MASA日記

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マニアな小ネタの世界 第49回~懐かしい言葉が流行る~

4月13日 金曜日 マニアな小ネタの世界第49回

 

こんばんは。

先日、少し年上の同僚と話していたときのこと。わたしが無意識的に発したナウいという言葉を聞いた彼に、「その言葉自体が死語だ」とツッコまれました。

たしかに、言われてみれば最近耳にしませんし、なぜわたしがその言葉を選んで発したかは意識して無いので分かりませんが、なんとなく「ナウ」かったのです。

 

彼には「死語」と言われ、事実そうだとも思いますが、言葉はあるとき突然に息を吹き返すこともありますね。特にここ数年、政治の世界を見ていると思います。

 

たとえば昨年、流行語大賞にもノミネートされた「忖度」という言葉。中国の古典「詩経」にも登場するほど古く、日本でも明治時代には使われていたそうですが、昭和50年代生まれのわたしすら知らなかったほど、「死語」になっていた言葉です。

わたし個人の感想ですが、この「忖度」という言葉、とても便利な言葉であり、他で代替することが難しい言葉だと思うのです。単に「慮る」でも足りないですしね。この絶妙さこそ、「死語」扱いされていた長い時間を経て蘇った理由でしょう。

ちなみに、これほど便利な言葉にも拘わらず、当事者が拒否しているのが勿体ないと思うのはわたしだけでしょうか。なぜなら、当事者が指示したことは意味せず、その当事者のために、周囲が過剰に気を回した結果が「忖度」ですから、直接的な関与を否定する好材料な言葉のはずなのです。「指示」は無かったが「忖度」はあったのかもしれない、と言えば、事はこれほど大きくならず陳謝で済んだと思うのですが。

 

今週になり、にわかに注目を浴び始めたのが「備忘録」という言葉。将来的に忘れないよう、簡易に書き留めておく記録のことですね。言葉自体は知っていましたが、ほぼ使ったことはありませんでした。その言葉が、これもまた絶妙な意味合いで登場しているあたり、やはり他をもって代え難いものであることを意味していると思います。

単なるメモよりは重く、公式文書より軽い「備忘録」は、公式な記録では無いとする一方、正確な事実に基づき書き留めたことも示しているわけです。

 

多彩なる表現を持つ日本語ですが、こうして見ると、ニッチなところにピタリとハマる言葉が存在し、そのニーズが生じると、「死語」だった言葉がにわかに頭をもたげて脚光を浴びるのですから、その言葉の秘めたる生命力は凄いと思います。

わたしがつい発したナウいも、他にしっくりくる表現が無かったからこその選択(だったと思いたい)ですが、いつか本当に「ナウい」言葉として、息を吹き返す日が来るかもしれません。古いからと侮るなかれ、多彩な日本語を改めて見てみると、面白いものはたくさんあります。懐かしい言葉も大切にしたいものです。

 

以上、「マニアな小ネタの世界」でした。