MASA日記

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乗り物 第54回~”大は小を兼ねる”時代の終焉か?~

1月23日 火曜日 乗り物第54回

 

こんばんは。

今夜の「乗り物」は、業界を超えた傾向について考えたいと思います。

 

■ エアバスA380苦戦の情報

エアバス社が誇るA380型機と言えば、2007年に初号機が納入された、史上最大・世界最大の超大型旅客機です。2015年末時点で300機を超える受注を獲得し、プロジェクトを通しての黒字化成功も発表されましたが、それから2年程経った最近では、新規受注減による生産中止の可能性も示唆されていました。幸い、1月18日、アラブ首長国連邦UAE)のドバイを拠点とするエミレーツ航空が20機を購入、さらに16機の追加購入オプションで合意に達した結果、当面は生産継続となった模様です。

しかし、逆に言えば、総受注数の半数以上を占めるエミレーツ航空の存在が無ければ、既にこのプロジェクトが困難を来していたことになります。

同様に、ライバルであるボーイング社の超大型機B747-8も受注残がほぼ無いそうで、生産中止も検討されているといったニュースを見ます。

その大きさ、優雅さ、機内の広さなど、かつてならば”大は小を兼ねる”ものとして、航空会社はステータスを示す上でも、ラインナップに加えたかったところでしょう。しかし、ともに生産中止の検討を余儀なくされていた(いる)ことを考えれば、そうしたステータスよりも実利を重視する傾向がある、ということだと思います。

A380B747-8ともに、ハブ空港を大量輸送する目的で開発されてきた経緯があるようですが、最近では地方空港を直接結べるほど2発の中小型機の飛行距離が伸びたため、燃費面で劣り、かつ全席を埋めることが困難な4発機に頼る必要性が減ったのです。

 

■ 新幹線でも2階建車両が引退

陸地でも、”大は小を兼ねる”時代が終わろうとしています。

国内に広がる新幹線は、最近では車両も多種多様ですが、かつて100系の一部から始まった2階建新幹線は、東北・北陸方面で活躍したE1系E4系で全盛期を迎えました。しかし、その構造上の問題や、運行上の不便さもあり、現在就役しているE4系上越新幹線の置き換えをもって、国内から2階建新幹線は姿を消すことになっています。

個人的には、E4系車両の1階最後部座席が好きだったのですが、座席稼働率の面や、乗り心地、細かい話で言えば車内販売の苦労など、引退はやむを得ないかと思います。

 

■ 在来線にもコンパクト化の兆し

航空機や新幹線に見られる小型化の波は、在来線でも兆しがあります。

このブログでも取り上げた、東武鉄道500系「Revaty」の運用がその典型です。3両を基本編成とし、これを連結・分離し、ハブとなる駅で行先も分けることで、需要に応じたフレキシブルな運用が可能となり、座席稼働率を上げる効果が期待されています。

車両自体のコンパクト化は無いものの、超大型旅客機が座席を埋められず、中小型機が需要に応じて地方都市同士を直接結べることに似ていると思いました。

 

■ バスも小型化の傾向

都内の一部や、千葉県の幕張など、道路が広く需要も見込まれるエリアでは、2両連結のバスなども登場し、大型化していますが、全国的に見れば小型化の傾向でしょう。

代表格は日野自動車の「ポンチョ」で、地方部の細い道でも入って行け、適度な座席数を誇る、燃費も良いといった利点を備えています。

コミュニティバスに、ハイエースが使われている地域が多いことを見ても、1台ですべての需要を満たすより、複数台でより柔軟に需要に応じる方が、お客様サービスにも資するといった考え方が強いのだと思います。

 

■ 乗用車は小型化に逆行?

では、乗用車はどうでしょうか。

たとえば2018年に登場と言われるトヨタカローラは、大型化されて全車3ナンバーという噂が流れています。かつては国内の道路事情を踏まえ、車幅は1800mmを超えないものが多かったですが、最近では小型排気量でも1800mmを超える3ナンバーボディを持つ乗用車が増えています。他の乗り物の流れと逆行しているようにも見えます。

しかし、販売されている台数を見れば、軽自動車やコンパクトカークラスが圧倒的に多く、そうした限られた寸法の中で最大限に大型化しており、やはり全体の流れという意味では小型化の中にあると思いますし、核家族少子高齢化が進む中で、さらに小型化の流れが続くものと思います。

 

■ ”小が大を兼ねる”時代

かつては、大きいことがステータスであり、大きいことで小さなものも包含していた”大は小を兼ねる”時代だったことは間違いないでしょう。

しかし、燃費も含めた維持費の削減が図れ、どんな小さなエリアにも入れるメリットが活かせ、需要に応じたフレキシブルな運用ができる、小型化することのメリットが、次代のニーズにマッチした結果、”小が大を兼ねる”時代へと変化したのだと思います。