MASA日記

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乗り物 第62回~快速vs急行 論争~

3月27日 火曜日 乗り物第62回

 

こんばんは。

昨日、今日と暖かいお天気が続いており、日中は上着を脱いで歩く人々を多く見ました。ようやく安定的な春の訪れかと思うと、なんだか気分も良いですね。

さて、曜日テーマ「乗り物」。新生活で首都圏を初めて訪れたという方もいらっしゃることでしょう。わたしもそうですが、鉄道が発達していない地域から出てきて驚くのは、その路線の多さ。次から次に来る電車は、人を吐き出し、吸い込んでは、あっという間に去っていきます。ぼんやり路線図を眺めていると、下手すれば邪魔者扱いです。さらに複数路線を乗るときに困るのが、列車種別の違いです。たとえば「普通」という列車名を聞くと、ほとんどの方は「全部の駅に止まるんだよね」と思うはずです。しかし、JR常磐線に乗ると、それが思い込みだということに気づかされます。「普通」という青ラインの列車に乗ると、常磐快速線内を快速運転します。途中駅に降りたければ、北千住以北は各駅停車に乗り換えなければなりません。

このような列車種別の中で、とりわけ厄介なのが「快速」と「急行」の違いです。今夜は、首都圏の有力私鉄に限って、どちらが上位なのかを見てみます。

 

■ 昔の名残

「特急」「急行」という種別を聞くと、ご高齢な方は乗るのを躊躇するかもしれませんね。かつて国鉄などでは、「特急」や「急行」は、運賃に加えて特別な料金を必要としていたからです。しかし、現在走っている「急行」では、別途料金は不要です。つまり、「急行」は単なる種別であって、料金は各駅停車と差異が無いわけです。

同じく「快速」なる種別についても、快速に乗るための料金は不要です。

ただ、なんとなく「急行」の方が上位と感じる方は、やはりかつての「急行」の名残で、その響きに特別感を覚えているからではないでしょうか。

 

 ■ 各社の比較

そこで、本当に「急行」が「特急」に次ぐ上位種別ならば、「快速」より上に位置(停車駅が少ない)はずですから、首都圏の主だった私鉄で調べました。「急行」「快速」双方の種別を揃える路線では、以下のような結果が出ました。

①「急行」が「快速」より上

西武池袋線京王本線など

②「快速」が「急行」より上

東武東上線など

どうやらやはり、「急行」を上位に据える会社の方が多いようです。

 

■ 東武東上線の場合

上の例で、東武東上線は「快速」が「急行」より上位に位置することをご紹介しました。わたしはかつて東上線ユーザーだったのですが、その推測でものを言えば、こうなったには理由があったのだと思っています。

東武東上線は、かつては「特急」があり、その下に「急行」が位置していました。現在は「特急」は廃止され、代わって「TJライナー」という実質的な特急が走っています。一方で、「急行」はかつてと変わらず存在し、特に川越以北のユーザーの速達性確保のために活躍しています。その速達性をさらに高める目的と、「TJライナー」充当車両の池袋送り込みのために、新たな速達列車が必要だったわけですが、それを「急行」としてしまうと、「急行」の停車駅が変わり、混乱を来すと考えたのだと思います。

そこで、それまで使われていなかった「快速」という種別を新設した結果、「急行」よりも上位に「快速」がきたのではないか、というわたしの推測です。

つまり、結果論では「快速」>「急行」ですが、それはやむない事情だったのだと考えるのです。それは、TJライナー」に次ぐ種別が「快速急行であり、以下「快速」「急行」「準急」となることにも見て取れるのではないでしょうか。

快速急行」は「快速」ではなく、「急行」の一種別だと思います。「〇〇急行」と名の付くものは、あくまで「急行」ですから、「TJライナー」の下にある「快速急行」も、「急行」の中でも特に快速運転をする「急行」だと理解できます。

結果、諸事情で「快速」が「急行」よりも上位にあるものの、「急行」のメンツを保つべく「快速急行」を「快速」の上に置いているのではないでしょうか。

そう考えると、他社同様、「急行」を「快速」よりも上と考えていると整理できるかもしれません。(東武鉄道がどのような考えか、本心は知りませんが)

 

■ 「急行」内序列

東上線を半ば強引に「急行」上位派に取り込んで整理したところで、今度は「急行」内での序列もまた、各社によって違いがあるため、複雑さに拍車が掛かります。

まず、先程の東武東上線同様、快速急行」なる種別は、ほぼ問題無く「急行」内序列で最上位に位置しています(小田急線、西武新宿線など)。

反対に、区間急行」なる種別は、軒並み「急行」内序列では最下位に位置しています(「準急」は別物として扱っています)。一部区間のみ急行運転します、という名前ですから、その点はあまり違和感が無いはずです。

問題は、「通勤急行」と「急行」の関係です。

小田急西武新宿線では「通勤急行」が上位、同じ西武鉄道でも西武池袋線は「急行」が上位に位置しています。かつて存在した東武東上線の「通勤急行」は「急行」の下に位置していました。つまり各社バラバラです。

多くの場合、「通勤急行」は朝夕限定で運行される種別ですよね。わたしは、先の東武東上線の「快速」同様、「急行」以外に新種別を設ける必要性に迫られたとき、「通勤急行」という種別を作ったものの、「急行」よりも速達性を重んじるのか、隙間を縫って部分的に急行運転をするだけの種別にするのか、各路線の事情次第だったのではないか、と推測するのです。

 

■ 「快速」「急行」論争

JR東日本の場合は「急行」という種別が廃止されていますので、「特急」の次は「特別快速」「快速」「区間快速」といった「快速」一派が掌握しています。

これに対し私鉄では、依然として、新参者の「快速」よりも伝統ある「急行」が上位と考えられているように思えます。

 

首都圏での新生活を始められた皆さん、まずは日常よく使う路線の路線図をしっかり覚え、自分にとってどれが便利な種別かを把握してください。

そして他路線に行くときは、このブログで書いたこと、一つの参考にしてみてください。以上、「乗り物」でした。