MASA日記

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時事の戯言 第17回~日ハム本拠地移転問題~

4月2日 月曜日 時事の戯言第18回

 

こんばんは。

穏やかな新年度の始まりになりました。進学・進級された方、異動された方、そうじゃない方も、新たな気持ちで今日を迎えられたのではないでしょうか。

さて、今夜の「時事の戯言」は、プロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地移転をめぐる問題に終止符が打たれたことについてです。

 

■ 問題の概要

プロ野球がお好きな方はご存知でしょうが、北海道日本ハムファイターズ(以下「日ハム」)は、ダルビッシュ有投手、大谷翔平投手(ともに現 大リーガー)など人気選手を多く抱え、今年は清宮幸太郎選手の入団など、話題性の多い人気球団です。その他、斎藤佑樹投手や中田翔選手など、高校野球から活躍した選手も多く在籍します。

 

2017年シーズンの日ハムは、シーズン5位という不振に苦しみながら、ホームゲームの観客動員については、北海道に本拠地を移した2004年以降最高の2,086,410人を動員しており、営業的には成功していると言えます。

しかし一方で、球団は本拠地の移転を検討してきました。本ブログ2016年10月15日付「気になるニュース10月9日~10月15日」では、「日ハム、自前球場検討 本拠地移転、北大構内など候補」(2016年5月25日 毎日新聞という記事を引用してこの問題に触れています。つまり、既に2年近く前に、この問題が持ち上がっていました。

日ハムが本拠地としている札幌ドームは、札幌市の所有です。したがって、日ハムは使用料を払って、この札幌ドームを使用しているわけです。せっかく営業面で成功しながら、札幌ドームの使用料が嵩み、営業面を圧迫しているとして、日ハムは自前の球場の開設を目論んだ、という経緯があります。

球場使用料や、その他諸経費含め、報道されているだけで約13億円と言われており、わたしの知人に聞いた話では、さらに支払っているという情報もあります。

北海道に根を下ろし、すっかり人気球団となった日ハムが、現球場を離れて自前の本拠地を作りたい、と思っても不思議ではないですね。

 

■ 3つの候補地

さて、この問題が持ち上がってからは、球団はじめ関係各所が協議を重ねていました。ちなみに、札幌ドームの使用料引き下げについては、札幌市が応じない姿勢を示していたため、移転しないという選択肢は無かったようです。

結果として、新候補地は3つに絞られました。

北海道大学構内北西エリア(札幌市北区

真駒内八紘学園所有地(札幌市南区

きたひろしま総合運動公園北広島市

①は札幌駅から徒歩圏内という立地の良さに加え、大学構内にボールパークという話題性などが魅力的な案でした。

②も同じく札幌市内であり、アクセスの良さ、敷地の広さなどが特徴です。

③は、アクセス面で①②に劣るものの、敷地の広さに加え、固定資産税免除などの行政援助が得られるメリットがあります。

そして、2018年3月26日、上記3案のうち、③を最終候補地として決定しました。

 

■ ボールパーク構想

新たな本拠地はボールパークとして整備する方針で、子会社「北海道ボールパーク」を設立して準備を進めることとなりました。

ホテルや温浴施設、商業施設も備える一大ボールパークとする方針で、自前施設となることで、創造性に富んだ日ハムの自由度の高い開発が進むことになると思います。

一番のネックである交通の便についても、JRや北広島市などと協議し、特に札幌方面からの利便性に配慮した改善を図るでしょうから、やがては問題解消されると思います。

ちなみに、新千歳空港から移動すると、快速エアポートの停車駅に「北広島」という駅があり、その意味では道外からもアクセスしやすくなるかもしれません。

 

■ 札幌市の対応

日ハムの本拠地移転が浮上した当初、札幌市は、使用料減額に応じない強気の姿勢を貫いていました。その後、日ハムの移転が現実になる懸念が生まれ、札幌ドームを野球専用施設とする案を提示(現在はコンサドーレ札幌等も使用)するも球団が拒否、最終的に代替地として上記①②を提示したのでした。

こうした流れを見る限り、おそらく札幌市は、日ハム移転の本気度を読み誤っていたのか、諸々の対応が後手に回っている気がします。その間に日ハムの不信感が高まり、市を挙げて誘致した北広島市に傾いたのではないでしょうか。

移転決定を受けた札幌市長は、「非常に残念という思いでいっぱい」「(プロ野球の)セ・リーグの主催試合などで穴埋めしたい」とコメントしていますが、あまり感情が伝わってこないというのがわたしの感想です。

札幌市民からも、対応が遅れたことや、札幌市から流出させた市の対応に、少なからず不満や苦情が出ているようで、わたしと同じ感想を持った方も少なくないようです。

 

■ 時事の戯言

札幌市と言えば、人口550万人の北海道の4割弱にあたる約200万人を誇る北日本最大の都市です。したがって、市の運営も安定していることも事実です。

しかし、日ハムが移転すれば、日ハムが支払っていた金銭が入らない、札幌ドームの稼働率低下=採算の悪化という事態、さらには札幌中心部からの地下鉄東豊線の利用者減(札幌市交通局試算では、年間乗車人数は最大約117.5万人減、収入約2億1,400万円減)、ドーム周辺への経済波及効果減など、大きなマイナスが生じるわけで、いくら札幌市の運営が安定していると言えど、黙って見過ごすには大きな損失でしょう。

それでも引き留めに熱心では無かったというのは、札幌市が大き過ぎた故に、危機に対する敏感さを失っていたのではないか、と思います。

個人的には、北大校内ボールパーク構想に強い関心を持っていましたが、結果は決まったわけです。日ハムは「札幌日本ハムファイターズ」ではなく、「北海道日本ハムファイターズ」が名称ですから、北海道の球団として、北広島で頑張って欲しいです。

また、北広島市にもチャンスでしょう。北海道新幹線函館本線方面経由となれば、現在の大動脈である室蘭本線千歳線方面は裏手になります。そんな中で、一つの大きな集客力を持つボールパークが沿線にできることは、北海道全体のバランスを考えたとき、悪いことばかりではないとも思うのです。

札幌市には良いお灸、北広島市には良いカンフル剤、そして日ハムには良い移転となることを、爺としては願うばかりです。

 

以上、今週の「時事の戯言」でした。