MASA日記

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乗り物 第56回~懐かしのバブルカー5 トヨタ・セラ~

2月13日 火曜日 乗り物第56回

こんばんは。

皆さんは、トヨタという企業に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。トヨタと言えば、日本を代表する世界的企業であり、その巨大さゆえに手堅いイメージも定着しています。ひと頃は、”80点主義”などというレッテルを貼られるなど、およそ没個性的なクルマ作りばかりしている企業というイメージを持たれていました。

もちろん、クラウンやカローラなど、失敗できないクルマでは安全運転をするのですが(それでも過去にはクジラクラウンなどもありました)、資金力が豊富な中で、たまに遊び心が芽生えるのか、超個性的なクルマを市販することがあります。

 

たとえば、今では普通となったプリウスも、当初はハイブリッド専用の量販車を赤字覚悟で出すという無鉄砲さでしたし、たまご型デザインに燃料タンクを傾けて室内を広く取る初代エスティマもかなりチャレンジングでした。これらは結果的に成功し、定着し、今となっては定番になったからこそ没個性に見えますが、当時は遊び心の塊だった気がします。一方で、残念ながら定着しなかったクルマとして、最近ではiQが思い浮かびます。まるでチョロQを彷彿とさせる超小型なパッケージングに、異形に配置された3人乗りシートは、狭い室内の空間をいかに広く使うか知恵が絞られていました。

 

そんなチャレンジングなクルマが、かつてバブルの頃にもありました。その名はセラです。ご記憶にある方も多いことでしょう。当時のボトムエンド車種であったスターレットをベースにした超小型サイズに、まるでカウンタックのようなガルウィングをつけてしまうという、誰もが度肝を抜かれたであろう意欲作でした。

ガルウィング構造のドアを可能にすべく、通常のドアダンパーに加えて温度補償ダンパーをドア内部にもう一本組み込み、季節や温度に関係なく性能を発揮できるように工夫するなど、凝った作りになっていました。また、グラストップを採用するなど、思い切った冒険をするあたり、優等生イメージのトヨタとはかけ離れたものでした。

 

こんなクルマをモーターショーのコンセプトカーとして出すならまだしも、市販までしてしまうのですから、トヨタという企業の本質は奥が深そうです。

 

もっとも、セラは販売上は成功とは言い難い結果となりました。グラストップのせいで夏場は暑くてたまらないといった声や、小さいボディの割に、ガルウィングの開閉に幅を取るため駐車スペースに悩むなど、セラならではの苦悩が多く生まれたためです。

しかし、いつもは先生に褒められている優等生が、実はいたずらっ子だった一面を垣間見てしまったときのように、トヨタで遊ぶんだ・・・というインパクトを世に与えた点で大きな功績を残した一台と言えるでしょう。

 

バブルゆえに出せた、記憶に残るクルマではないでしょうか。

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