MASA日記

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マニアな小ネタの世界 第37回~子守唄の恐怖~

12月29日 金曜日 マニアな小ネタの世界第37回

 

こんばんは。

思えば今年3月3日に第1回がスタートした「マニアな小ネタの世界」も、気づけば37回目を数えることになりました。読んでくださる方がいることで、更新もできていると思うと感謝の気持ちで一杯です。2017年最後の「マニアな小ネタの世界」、明るいネタは年明けに持ち越して、「子守唄の恐怖」と題してお届けします。

 

■ 子守唄が苦手

最近の若い親が、子どもに読み聞かせや歌い聞かせをするか分かりませんが、わたしは両親から読み聞かせ、歌い聞かせをしてもらいました

そのうち、いわゆる「子守唄」を聞かされるのがとても嫌だったのを覚えています。なぜか?「子守唄」は、表現が悪いですが、暗くて、なんだか恐怖さえ感じるような曲が多いからです。大人の表現で言えば、「こんな歌で眠れるか!」というところです。

 

■ 有名どころの子守唄

中国地方の子守唄

「ねんねこしゃっしゃりませ」で始まるこの子守唄は、岡山県西南部発祥と言われ、1929年頃には存在していたそうです。子守唄の中ではまだ怖さはそれほどでもありませんが、それでも「寝た子のかわいさ 起きて泣く子のねんころろ つらにくさ」と、「なんで寝ないんだよ」という苛立ちのようなものを歌詞で表現しています。

それが暗めの音楽に乗って1番からぶつけられるので、あまり好きではありません。

 

②竹田の子守唄

フォークグループ「赤い鳥」の歌唱で有名になり、3年目で累計ミリオンセラーを記録しましたが、実は京都の被差別部落の地域の歌だと判明した経緯があるようです。

歌詞の内容を見ても、子守の奉公に出された子どもの労働について歌っており、曲調はそこまで暗さが無いまでも、歌詞はずしりと重いわけです。

 

③五木の子守唄

こちらは1950年頃に全国的に知られるようになった、熊本県のとある村の子守唄です。2番の歌詞の中に出てくる「勧進」は、やはり身分を表す言葉だそうで、ここでも被部落差別の子どもが子奉公に出された辛さを歌っています。3番以降の歌詞など、もはや絶望的な詩の内容ですね。悲しげな曲調がそれに追い打ちをかけています。

 

④島原の子守唄

五木の子守唄が「おどま」で始まるのに対し、島原の子守唄は「おどみゃ」で始まります。いずれも「わたし」の意味だそうで、九州地方の方言(もしかして鹿児島の「おいどん」にも近いのでしょうか)の一人称です。

島原の子守唄も曲調の暗さでは五木の子守唄に負けていません。こちらもやはり子どもをあやす歌なのですが、人買いに売られる娘を哀れむ意味も持っていると言われます。

 

■ 改めて子守唄が苦手な理由

正直なところ、幼い頃は、なんとなく曲調が暗くて怖い・・・という印象だけで、子守唄が苦手だと感じていました。その直感は正しかったようです。

こうして有名な子守唄4つの背景を探っても、貧しくて奉公に出されたり、差別という社会的な問題が背後にあったり、挙句の果ては南方に売られる人身売買のような話まであるという始末、子守唄が明るいわけないですね。

改めて探ってみて、苦手な理由が分かりました。そして、時代の流れとともに、いつしか聞かなくなった理由もまた、書かずとも明白でしょう。

 

ふと脳裏に浮かんだ子守唄を題材に書いて、年末のこの時期に気分が少し沈みましたので、今日はこれくらいにしておきます。新年は明るい話題からスタートしたいですね。