MASA日記

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時事の戯言 第1回~東武東上線脱線事故~

11月13日 月曜日 時事の戯言第1回

 

こんばんは。秋の小改編を経て、月曜日テーマ「時事の戯言」が始まりました。

わたしが気になる事件・事故・新聞ネタなどをもとに、戯言を並べるというものです。過去に取り上げたテーマの”その後”なども書いてみたいと思っています。

初回となる今回は東武東上線脱線事故についてです。

 

■ 事故の概要

2016年5月18日12時12分頃、東京都内の東武東上線、中板橋~大山間を走行中の普通列車(午前11時58分成増発池袋行 10両編成)が、中板橋駅を出て時速30kmほどで走行中にガタガタと揺れが発生、5両目後ろ寄りの車輪の脱線が判明しました。

東武10000系は1983年登場の地上専用ステンレス車両で、2両、6両、8両の編成があり、東上線には8両編成6本が配置されました。このうち11803F~11806Fの4本は、中間2両を新造し、10両編成として車号も11003F~11006Fと改められました。今回事故が発生した11003Fの5両目は、このとき新造された中間車両で1989年10月製造です。

事故直後の現場調査においては、ポイント部品や踏切の障害物検知装置等が破損、枕木の傷等が確認された他、5両目の後方2本の車軸を支える台車枠の側面(「側ばり」)に、長さ15センチ、最大幅12ミリの亀裂が見つかり、事故原因を調査していました。

 

■ 発表された調査結果

2017年10月13日、東武鉄道「列車の一部脱線に関する調査結果と再発防止策について 」と題し、亀裂発生の原因を発表しました。

それによると、レール等の軌道関係に異常が無かったことを確認した上で、同社の保守・管理についても問題は無かったと発表しています。一方で、「側ばり」下面と内部の補強板との溶接箇所について、複数の微小な溶接不具合が確認され、それが亀裂へと繋がった結果、「側ばり」を介して伝達されるべき車体荷重に不均衡が生じ、荷重が小さい車輪がレールに乗り上げて脱線したと推定しています。

つまり、”推定”ではあるものの、溶接不具合が事故原因との見方を示しました。

 

■ 台車メーカーの見解

これに対し、問題となった台車を製造した住友金属工業(現新日鉄住金)は、「(同社が実施した)検証では溶接の不具合は亀裂に進展しないという結果が出ている」として、東武鉄道の調査結果に対し異を唱えています(産経ニュース2017年10月13日)

 

■ 時事の戯言

本件は、国土交通省運輸安全委員会による調査結果を待つ状況です。当事者である東武鉄道と、車両製造元である新日鉄住金の主張には隔たりがありますが、いかなる調査結果が示されるのか、関心を持って見ています。

昨今、神戸製鋼によるデータ改ざんや不正の隠ぺいが相次いで発覚し、その余波は鉄道や自動車といった取引先業界にも及んでいます。今回の新日鉄住金がこれに類する行為をしたとは思いませんが、車両が破損したのは事実です。

今回は幸い、約400名ほどの乗客にケガはありませんでしたが、ラッシュ時で満員だったならば、大惨事になっていた可能性もあります。日本のモノづくりは安全だ、という”神話”に酔うことなく、安全に人を運ぶことだという鉄道の使命を果たすべく、国土交通省からの調査結果を踏まえ安全対策を徹底して欲しいです。”爺の戯言”でした。