MASA日記

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乗り物 第51回~懐かしのバブルカー4 マークⅡ3兄弟~

1月2日 火曜日 乗り物第51回

 

おはようございます。1月2日の朝を迎えました。

火曜日テーマ「乗り物」の第51回目、今回は「懐かしのバブルカー」シリーズ第4弾、マークⅡ/チェイサー/クレスタを回想したいと思います。

 

■マークⅡ3兄弟とバブル

2017年、様々な場面で「バブル」「バブリー」という言葉を耳にしました。皆さん、実感としていかがでしょうか?昭和の「バブル」を子どもながらに知っているわたしには、イマイチ実感が湧かないというのが正直な感想でした。

それは何故か。「バブル」という言葉が躍る一方で、「生活保護」「子どもの貧困」という言葉も多々聞かれました。つまり、誰もが(少なくとも大半の日本国民が)「バブル」を享受できていた昭和の「バブル」とは異なるものだからではないでしょうか。

格差社会が定着してしまった現代日本では、もはや過去に戻ることは不可能でしょうが、当時の「バブル」は、1億総中流社会とでも言うべき時代であり、誰もが”少し背伸びすれば手が届く”豊かさを夢見ることができました。

その意味で、今回ご紹介するマークⅡ3兄弟は、「バブル」の象徴だったと言えます。コロナクラスでは物足りない、3ナンバーに憧れる、でもクラウンは(立場的にも)敷居が高い、その憧れと現実の狭間にあった国民にとって、このクルマは琴線に触れる存在だったに違いありません。

 

■カタログに見る「高級」

年末の大掃除で久々に取り出したクルマのカタログです。

f:id:Masa_S:20171230171734j:plain X80/X90系マークⅡのカタログ

マークⅡにとっては、X70系後半~X90系前半がバブル期に該当すると思いますが、上に掲載したのは、中高生時代に集めたX80系、X90系マークⅡのカタログです。

そのすべてを掲載することはできませんが、カタログを開くと、至る所に「高級」という文字が散りばめられています。このクルマは高級車ですよ、と紹介することが、このクルマのターゲットに一番響くことを知って作られたのだと思います。

f:id:Masa_S:20171230172655j:plain X80系カタログのとあるページ

流行りましたね、スーパーホワイトやホワイト系ツートンカラーのトヨタ車。このX80系のデザインでは、コロナよりも明らかに落ち着きを醸し出しながら、クラウンほど重厚感が無い、まさに”少し高級”ということを上手に表現していました。

また、マイナーチェンジで2.5Lエンジン3ナンバーグレードを採用したことも、3ナンバーは欲しいがクラウンは(価格が高くて/役職上不都合があって)乗れない人のプライドを刺激する上手なラインナップでした。

カタログ最初には、日本の住宅街(おそらく少し高台の新興住宅地)に停められたグレーのマークⅡも写されており、ターゲット層がイメージしやすい高級感を、カタログに何枚も載せているところが面白いです。

f:id:Masa_S:20171230173130j:plain X90系カタログのとあるページ

X90系は、バブル期に開発されただけあり、内外装ともに上質ながら、バブル崩壊の影響もあり、X80系ほど販売は伸びませんでした。しかし伸びやかで美しいデザインが印象的で、わたしはX80系よりもX90系の方が好きでした(特にクレスタ)。

ここでも「高級」を謳うのですが、「高級」には様々な意味があり、このマークⅡも”オンリーワン”な「高級」を表現しているという趣旨を説明しています。80点主義、つまらないクルマと揶揄された時代の80系と決別し、スタイリッシュでスポーティな路線に少しテイストを変えたX90系の切実な訴えがカタログに記されています。

 

■販売台数の遷移

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X80、X90系が販売された1988年~1996年の販売推移をグラフにしたものです(実際は1988年8月~1996年9月が該当時期)。

バブル真っ只中だった1989年、1990年と年間20万台を超え、1994年までは普通車の車種別販売台数2位を記録していました。しかし、「バブル」崩壊後、経済が暗転すると、総中流階級の憧れの存在だったマークⅡの販売台数は落ち、1995年以降は販売台数5位に転落しました。上位に位置するクラウンが1995年3位、1996年2位と順位を上げていたことを考えれば、経済格差がはっきりし、マークⅡという存在が時代にそぐわなくなった(中途半端になった)ということでしょう。

現在、後継となったマークXトヨタは後継車であることを否定していますが)も、次期型が存在しないと言われており、「バブル」再来と言われる現代でもマークⅡ(マークX)にニーズが存在しないと判断されたようです。

つまり、冒頭に書いたとおり、昭和の「バブル」と今の「バブル」は、似て非なるものと言えるのかもしれません。もっとも、車高が高く大人数が移動でき、経済性も高いクルマが求められる現代、「高級」一辺倒だったマークⅡ的なクルマが求められないのもある意味で当然かもしれませんね。

 

こうして驚異的な販売台数を誇ったマークⅡ3兄弟は、かつての「バブル」を象徴する存在として世間の耳目を集め、「バブル」崩壊とともに行き場を失った、「バブル」カーだったと言えると思います。

昭和~平成初期の「バブル」を肌で感じた人間として寂しさはありますが、こうしてカタログを眺めると、当時、地元のモーターショーで実車を見てゾクゾクしたことを懐かしく思い出すのです。今でもたまに街で見かけると、ハッとするのはそのせいかもしれません。「懐かしのバブルカー」、今回はマークⅡ3兄弟をご紹介しました。