MASA日記

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【特集】15000アクセス記念② マニアな小ネタの世界 第53回~土偶~

5月21日 月曜日 【特集】15000アクセス記念②

 

こんばんは。

今夜の15000アクセス記念の【特集】は、通常、金曜日テーマの「マニアな小ネタの世界」をお届けします。ネタは土偶です。

 

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はい、いきなり質問です。「土偶」はどちらでしょうか?昔の社会科のテストで出された気もしますが、どちらも見覚えあるものの忘れた・・・という方、いらっしゃるでしょう。正解は、右側が「土偶」です。ちなみに左側は「埴輪」です。

 

■ 土偶と埴輪の違い

今夜は、混同しがちな「土偶」と「埴輪」の違いから書いていきます。その中で、「土偶」の定義を確認してみましょう。

土偶 = 縄文時代に使用された、人物や動物の形に作った土製品

・埴輪 = 古墳時代に作られた、土製の焼き物

つまり、まずは作られた時代が違います。古墳時代は、縄文時代弥生時代の次ですから、土偶が作られた縄文時代の方が古いわけです。

また、いずれも土製品ですが、用途が違うと言われています。土偶のはっきりした役割は分かっていませんが、出産・豊穣・再生にかかわる用途ではないかと言われます。

一方の埴輪は、古墳にならべるために、葬られる人物の生前の様子や権威、あるいは葬儀の様子を表したものだと言われます。

土偶と埴輪は、似て非なるものですね。

それにしても、時代的に古い土偶の方が、埴輪よりも精巧に模られている気がするのはわたしだけでしょうか。縄文時代の人たちの技術、恐るべしです。

 

■ 異形土器

その土偶、あるいは石棒に伴い出土することがあるのが、異形土器です。その形から、用途等を推測できないものですが、信仰的に何か意味合いがあると思われます。

この異形土器には、地域ごとに特徴があるようで、たとえば、窓のような部分を持つ特殊な形をしたものは東日本で主に出土するそうです。

今回、土偶を取り上げたのは、「東日本系『異形土器』が島根・出雲で出土」というニュースを見たからです。出雲の京田遺跡で発掘された異形土器は、土偶に伴うものでは無かったようですが、本来は東日本に多いものが出雲で出たこと、さらには京田遺跡では九州系土器も見つかっていることから、やはり出雲はかつてより、何らかの中心的な場所であった可能性を感じさせるニュースだと思います。

 

■ 土偶出土ランキング

では、話を土偶に戻します。土偶は現在およそ15,000点発掘されているそうですが、その出土場所は、東日本に集中しています。出土数の都道府県別ランキングを見ると、

・第1位 青森県 2,415点

・第2位 岩手県 1,560点

・第3位 山梨県 1,350点

・第4位 千葉県 1,060点

・第5位 長野県  400点

・第6位 秋田県  359点

・第7位 新潟県  276点

と、見事に東日本に集中していることが分かります。縄文時代、既に各地に人は暮らしていたのでしょうが、土偶を作る文化は東日本中心に広がっていたことが分かります。

ますます当時の人々の生活や文化に、興味が湧きます。

 

■ 土偶の不思議

それにしても、当然ですが、はるか昔のことですから、確たる何かが分かるものではありません。しかし、土偶が東日本に偏る中で、それに伴い発掘されることが多い異形土器が、出雲の遺跡で発掘された意味は何なのでしょうか。

遠く離れた出雲に文化が伝播しただけなのか、何かを納める意味があったのか、そうだとすれば、縄文時代の出雲にどのような意味が与えられていたのか、そもそも東日本の人々が出雲に何かしらの意味を見出すきっかけがあったのか、疑問は尽きません。

また、最初に述べたとおり、土偶は出産や再生という意味合いから女性をイメージしたものが多いですが、豊穣となると疑問が出ます。なぜなら、縄文時代は主に狩猟文化であり、農耕的な生活はさらに後になるはずですから、土偶に本当に五穀豊穣を祈る意味合いがあったのか、すっきり腑に落ちない部分もあります。

とまぁ、何ら結論の得られない疑問で堂々巡りをしているのですが、縄文時代の人々が、何か祈りを込めて作った土偶が、何千年~何万年という月日を経て現代に出土するところに、ロマンを感じるのです。

謎は謎のまま残したい気もしますが、土偶、不思議ですね。

 

以上、とりとめのない「マニアな小ネタの世界」でした。