MASA日記

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時事の戯言 第15回~阿波踊り問題~

3月19日 月曜日 時事の戯言第15回

 

こんばんは。

今夜の「時事の戯言」は、我が故郷・徳島県でにわかに問題となっている、夏の風物詩阿波踊り」開催危機問題を取り上げます。

 

■ 問題の背景

徳島と聞けば「阿波踊り」を想像する方も多いことでしょう。それほど全国的に知名度が高いお祭りで、日本三大盆踊りにも数えられます。生まれてから20年程を過ごしたわたしには、あの軽やかな2拍子が流れれば、自然と体が動き出すほど馴染んでいますが、その「阿波踊り」が今年は開催されないのではないか、というのです。

問題の背景を整理していきます。阿波踊りには過去数十年で約4億円の累積赤字が積み上がっています。個人であれ法人であれ、赤字が生まれればその過程を見直し、黒字化に向けて努力するのが普通ですよね。

その中で、共同主催者である徳島市観光協会徳島新聞に内紛が起こりました。報じられているところによれば、後者がかなり幅を利かせており、たとえば良い観覧席(桟敷と言います)のチケットを押さえたり、あるいはグループ企業に看板設置等を請け負わせて高額な費用を支払うといったことがある、と記事には書かれていました。

たしかに徳島新聞は、かつてほどの普及率は無いものの、それでも普及率約76.13%という驚異的なシェアを持ち、徳島県における力の大きさは相当なものです。

記事に基づくならば、その徳島新聞が、「阿波踊り」を思いのままに牛耳り、関連企業含めて我が物にした結果、累積赤字が積み上がった、ということです。

この報道がなされた昨年春先を経た2017年、「阿波踊り」は単年で約2,600万円の黒字に終わったそうです。要は、見直しの効果が出たわけです。これを続ければ、累積赤字も徐々に減り、20年もあれば清算できそうに見えますね。

ところが、ここで問題が複雑化します。徳島市は今年2月、観光協会に対して清算を求める訴えを起こしました。観光協会が事業の柱としている、阿波おどり会館」と「眉山ロープウェイ」についても、昨年9月、徳島新聞の子会社が指定管理を取り、実質上、徳島市の介入によって観光協会は骨抜きにされてしまったわけです。

要約すれば、「阿波踊り」の累積赤字の多くは、徳島新聞グループの牛耳りで、本来得られるべき利益が赤字化していたにも関わらず、その負債を観光協会に負わせ、さらには観光協会自体を取り潰すことに徳島市が加担した、というわけです。

なぜ、長年続いた慣例を破り、徳島市が介入したのか。それは、現市長である遠藤彰良市長が四国放送の元アナウンサーで、四国放送筆頭株主徳島新聞である、という徳島市徳島新聞の関係があるからだと報じられています。

こうしたゴタゴタの末、2018年の「阿波踊り」はどうなるのでしょう。

開催されない可能性がある、と報じられています。その理由は、観覧用の桟敷席の資材は観光協会保有資産であり、主要事業3つを奪われた観光協会にとって、資金調達の担保とせざるを得ない可能性があるからです。

もし桟敷席を独自に用意しようとすれば、徳島新聞にとっても巨額な負債を負うことになる、こうして、両者の駆け引きの中で開催が危ぶまれているわけです。

 

■ 時事の戯言

個人の遺産相続は、実は数百万円の遺産を巡るトラブルが多い事実があります。わずかな資産に対して、自分の利益を確保しようと奪い合うからです。

徳島市にとって「阿波踊り」は、とても重要な数少ない収入源です。まるで個人の遺産を奪い合う、醜い遺産相続を見ているかのようです。

お祭りは興行ですから、利権が絡むことも十分にあることでしょう。

もっと高所に立ち、県全体の貴重な文化であり、財産である「阿波踊り」の歴史を絶やさないための方策を練るべきじゃないか、と思います。それに、何より阿波踊り」を愛し、楽しみにしている人々が不在の議論は無意味です。

約4億円にかかって見苦しい内紛を続けているうちに、初夏になってしまいますよ。遠い夏の想い出を汚さないで欲しい。まぁ、徳島を離れて長い爺の戯言ですが。