MASA日記

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乗り物 第70回~南千歳駅の将来~

5月29日 火曜日 乗り物第70回

 

こんばんは。

気づけば「乗り物」はテーマ通算70回目ですか。長続きしていますね。「気になるニュース」の102回が最多で、一昨日で通算70回目となった「今日は何の日?」に続く多さです。それでいて、アクセスの多い記事としては上位に名を連ねていますので、今後もこのブログの中で主要なテーマとして続けたいと思っています。

 

さて、今月上旬のニュースとして、国土交通省JR北海道新千歳空港駅と周辺について、大規模改修の検討に着手したことが取り上げられました。

 

■ 新千歳空港駅の現在と未来

まず、新千歳空港駅は、新千歳空港ターミナルビルのオープンに合わせ、1992年に開業しました。千歳線の本線は、苫小牧市の沼ノ端~札幌市の白石の両駅を結んでおり、その支線として、南千歳~新千歳空港間2.6kmが、千歳線から分岐する形で存在します。

人気観光地である北海道の空の玄関口・新千歳空港ですから、もともと利用者数は多かったのですが、LCCや海外からの直行便増加などを受け利用者数がさらに増加、2016年度には札幌駅に次ぐ道内第2位の利用者数を誇る駅となりました。

そんな新千歳空港駅を利用した経験があれば分かると思いますが、大きな欠点があります。札幌や小樽方面に向かうときにはあまり気にならないですが、特に道南道東方面に向かおうとすると気づきます。一駅先にある南千歳駅で降り、道南・道東に向かう列車に乗り換えなければならないという不便さです。

そこで、増加傾向にある利用者数への対応と、さらなる利便性の向上に向けて検討に入ったのが、新千歳空港周辺の大規模改修というわけです。

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具体的には上図のような形が検討されているようです。この改修で必要となるのは、現在の支線の複線化と、苫小牧・帯広方面への貫通という大規模なもので、その費用は1000億円規模とも見込まれています。

収益悪化が著しいJR北海道にとって厳しい数字ですが、当然ながら国や自治体からの支援もあるでしょうし、何より、北海道新幹線の将来的な札幌延伸で裏ルートとなる登別洞爺方面、それに不便だった帯広・釧路方面への誘致には大きな力になるでしょう。

車両面も気になります。新千歳空港駅は地下駅ですから、新千歳空港の下を走る区間は地下走行区間です。一般に気動車は、換気や安全性の面で、地下走行に不向きと言われています。道南方面への北斗系、道東方面へのとかち系・おおぞら系は、現在のところ気動車で運用されていますが、その区間のために現在の非電化区間を電化するのは経済的な面で莫大な費用が生じますし、ハイブリッド気動車への改修も現実的ではありません。換気等の対策を十分に施して、車両は現行のままというのが現実的でしょう。

 

■ 千歳駅周辺の現在と未来

新千歳空港駅から札幌方2つ目の駅である千歳駅は、千歳市中心でもありますし、駅前にはミドルサイズのホテルがいくつもあります。

新千歳空港から札幌に移動してしまう利用客を取り込むべく、深夜着や早朝発の利便性を考え、空港との無料送迎バスを走らせたり、価格を大きく抑えるなど、メリットがあるため、今後も需要は残るものと思います。

 

■ 南千歳駅の現在と未来

わたしが一番気になる(懸念している)のは、南千歳駅の将来です。

南千歳駅は、かつての千歳空港駅ですが、現在は先述のとおり、空港と、札幌・小樽や道南、道東方面を結ぶ駅として重要な位置づけです。

しかし、支線が本線となり、空港から道南・道東方面に直通すれば、そのハブとしての役割は失われ、乗り換えの利用者数は大幅に低減するはずです。

駅から徒歩圏内のアウトレットモールReraがありますが、新千歳空港内の飲食や土産が充実する中で、鉄道利用客がわざわざ降りて行くことは考えづらいです。クルマ利用が目立つのは、現状も将来も変わりないと思います。

ホテルは千歳駅周辺に集約されていますし、レンタカー各社も新千歳空港との往復送迎を行っていますから、南千歳駅に降り立つ必要性はさらに無くなるでしょう。

 

 

このプロジェクトが本格化したとき、市の中心である千歳駅と、鉄道や空の中心である新千歳空港駅のはざまで苦悩する南千歳駅の姿が浮かびます。

プロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地は北広島市になりましたので、そうした部分も絡めつつ、今後の南千歳駅周辺の在り方を練らなければ、廃れてしまいそうな気がしてなりません。そんなことを思いつつ、ニュースを見ました。