MASA日記

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時事の戯言 第27回~安全の過信~

6月14日 木曜日 時事の戯言第27回

 

こんばんは。

関東の空は、なんだか鉛色で、今にも雨が降り出しそうなお天気です。家路を急いでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

さて、木曜日は「数字でアカデミー」ですが、今週は月曜日が11日だったこともあり、また少し気になっていることがあるので、忘れないうちに呟こうかと思い、今週に限ってのテーマ変更です。よろしくお願いします。

 

■ JR東海道新幹線殺傷事件

※勝手に事件名を付けていますが、便宜上です。

この事件では、容疑者が「社会に対して不満があった」という理由で、偶然乗り合わせた人に対し無差別的で凶悪な犯行に及び、死傷者が出てしまいました。

わたしは6月12日付の「乗り物」でも書きましたが、「安全」「安心」は当然の前提とした上で、快適さや利便性や早さがプラスαのサービスとして来るものだと思っています。今までは、その「安全」「安心」は無意識的に担保されてきたため、プラスαだけを追求し、それに呼応して素晴らしいサービスを享受することができました。

しかし、灯油をかぶり火をつけた事件に続き、今回の事件と、尊い命が失われました。2020年には海外からも大勢の方が見える中、日本の安全神話に挑もうとする輩がいてもおかしくないと思います。しかし、13日に行われたJR東海社長の定例会見では、「鉄道の利便性を損なうため実施は困難だ。違う形で安全を確保していくしかない」として、手荷物検査等の実施に対しては否定的な見解が示されました。

一方で示された対策案は、警備員の巡回を増やす、緊急時は乗務員がスマートフォンで同時通話を行って情報を共有できるといった仕組だそうです。

どこまで対策を講じれば「安全」「安心」と感じるかは個人差があります。そして、何らかの対策を講じても、その網の目を掻い潜る犯罪が起きることも事実です。しかし、わたし個人の感想を言えば、今回示された仕組は、十分とは感じません。

たとえば、先日、埼京線車内で痴漢行為を行った2人が逮捕されましたが、彼らは面識無くネット上で知り合い、共犯に至ったようですね。ただでさえ人材確保が困難な中で、乗車できる警備員の数は限られるでしょう。もし、複数の車両で、今回のような犯行を同時に計画されてしまった場合、本当に対応できるのでしょうか?

それならば、そもそも車内に「持ち込ませない」方策を考えてくれた方が「安心」です。しかし、それは「利便性が損なわれる」から講じないと言うのです。

つまりは、「安全性<利便性」という会社の方針が明確になったわけです。

これは、利便性という名の大義を掲げて、費用が掛かることに及び腰なのか、あるいは本当にそう思っているのかは不明です。

しかし、同じJRでも、利便性を追求した結果、安全性が犠牲になり、結果として社の方針を転換せざるを得なかった事例がありますね。JR西日本脱線事故然り、JR北海道の特急事故然りで、安全性が犠牲になり、ようやく大前提である「安心」「安全」に着手し、利便性の優先順位が下がりました。

JR東海では、冒頭書いたような事件が2件も起きている中、JRが想像だにしないような犯行が起きています。”それは偶然だからね”と済ませるには、あまりに大きい犠牲だとわたしは思うのです。たしかに、早急に金属探知や手荷物検査が困難であることは分かります。しかし、否定的な見解を持ってしまうと、それ以上進展しません。

残念なことに、今回の容疑者は「出所したらまた同じことをする」と話しているそうですね。彼のような人間が、世の中には他にもいるであろうことを前提に、改善策を講じようとしない姿勢が、わたしは残念でなりません。

 

■ 戯言

政治的な色がついてしまうので、多くは語りませんが、今国会の重要法案と位置付けられている「IR」の法案、本当に重要なのでしょうか。十二分な吟味をしているのでしょうか。野党の審議拒否等による審議時間不足もありますが、そもそも必要なことなのか、与党が「重要」と言っているだけのように思えます。

外国人労働者枠の大幅拡大についてもですが、もちろん外国人=犯罪とは言いません。日本人にも凶悪な人はたくさんいますし、外国から日本に来て真面目な人もたくさんいます。また、刑法犯の数はむしろ減少傾向にあることも承知しています。ただ、就労の最中に行方が分からない、あるいは残念ながら犯行を起こす人がいることも事実です。

いずれも、そうしたことへの受け皿や対応策を練った上で、制度の改正を行うならば良いのですが、いつの間にか「訪日客拡大」「労働力確保」という名のもとに、「安全」「安心」を二の次にして、目先のことに走っている気がするのですが。

まぁ、心配性が過ぎる爺の戯言なのでね、聞き流してください。