MASA日記

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【特集】中日ドラゴンズ低迷を憂う

9月18日 月曜日 【特集】

 

3連休も最終日の18日、月曜日(敬老の日)です。

台風で交通機関も乱れ、家でゆっくり過ごされている方もいらっしゃることでしょう。月曜日は「歌謡曲」がテーマですが、本日は【特集】をお送りします。わたしが好きなプロ野球中日ドラゴンズの低迷がテーマです。

 

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◆近年の中日の経緯

2000年以降のセ・リーグ各球団の順位について推移をグラフにしてみました。

巨人と阪神は、ほぼ安定的にAクラス、逆に横浜は2000年以降3位が最高です。ヤクルトはブレ幅が大きい一方、広島と中日は、波のサイクルが長いですね。

中日が強かったのは、紛れもなく2004年就任の落合博満(以下「落合」)元監督時代であることは異論が無いところでしょう。率いた8年間でリーグ優勝4回、下剋上からの日本一1回、Bクラスは一度も無いので、優秀な指揮官であったことを証明しています。

もともと落合氏は選手時代に1:4という大トレードでロッテから中日に移籍しますが、FA制度を利用して宿敵の巨人に移籍した経緯もあってか、選手・監督として実績を残しながら、ファンにはなぜか不人気という気の毒な存在でもあります。

外部招聘のコーチ陣を重用した落合氏が退いた後、2013年からはOBが息を吹き返し、重鎮である高木守道元監督を中心にOB政権を作りますが、成績不振で短命な政権に終わり、再びGMに返り咲いた落合氏が谷繫元信前監督を誕生させます。しかし、兼任監督の難しさに加え、GMと現場監督の関係悪化(真相は知りませんが)から任期を待たずに事実上の解任、ヘッドコーチだった森繫和(以下「森」)現監督が、昨シーズン終盤からの代行を経て、今シーズンから正式に監督就任となりました。

しかし、落合氏退任後の5年間は、Bクラスが続き、今は完全な低迷期にあります。

 

◆OBと外様の確執のウワサ

落合氏の前を率いた山田久志氏含め、直近5代のうち、実に4代が外様監督(生え抜きでは無いという意味で)です。落合氏も谷繫氏も、現役時代にドラゴンズで選手として活躍していますが、それでも外様扱いは変わらないようです。落合政権時代も、当初は鈴木孝政氏や宇野勝氏などOBを招聘しましたが、任期は短く、そのほとんどが外様コーチの登用でした。直接的な表現こそ避けていましたが、落合氏は「無能なOBは要らない」と暗に言っていました。

谷繫政権下では、彼の出身母体である横浜からの流れで、佐伯氏(退団)・デニー友利氏(編成部異動)・波留現コーチなどが中日首脳陣に入りました。

現行の森政権でも、師と仰ぐ故人・根本睦夫氏の薫陶を受けた森監督らしく、球界の幅広い人脈から組閣し、OBはごく僅かに留まります。次期監督との噂も絶えない小笠原二軍監督も中日での選手生活は、晩年の2年間と短いです。

こうして、外様監督が率いる期間が長くなる中、本来はお鉢が回っても良さそうな、中日OBは監督候補から遠ざかり、適齢期も過ぎてしまいました。皮肉なことに、結果で見せつけた落合氏の言葉どおり、他球団からのコーチ要請も無いOBは、名古屋での解説者活動に頼らざるを得ない状況です。

こうした不遇にOBが不満を抱き、外様と確執があったとしても不思議ではないです。

 

◆森監督の真意は

現監督である森監督は、落合監督時代の腹心として、長らくチームを束ねてきました。その組閣は既述のとおり外部招聘が中心で、落合氏の監督時代に近いものを感じます。

この森監督は、自身の政権を「次の人に繋ぐ土台作り」の役割と位置付けており、ロングリリーフをするつもりは無いようです。では、その「次の人」が誰なのか?が憶測を呼ぶのですが、昨年終盤に飛び交った記事では、小笠原二軍監督という情報が大勢を占めていました。二軍で好成績を残したことに加え、森監督、小笠原二軍監督ともに落合氏と縁が深いことから、そういう情報になったのでしょう。

そうだとすれば、次期政権が長引けば、中日OBたちは益々中心から遠ざかります。当の森監督は、そのあたりを配慮してか、次の人=小笠原二軍監督とは明言していません。それどころか、地元紙に対し、自分は現役時代に中日でプレーしておらず、「OBが監督をするのが一番良いんだ」と発言しています。 

しかし現行コーチ陣の顔ぶれに中日OBはごく僅かな現状、その土台作りをしているように見えず、真意は分かりません。

 

◆外様政権が続く背景

落合氏が8年間で残した実績は輝かしいものです。この手腕には白井オーナーも惚れ込んだと報じられていました。球団内部での落合下ろしの翌2年、高木政権となりますが、ほぼ同じ戦力を引き継ぎながらBクラス時代が始まり、指揮官の差を痛感します。

結果、オーナーは”落合が必要”と主張する根拠ができ、落合元GM主導の下で、谷繫、森と続く外様政権が誕生しているわけです。

一方で、ファンから幅広い支持のある”ミスタードラゴンズ”こと、立浪和義(以下、「立浪」)氏については、様々な理由でオーナーが「目の黒いうちは(監督は)させん」と言ったとも言ってないとも噂され、監督の可能性は低そうです。

これらはいずれも噂に基づくものですが、流れを見るとその通りかと感じます。

 

◆ファンの意見も真っ二つ

では、応援する側のファンの意見はどうでしょう。

これも割れています。落合氏が常々言っていた「勝つことが最大のファンサービス」を踏まえ、有能ならば生え抜きじゃなくても良いとする意見も根強くあります。

一方、地元愛に溢れ、やはり”おらが球団”の生え抜きOBに率いて欲しいという熱烈なファンも多くいます。理屈と感情の葛藤が、ファンの間にもあるわけです。

 

◆バラバラ感

球団オーナーは外様の落合氏に心酔し、現行監督や二軍監督もその落合氏の腹心です。

後ろで支えるOB会は、生え抜きの冷遇に不満をくすぶらせています。

ついでに言えば、年間シート購入等で応援する地元政財界も、落合政権以降は距離を置いてしまい、興業としての収入減の一因ともいわれています。

球団関係者やファンも、”勝てるなら外様でも良い”派と、”負けても良いからドラゴンズOB”派が拮抗し、一枚岩とは言えません。

これでは創設80周年だとか、心一つに団結して行こうだとか言われても、なんだかピンときません。それどころか、内紛劇を散々見せられるほど興ざめなことはありません。

現状の、迷走し、低迷を続ける原因は、このバラバラ感にあると思うのです。

 

◆バラバラにしたのは?

ファンについては、どのような政権であれ、強ければ自然と応援します。例えば、ソフトバンクホークスが好例でしょう。王→秋山→工藤の3氏が監督就任していますが、王氏は完全な外様ですし、秋山氏や工藤氏は一時期プレーしただけで、やはり西武黄金期の人です。ただ、いずれも生え抜き選手を大切にしている点は共通しており、ファンとしても応援しやすい素地があります。

では中日はどうでしょうか。まず、高木政権以降は負け続けており、弱いです。その高木政権が誕生した背景は、球団内部での落合派と反落合派の対立と言われています。

では、なぜ落合派と反落合派が生まれたかと言えば、落合氏自身が、球団内部や親会社、地元政財界との関係構築ができず、反感を買ったからだと言われています。しかし、その落合氏にぞっこんなのは白井オーナーであり、落合氏を擁立し、その意見を聞く以上は、球団内外を一つに纏めていくのもオーナーの役割だと思います。

もう一つの要素、生え抜き選手の重用ですが、落合氏には功罪ともにあると思います。2004年就任時、「現有戦力の10%底上げで優勝」を公言し、実際に優勝しました。次々繰り出される落合マジックに魅せられたファンも多かったでしょう。そして落合政権下では、底上げされた生え抜きが顔を揃え、本当に足りないところに、和田、谷繫、小笠原といった選手が補強された程度でした。その意味では、落合氏はきちんと生え抜き選手を大切にし、まさにソフトバンク型の運営をしたことになります。

但し、その罪の部分は、生え抜きを大切にしなかった点です。支離滅裂なことを書いていますね。補うと、たとえば堂上剛裕選手(現 巨人)は、父や弟も中日選手であり、「ドニキ」の名で親しまれ、パワフルなスイングに地元ファンも多かったです。しかし、出場機会に恵まれないまま、戦力外通告を受けます。同じく戦力外とされた吉川選手も、立浪二世と期待された一人で、走攻守揃った内野手と評判でした。戦力外判断は落合氏がしたと言われ、現役時代にあまり使わなかったのも落合氏自身でした。彼らの実力も伴わなかった点は事実あったのでしょうが、一揃え完成したレギュラー以外には、ファンから見ると冷徹なまでに切って捨てるように見えたのではないでしょうか。デビュー前から目をつけ、応援したアイドルグループがデビューして人気を博すとき、下支えしてきたと自負する熱烈なファンがつくのと同様、野球も興業としての側面を持つならば、こうしたファン心理に適っていたとは言えないかもしれません。

つまり、”オール中日”を作ることができなかったのは、内外を纏められなかったオーナー、次世代を育てられなかった落合氏にあるとわたしは考えます。

 

◆”オール中日”の理想は

わたしが理想とするのは、広島です。市民球団を標榜するだけあり、地元愛も強く、監督も選手もほぼ生え抜きで戦っての優勝は、羨ましい限りです。

しかし、有能な監督であった落合氏の指摘する”有能なOB”がいないならば、そのOBを育てるしかなく、それは落合政権下で主力を担い、今の広島同様に厳しい練習に耐えた経験を持つ人たちが対象となることでしょう。

そしてまた、地元・準地元選手を発掘するドラフト戦略や、生え抜きを育て上げる育成手腕など、課題は山積です。谷繫・森と続く政権では、”次世代を育てられなかった”ツケを、落合氏自身がGMとして”即戦力を採る”ことで補おうとしましたが、失敗の連続でした。それでも生え抜き選手を育成することには拘って貰いたいです。

森監督の真意は分かりませんが、「OBが監督をやるのが一番」とするなら、リリーフ登板した森監督に求められるのは、①OBコーチの育成、②生え抜き選手の育成(ときには我慢して使うことも)、③異名を誇る”球界の寝業師”として球団内や地元政財界との関係構築、といった本当に大変で幅広い仕事だと思います。福田選手や京田選手、鈴木投手など、②についてはその兆しがある一方で、①についてはあまり様子が見られません。③についてはまだ分かりません。

これらの歯車が森監督の下で噛み合い始めたとき、ファンは戻り、OB監督にバトンタッチされることで加速すると思います。

 

◆OB監督候補

蛇足です。OBで監督になるとすれば、誰か、です。

前半で述べた通り、外様政権が続いた中で適齢期を過ぎたOBはたくさんいます。鈴木孝政氏、宇野勝氏、小松辰夫氏などは球団貢献度は高いですがこれに該当するでしょう。牛島和彦氏(元 横浜監督)や大島康徳氏(元 日ハム監督。ガンが心配です)は他球団で指揮も採っており、その可能性は無いでしょう。星野政権下で活躍した、彦野利勝氏や二村徹氏も、残念ながら”過去”の人に思えてしまいます。特に二村徹氏は、地味ながらも指導者として一定の経験を積んでいただけに、残念ですが。

2018年も森政権が続くと思いますから、2020年あたりに登板して”過去”の人にならないと言えば、落合政権下で引退したOBがギリギリのラインでしょう。

わたしが思う最有力は、やはり山本昌です。中日一筋32年という事実、球団歴代最多の219勝という輝かしい実績がまず第一です。その事実ゆえ、例えば若いOB(その頃には荒木選手や森野選手も候補に入ってくるのでしょうか)に打診があったとしても、”マサさんを差し置いて就任しても良いものか”と少なからず脳裏をよぎるはずであり、そうしたものを排除するにも、生え抜きOBで一番先に就任させるならば山本昌氏しかないでしょう。また、落合氏が、名古屋のタニマチでは”立浪派”と”山崎(武)派”がおり、どちらかを立てればタニマチが割れてしまうとした上で、両方に受け入れやすいのは山本昌監督だろう、ととある講演で明かしたそうです。山本昌氏は、オーナーとの関係も悪くないようですし、身辺も綺麗だと言われています。

山崎(武)氏は、オリックス楽天と渡り歩いたものの、地元名古屋出身ということもあってか、根強い人気を誇っているようです。事実、わたしも好きな選手の一人でした。しかし、監督向きかと言われれば話は別で、少し疑問符がつきます。

そうなると山本昌氏の対抗馬は、やはり立浪氏でしょうか。待望論も強いですし、現役時代の実績も申し分ありません。周囲への気配りも定評があり、離れてしまったと言われる地元政財界との関係を修復するにはベストな人選だと思います。ただ、オーナーからの評価に問題があると言われる中での就任は難しいのではないでしょうか。

OB政権を作るなら、山本昌監督でOBを結束させ、ヘッド格には実務経験の高い人物(外様、OB不問)を置き、山崎(武)・立浪両氏に打撃コーチとして競わせて、山本昌氏の次を図るという順序でしょうか。その頃にはオーナーも交代されているでしょうから、立浪政権誕生も障壁が下がっているはずです。

大穴(と言えば失礼ですが)では、井上一樹の可能性もあります。 地味さは否めませんが、一定期間活躍し、何より後輩の指導や、指導者としての実績があります。現役時代も中日一筋でしたから、条件は整っています。ただ、星野政権下の人というイメージが強く、少し”過去”の人に思えること(年齢的には昌さんより下なのに)、地味なのでファンが期待する地元スター選手というイメージではないことがマイナス要素です。

ま、このあたりは単なるオヤジの妄想、戯言と思ってください。

 

いずれにしても、球団もOB会も地元政財界も纏まり、何よりファンが応援したくなる中日ドラゴンズを作って欲しい!それがわたしの願いです。