MASA日記

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乗り物 第37回~新型N-BOX登場!~

2017年9月5日 火曜日 乗り物第37回

 

 

f:id:Masa_S:20170902074717j:plain  新型N-BOX(2代目)

f:id:Masa_S:20170902074734j:plain旧型N-BOX(1代目)

 

こんばんは。今夜の「乗り物」は、いまやホンダの屋台骨ともいえる、軽自動車「N-BOX」の2代目となる新型は、果たして成功するのか、についてです。

 

◆初代N-BOXの販売台数はどうだったか? 

      販売台数  軽自動車順位         備考

2011年  2,860台          Nシリーズ第1弾として登場

2012年 194,407台    2位

2013年 207,844台    1位

2014年 164,875台    2位

2015年 156,857台    1位      

2016年 169,944台    1位      

2017年 114,878台    1位    ホンダ史上最速で国内累計販売台数100万台突破 

※台数は2011年は12月単月、2017年は1月~7月の集計。2017年順位は上期(~6月)集計。ホンダHPより。

 

かつてはスズキとダイハツの双璧だった軽自動車市場で、にわかにホンダが台頭するキッカケを作った立役者こそ、初代N-BOXと言えるでしょう。ホンダがそれまでラインナップしていなかった”スーパーハイトワゴン”に、多くの注目が集まりました。

ホンダ史上最速での国内累計販売100万台突破もさることながら、8月一杯で2代目にバトンタッチすることが分かりながら、2017年上期も対前比110.7%と、衰え知らずの絶好調な販売を続けてきたことが、お分かりいただけると思います。

 

◆2代目N-BOXのどこが進化したか? 

これだけの大ヒット作N-BOXのFMC(フルモデルチェンジ)となれば、業界全体の耳目が集まるのは致し方ないところです。簡単に2代目の進化した部分を纏めます。

①ホンダ軽自動車初のVTECエンジン搭載

ホンダの軽自動車としては初となる、VTEC(可変バルブタイミングリフト機能付)を採用し、やや鈍さがあった初代の走りが、キビキビした走りへと進化しています。

②燃費も向上

2WDノーマルエンジンで27.0km/ℓ、ターボエンジンで25.0~25.6km/ℓと、5%以上の燃費改善となっており、維持費も重要な決め手の軽自動車にあって、朗報です。

しかし、ライバルのスズキ・スペーシアが32.0km/ℓ、ダイハツ・タントが28.0km/ℓですから、手放しに喜んでもいられません。

③安全装備「ホンダセンシング」を全車標準装備

これは現代の新型車には必須アイテムと言えるでしょう。ホンダは軽自動車である2代目N-BOXに、全車標準装備で「ホンダセンシング」を装着してきました。誰もが乗る軽自動車だからこそ、普及させるという姿勢は評価されるべきでしょう。

・危険防止機能

緊急自動ブレーキや誤発進抑制機能に加え、後方への誤発進抑制機能も追加するなど、事故の未然防止や、被害軽減のためのシステムが備わっています。

・運転支援機能

安全運転を支援する機能として、クルーズコントロールや、車線維持支援システム、先行車発進通知機能、オートハイビーム機能など、軽自動車としては充実の機能です。

④室内の使い勝手が益々向上

室内移動もラクラクな助手席スーパースライドシートを筆頭に、日常の使い勝手の良さを追求したオプションも用意されており、2代目もそのメリットを進化させています。

と、正常進化・深化と言える正統派のモデルチェンジは、初代の大ヒットにあぐらをかくこと無く、ホンダの本気度を示す力作と言えるでしょう。

 

◆2代目も大成功間違いなしなのか? 

では、2代目となる新型は初代同様に大ヒットとなるのか、という話です。

ニュースでも、フィットに次ぐホンダ史上2位となる25,000台ほどの発売前予約を受けていることが報じられており、初代の快進撃そのままに、FMC(フルモデルチェンジ)を機にライバルを引き離しに掛かるだろう、という見方が多いようです。

ホンダも2017年5月25日に秋のFMCを予告し、以降、デザイン、カラーバリエーション、機能などを随時追加しながら、7月7日から先行予約を開始しました。そしてこの予約台数とくれば、盤石の体制でのFMCを確信するでしょう。

しかし、わたしはやや懐疑的です。初代の累計販売台数を100とすれば、2代目の累計販売台数は80程度に落ち込むのではないか、と思っています。以下、その理由です。

①最大の見込客たる初代ユーザーが乗り換えるか?

一番の理想は、100万台以上の国内既存ユーザーが買替してくれることでしょう。

トヨタ・プリウスのように、「燃費」というキーワードに特化した車は、そこを中心に進化させれば、”先代より良くなったなら買い替えよう”と、既存ユーザーの買替が図りやすいです。しかし、N-BOXのウリは何でしょう?「燃費」はライバルの後塵を拝しており、そこがN-BOXユーザーへの訴求ポイントではないことは確かです。「広さ」も、後発組のライバルと大差なく、初代でも十二分な広さです。「走り」もキビキビとは言えない初代が売れていたので、そこがウリでもなさそうです。

2代目はこれらに加え、安全装備も充実させたFMCを行っているのですが、既存ユーザーに”買い替えよう”と思わせるポイントが見当たらない気がするのです。もっと言えば、ホンダ自身も、初代N-BOXのどこがウリで躍進したか、掴み切れていないのではないでしょうか。なんとなく全部を少しずつ改善したFMCに見えます。

②最大のウリは別にあるのではないか? 

ライバル車に対し、圧倒的に勝っている点が無い中で快進撃を続けた初代。実はそのウリは、デザインにあるとわたしは思っています。

初代のデザイン、面構成も良く、顔は涼し気な目と笑ったような口、どこかプルバックのおもちゃのようなモコモコしたデザインは、キリリとファニーの中間をいっており、不思議なことに性別や年齢問わず映える秀逸なデザインだと思っています。

ホンダに無かったスーパーハイトワゴンの軽ジャンル、このデザインが気に入り実車を見ると、案の定室内も広く、様々な用途に使えそうだし、内装も安っぽくない、燃費だって及第点だし・・・と、成約になったのではないでしょうか。

翻って、2代目はどうでしょう?一番最初に、初代と2代目の写真を載せましたが、2代目デザインはやや角張って、柔和だった初代に比べて少し引きつったような表情に見えます。また、斜め前アングルから見たときに視界に飛び込む縦型のリアランプが、中途半端な形状でサイドに食い込んでおり、鈍重と言うか、野暮ったさを感じてしまいます。初代が持っていた、全体から発する”ほのぼの感”が失せてしまったのです。

ここにわたしは2代目のウィークポイントを感じるのです。

③軽自動車にとって痛手の値上げも響く

軽自動車を選択するとき、その維持費は常に意識されるでしょう。充実装備は欲しくても、価格の安さも大切というユーザーは、今も昔も多いはずです。

「ホンダセンシング」という、最新で優れた安全装備や、各部に施された改善内容に比べれば10万円程度の値上げは安い!と雑誌等は書いています。しかし、それは装備との比較であって、ユーザーは付けられている値段そのものを気にするはずです。

10万円ほど高くなる、というのは、意識においてマイナスに作用すると思います。

④2017年上半期の快進撃の怖さ

わたしが2代目の売れ行きが鈍りそうだと思う一端が、現象として出ています。

新型が出れば、当然のように旧型より進化しますし、旧型は型落ちになるため、新型の全容が出揃うまで買い控える、最終的には旧型の販売が鈍化するのが一般的です。その落ち込みを防ぐべく、大幅値引きなどで売り切りを狙います。

しかし、初代N-BOXは、2代目登場がアナウンスされ、”あまり変わらない”外観と触れ込みのデザインが示されても、販売台数は落ちるどころか対前比で伸びました。これは実は怖い現象だと感じます。2代目が良くなり、2代目のデザインも見ておきながら、”これなら初代を買っておこう!値引きも十分狙えるしね!”と踏んだユーザーが、相当数いたということしょう。つまり、初代と2代目の比較で、本来は見劣るはずの初代に軍配を上げたユーザーが少なからずいたわけです。

2017年上半期の快進撃を、手放しで喜べないような気がしてなりません。

 

わたしの時代で言えば、S13シルビア後のS14前期型シルビア、8代目クラウン後の9代目前期型クラウンなど、後継車のデザインを見た上で旧型評価が上がったことも幾度も見ています。昔から、大ヒット車のFMCは難しいと聞きますが、今回のN-BOXがその例に当てはまるのか、注目して見ていきたいです。 

 

なお、既に新型を買われている方、現在検討されている方、お気を悪くされたら申し訳ありません。あくまで私見によるものであり、批判では無いので、念のため。