MASA日記

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乗り物 第73回~国産高級車の未来~

6月19日 火曜日 乗り物第73回

 

こんばんは。

今日の関東地方は、梅雨の中休みといった感じで、晴れ間が広がりました。かといって、暑すぎもせず、冷房無しで日中も過ごせるほど快適な一日でした。

近畿地方の皆さんはどうでしょうか。震災から一夜明けましたが、この時期は湿度も高く、雨も多いので、体調管理が難しいかもしれません。命の次に健康が大切です。しばらく苦難の時だと思いますが、健康維持に努めてください。

 

さて、火曜日テーマ「乗り物」です。

今夜は国産高級車の未来について書きます。なぜかと言えば、6月22日にセンチュリー、同26日にクラウンという、2台のビッグネームの新型が発売となるからです。

 

■ 国産メーカーに苦言

まず冒頭で国産メーカーに不満を書いておきます。

この2台はいずれもトヨタのクルマですが、国内乗用車メーカーでトヨタを追うべき日産ホンダは、ラインナップに高級乗用車を加えているものの、販売意欲が感じられません。強いて言えば、マニアックでも改良で新提案をしているホンダの方がマシです。

たしかに、営利企業である以上は、売れる分野に資源集中したい気持ちは分かります。しかし、スポーツカーや高級乗用車は、そのメーカーの技術やブランドイメージのメルクマールであり、本来は欠かせない存在であると思います。

屋台骨が傾いているならいざ知らず、最高益を叩き出すような状況で、敢えてこの分野を放置する姿勢には疑問を感じます。特に日産は酷いですね。かつてはセンチュリーに対するプレジデントが、クラウンにはセドリック/グロリアが対峙し、お互いに切磋琢磨しながら国産高級車を牽引していました。トヨタには負けまい、トヨタに無い魅力を提案したいという技術者の意気込みが、クルマ全体に現れていました。

それが今やどうでしょうか。セドリック/グロリアという名車の名前を捨て、実質的に後継車に据えたフーガは、風前の灯火とも言える状態で、クルマに詳しくない人はその名前すら知らないと思います。あくまで海外の高級ブランド・インフィニティがメインであり、そのバッジの付け替えで日本でも売っているに過ぎません。フーガ2代目となる現行型は、登場から既に9年を経過しようとしていますが、新型のウワサさえ聞こえて来ない状況で、放置されています。売れに売れた初代シーマを、当時のルーティンであった4年を待たずに2代目に切り替え、ライバルの初代クラウンマジェスタにぶつけた頃の日産とは、明らかに違います。寂しいです。

販売好調なホンダやマツダにしても、高級乗用車市場への積極投資には及び腰な印象ですし、かくなれば、ドイツ御三家メルセデスベンツBMWアウディ)を筆頭とした海外メーカーに高級車市場を席巻されている現状も頷けます。

国産乗用車好きなわたしとしては、国産メーカーに対して大いに不満なのです。

 

■ トヨタの方針

そうした中で、レクサスブランドとは別に、国内向けブランドの高級車を開発・販売しているトヨタに対しては、まず拍手を送りたいです。

高級車市場が縮小する中で、マジェスタマークXなどのブランド消滅が囁かれますが、それでもこうして、センチュリーやクラウンを定期的に投入する姿勢には賛成です。もっとも、トヨタとしては高級=レクサスの定着に向け、LSを筆頭に、今年中には新型ESを投入するなど、レクサスブランドに集約したい意向も見え隠れします。トヨタの販売現場のある方によれば、トヨタブランド専売の乗用車はいずれ消滅し、クラウンさえもその例外ではないかもしれない、というウワサまで聞きました。

それでも、少なくとも今現在は、こうして新型を開発しているわけで、国内の数少ない高級乗用車ユーザーに向けたクルマづくりができている点は、もっと評価されてもよいのではないでしょうか。

 

■ センチュリー

新型いいですね。

国内最大にして唯一無二だった5000ccV12エンジンの消滅は、とても残念ですが、それこそ効率化の面で言えば、センチュリー専用にV12エンジンを作ることは非効率的でしょうから、レクサスLSの心臓部との共用は仕方のないところでしょう。

技術で言えば、最先端のものを採用しており、悪いはずがありません。わたしの身分では試乗などできるはずも無く、それでも”乗るとどんな乗り心地なのだろう”と想像してしまいます。そうしたくなる気持ちにさせることが、この手のクルマにとって重要な要素であり、トヨタ乗用車群のフラッグシップとしての役割なのです。

外観は、超保守的でありながら、斬新で、きっと20年先に見ても古さを感じないでしょう。一目見ればセンチュリーと分かる意味では、保守的ですね。

しかし、言い換えるなら、他の何者にも似ていない独自の世界があり、センチュリーでしか表現できないデザインなのだと思います。それでいて、細部は斬新なデザインが組み込まれており、深みもあるし、丁寧に仕立てられている印象です。

前にも書きましたが、最近のトヨタデザインに否定的なわたしにとって、新型センチュリーは久々にトヨタ良心を感じるデザインであり、大いに期待しています。

 

■ クラウン

一方のクラウンです。

2017年11月7日付「乗り物 第43回」で、わたしの中での歴代クラウンのBest5を挙げた際にご紹介したコンセプトカーとほぼそのままで、新型は登場するようです。

デザインという意味で言えば、現時点の現行型である14代目よりもスッキリ纏められている印象で、センチュリーと合わせて、ようやくトヨタもデザインの方向性に修正が見られるのかと少し期待しています。単体で見れば、なかなかカッコいいのではないでしょうか。個人的には前半分については好意的です。

但し、これがクラウンであるという前提では、ややマイナス方向に評価が振れます。トヨタとしては、何としてもオヤジグルマを脱したいようですが、わたしはクラウンこそ、堂々たるオヤジグルマとして、まるで空気のような、目立たない中で欠かせない存在価値を目指して欲しいと思うからです。

国内の道路事情に適したサイズを維持し、操れば過敏に反応せず、後席に座れば最上級な柔らかい乗り心地を提供してくれるクルマが、1台くらいあっても良いと思うのです。現役世代を終え、ようやく自分へのご褒美としてクルマを求めるオヤジが、当面は世の中に溢れることでしょう。そうしたオヤジたちは昭和に生まれ、昭和に育ち、「いつかはクラウン」を目指してバブルを引っ張り、平成も終盤になってようやく重い荷物を下ろすのです。クラウンは、技術は最先端、存在はレトロで良いと思うのですが。

そうした目で見たとき、往年のクラウンの代名詞であるロイヤルサルーンというグレード名の廃止、そして6ライトと呼ばれるデザイン処理によって重厚感を失ったCピラーは、わたしが抱くクラウンらしさとは対極に位置するのが残念です。

もっとも、14代目では品位に疑問を持つフロントグリルやボディカラーを見せられていますので、それに比べれば驚きは少ないのですが。

 

いずれにせよ、この6月後半に集中投入される純国産の2台が、今後の国産高級乗用車の未来を占う上で大きな意味を持つことでしょう。

失敗すれば(センチュリーは失敗云々とは無関係でしょうが)、もはや国産高級車は衰退の一途でしょうし、成功すれば、新たな挑戦も生まれるかもしれません。

期待しつつ、この2台を応援していきたいと思います。わたしの中では現状、センチュリー95点、クラウン80点としておきます。