MASA日記

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時事の戯言 第20回~何の事とは言わないが・・・2~

4月23日 月曜日 時事の戯言第20回

 

こんばんは。

基本、このブログでは書かないようにしているテーマの一つが政治です。宗教や政治は、思想信条の自由がありますし、なるべく中立でありたいと思うからです。前回はボカシましたが、「何の事とは言わないが」と言いつつ、今夜も政治についてです。

しかし、かくも連日、次から次へと諸問題が噴出している政治を見ると、残念な気持ちとしか言いようがありません。北朝鮮を巡る動きは急速に展開し、貿易を巡っては自由主義保護主義の対立が先鋭化、米ロの関係は冷戦時代を思わせますし、日中関係は平和条約締結40周年ながら予断を許さない状況、国内では経済政策・社会保障・労働環境・教育制度・少子高齢化など取り組むべきことも山積です。

一歩の遅れも許されないことには、与野党問わず真剣に議論をして欲しいです。政治の安定は必要です。自民党中心の政権で良いとも思います。但し、慢心して与党は数の力で押し切る、あるいは結論ありきでの臨むのではなく、また野党も審議拒否や正解会議への参加不承認などではなく、両者ともに真剣に政策を語るべきでしょう。

国民の信を得て国会議員となり、血税から高額な議員報酬を得ているのですから。

 

さて、昨今問題となっている諸問題について書き出すと、もはやこのブログの本意とするところを犯すので、深堀りはやめ、以前も触れた記憶がありますが、わたしの生まれ故郷・徳島の有名な政治家・後藤田正晴の過去の言動をいくつかご紹介します。

 

■ 後藤田五訓

一 出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え
二 悪い、本当の事実を報告せよ
三 勇気を以って意見具申せよ
四 自分の仕事でないと言うなかれ
五 決定が下ったら従い、命令は実行せよ

元官僚だけあり、官僚としての矜持を説いた言葉だと思います。

日本の超エリートたる官僚の方々には、自己保身や省益のためでなく、国家公務員としての誇りと自信を持って、国家国民のために働いて欲しいものです。

現在問題となっている官僚の体質問題、この五訓に照らしたとき、(特に諸問題で名前が挙がっているお偉い方々など)官僚の皆さんは胸を張れるでしょうか。

 

■ 自衛隊ペルシャ湾派遣問題

海上自衛隊ペルシャ湾派遣問題が浮上した際、時の総理大臣であった中曽根康弘氏に対し、官房長官であった後藤田氏は、「私は閣議でサインしない」と猛烈に反対して海上自衛隊の派遣を中止させたそうです。

戦争の悲惨さを知る世代として、自衛隊派遣が海外の目にどう映るかを考えたとき、あるいはそうした危険に赴く自衛隊員や家族を思うとき、その判断には従えなかったと。日本が戦争に巻き込まれないようにするにはどうすべきかという判断軸で見たとき、自分の職を賭しても、中曽根総理に断念させる必要があったと語っています。

すべてにYESマンである組織は、常に危険を孕みます。一強と言われる総理に対し、あれだけの数がいる与党から表立った批判が無いことを、政治家の皆さんはどう思っているのでしょうか。自己保身では無く、国民の負託を受けた代表として、正々堂々とモノを言う気骨のある人がいない気がします。

 

■ 自衛隊イラク派遣問題

2003年、イラク戦争への自衛隊派遣問題に絡み、これに反対していました。

時の総理大臣であった小泉純一郎氏は、同盟国アメリカの「武力行使を理解し、支持致します」と表明しましたが、小泉純一郎氏の高い世論をバックとした政治については、「過度のポピュリズムが目立ち、危険だ」と批判していました。

現在では、このイラク戦争は、疑われた大量破壊兵器が見つからず、米国の情報操作の疑いなどもあり、誤った戦争であったとの見解があります。今、このときの隊員の日報が隠蔽されていた問題も浮上しており、当時の、日本の自衛隊派遣判断の正しさが今後、議論されることにもなると思います。

ちなみに後藤田氏は、「アメリカを選ぶか、イラクを選ぶかの二択では無い。国連の判断に従うというのが正しいのだ」と、アメリカに過度に追従する小泉純一郎内閣への批判を述べていました。日本が米国の庇護の下にあることは事実であり、北東アジアの勢力図も当時とは異なっている中ですが、現政権も米国追従が顕著です。

この選択肢、立ち位置が正しいか否かは、後の歴史が判断するでしょう。

 

■ 憲法改正

安倍総理の悲願であるとされる憲法改正。秋の総裁選で3選を目指し、在任中に成し遂げたいと、諸問題が表沙汰になる前は、積極的な動きを見せていました。

では、いわゆるハト派議員とされた後藤田氏は、憲法改正についてどのように考えていたかと言えば、「いまのような国会答弁だと、自衛隊が認知されたような、されんような、そんな可哀想な状態で、命を捨てる仕事がどこにありますか、将来、国民が変えたらいいといえば、変えればいい」自衛隊の存在を含め改正容認発言をしていました。

但し、その前提として、①戦争世代の人間は容易に口にすべきではない、②世界的な理解を得られる国家相互の信頼関係を築いていること、③国民が容認する(国民投票で要件を満たす)ことが条件であり、闇雲に改正を認める立場ではありません。

 

 

とまぁ、現在でもホットな話題の数々に、20年以上前に言及していた後藤田氏。政党や政治家についても意見を述べています。

■ 菅直人

厚生大臣として評価上昇中であった菅直人氏について、 「菅(菅直人氏)だけは絶対に総理にしてはいかん」「あれは運動家だから統治ということはわからない。あれを総理にしたら日本は滅びるで」と発言していました。

実際に民主党政権時代、鳩山由紀夫氏に続き総理大臣となりましたが、結果はご存知のとおりですね。これ以上の言及は避けます。

 

■ 安倍晋三

現野党に対してだけでなく、現総理大臣である安倍晋三氏に対しても以下のとおり発言しています。安倍晋三氏を褒めた佐々淳行氏に対し、「あれには岸信介のDNAが流れている。君は岸(信介)の恐ろしさを分かっていない」と。

その恐ろしさが何を意味するかは明かされていませんが、何か感じるところがあったのでしょうね。たしかに。

なお、ネット上一部で安倍晋三氏について「あれを総理にしてはいけない」と述べたとの記載がありますが、それは菅直人氏であって、安倍晋三氏のことでは無いと思います。わたしの調べ具合が足りないのかな・・。

 

 

2005年、91歳で人生を終えた後藤田正晴氏。亡くなる前まで、政治番組でご意見番として、意見を述べていました。仮に存命ならば104歳です。

現在起きている諸問題、現在の政治家について、既に20年近く前にこうした発言を残していました。発言の主である後藤田氏が存命であれば、今の世の中、今の政治、今の世界情勢、今の官僚の在り方などに、どのような思いを抱いたか、聞いてみたい気がします。もしかすれば、わたしが戯言で述べたいような意見を、スッキリ言ってのけるのかもな・・・と思うと、こうした政治家がいない現代にボヤきたくなるのです。