6月22日、交流戦再開後のオリックスソフトバンクで起こりました。

交流戦で特に波に乗ったオリックスは、本拠地にソフトバンクを迎え、この試合でも3-3のまま延長戦に突入していました。

場面は延長10回、2死1塁、オリックス5番手の近藤投手がカウント2-2から投じた9球目を、ソフトバンクの打者・中村晃選手が右翼ポール際にライナー性の打球を放ちました。当初はファウルと判定されましたが、ソフトバンク工藤監督によるリクエストが要求され、ビデオ判定の結果、本塁打覆ったのです。

3-5と勝ち越しを許したまま敗れたオリックスは、3位ソフトバンクとゲーム差1の4位となりましたが、オリックス福良監督の猛抗議により、審判団が確認した結果、ビデオ判定の結果が誤審であり、ファウルであったことを審判団が認めました。

雨天中止となった23日、仲野パ・リーグ統括と友寄審判長がオリックスを訪れ、誤審を謝罪し、今後は「慎重に映像を見ていく」と伝えましたが、怒りが収まらないオリックスは、当該場面からの再試合続行などを要求しています。

 

■ 時事の戯言

審判団は、当該場面からの試合再開には否定的な見解を示しています。

たしかに、一度決着がついた中で、当該場面を再現することは難しいかもしれません。しかし、調子を上げてきたオリックスにはAクラスも見えており、3位ソフトバンクとのAクラス争いは熾烈なもの、今後の順位に大きな影響を与えます。

また、打たれた近藤投手には、敗戦投手としての数字と、自責点2、防御率の下降など、負の意味での数字が残ってしまいます。

オリックスとしても、近藤投手としても、単なる敗戦では片づけられないでしょう。

もともとは活きた試合の中で、誤審も含めて流れがあったプロ野球。わたしが好きな中日ドラゴンズでは、熱血漢の(故)星野仙一元監督が、怒りの余り審判に暴力を振るったり、選手全員を引き上げて試合を中断させるなどの猛抗議がありましたが、今はそうしたものも見られません。正確さを求めて、検証制度が設けられたのです。

その検証の中で誤審が起きたのでは、話にならないと思います。

これが大敗している試合なら、「以後気を付けます」で済むでしょうが、同点の延長戦で、3位争いをしているチーム同士となれば、簡単には済まないと思います。

また中日の話になりますが、ポール際の判定を巡り納得できなかった落合博満元監督は、ライトとレフトの両ポールを天井からも下げて繋げることで、ポール上を飛んだ打球の誤審を防ぐ策を取ったことがあります。

もっと言えば、ポールにセンサーを埋め込むことで、内側を飛べばポールのが変わるなど、より正確に対応することもできるのではないかと個人的には思ってしまいます。

”審判も人間”と、誤審も含めて流れを大切にする昔の野球から、”だからこそ正確性を”と技術に頼る現在の野球に変化していますが、なんだか中途半端な気がします。実はわたしは、昔の”審判絶対”のような野球の方が人間味があって好きなのですが、時代がこうなっている以上、検証制度で誤審などあってはならないこと、もっと徹底的に技術判定を進めると同時に、今回に限ってはやり直す、あるいは数字上の特例を設けるなど、何らかの措置を講じなければマズい気がするのですが・・・。まぁ、オリックスファンでもソフトバンクファンでも無い、一人の爺の戯言ですがね。