MASA日記

働き方、お金のこと、趣味のこと、ニュースなど、徒然なるままに書いています

【特集】5000アクセス記念 男子生徒のいじめ自殺事件30年

8月2日 水曜日 【特集】5000アクセス記念

 

こんばんは。今朝がたは茨城県震源とし、体に感じるような地震が何度かありました。地震はいつどこで起きてもおかしくないと言われます。避難場所、避難時の連絡方法、避難時に持ち出す物など、日頃から定期的に家族間で共有しておくことが大切だと思います。

 

さて、今夜の5000アクセスワンテーマは、「いじめ」問題です。かつて校内暴力と言われる問題があった時期、いじめも深刻な問題でした。30年経過した現代、やはり「いじめ」は深刻な問題です。強い者と弱い者、その関係性に着目して強い者に与する者、自身の保全のために傍観する者、そしてさらに発展させる集団心理、それは30年経っても何も変わらないどころか、より深刻さを増しているかもしれません。わたしは専門家でもありませんが、男子生徒が自殺に追い込まれる事件に共通する陰湿さを知り、敢えてタブーのような内容ですが、今夜のテーマに選びました。何が行われていたのか、知るところからだと思います。多分に気分を害するような内容、性的な内容も含みますので、閲覧にはご注意ください

※なお、当事者の実名が知られている事件もありますが、そこを明かす趣旨ではないため伏せます。

 

◆高校同級生殺害事件(1984年11月1日・大阪府

いじめ被害者2名が、加害者を殺害した、加害者と被害者が逆転してしまった事件です。

学級委員長も務め、成績優秀、運動もでき、教師からの信頼も厚かったA。性格が大人しく、目立たなかったBとC。たとえば、AはBとCに対し、授業中にわざと騒がせてAがこれを止める構図を作ることで、Aの評価を上げるよう仕向けたり、BとCの顔に絵の具を塗る、吐くまで酒を飲ませたり煙草を吸わせる、街角で強そうな人にけんかを売らせるといった行為を強います。BやCが嫌がるたび、Aは2人を殴るなどし、精神的に支配していくのですが、これらはすべて陰で行われていたために、悩んだBとCが教師に相談しても、「あいつ(A)がそんなことするわけないだろう」と取り合ってさえくれなかったと言います。そして、ついにBとCを追い詰めるある出来事が起こります。

AはBとCに対し、女子もいる教室、皆の前で、BとCに自慰をするよう命令します。さすがに2人はこれを拒否したわけですが、結局は酷い暴力を振るわれた末、最終的に教室で自慰をさせられました。その後も教室内で性器を露出するよう命じて、その様子を見て笑うなどエスカレートしたのですが、BとCは相談し、ある晩にAと一緒にいたとき、背後からAを襲い、頭部を金槌で10分間殴り続け、金槌の釘抜で左目を潰し、半裸にして川に投げ込んで水死させました。後日、Aは水死体で発見されました。

学校の対応は、担任は”何も相談されていない”と事実を否認し、校長も”(BとCの)2人が自分たちの立場を有利にしようと発言した”のだと、いじめ被害者の2人に責任転嫁するような発言をしたと言います。

 

◆D君いじめ自殺事件(1994年11月27日・愛知県)

中学2年生だったD君が、自宅庭で首を吊って自殺した事件です。

D君と加害者4人らは、小学校高学年時代からの遊び仲間でした。ある時期を境に、D君へのいじめが始まります。自転車の泥除けを壊されたり、前かごの針金を切られるなどし、修理した自転車店から教師に連絡が入ったのですが、教師が尋ねてもD君はいじめの事実を話しませんでした。

やがて加害者らは、D君に万引きを強要したり、自宅から金を持ってくるよう要求するなど、万単位の金銭要求へと発展していきます。そうした行為でも逆らえないよう、精神的に支配下に置くべく、何度も殴りつける、たばこの火を押し当てる、女子生徒のいる前で性器に避妊具をつけさせて自慰を強要する等を繰り返していたのだそうです。大人しい性格ゆえか、結局は相談できずに思いつめたD君は、遺書を残して自殺します。

この事件はワイドショー等でも盛んに報じられましたが、校長は教育委員会に突然死と報告し、生徒らにも「軽はずみに人に話さないように」と釘を刺したと言います。また、一部の同級生の保護者は、D君の遺族に対して”地域に泥を塗った””高校進学に不利になる””いつまで騒ぐのか”といった心無い言葉を浴びせ、いじめ事件の被害者であるはずの遺族が、死後も苦しむ構図が浮き彫りになりました。

 

◆E君いじめ自殺事件(1999年11月26日・栃木県)

中学3年生だったE君が、自宅で首を吊って自殺した事件です。

E君は大人しい性格だったらしく、同級生男子2名から「プロレスごっこ」と称して殴る蹴るの暴行を受けたり、女子もいる教室でズボンとパンツを脱がされるといったいじめを受けていました。いじめの詳細は分かりませんが、後に遺族が起こした裁判では、こうしたいじめ行為が鬱症状を招き、結果的に自殺に至らしめたとして加害者に対する損害賠償請求を認めています。また、学校についても、自殺に対する責任は認めなかったものの、「教員らは加害生徒に対する指導もしっ責もせず、いじめ阻止の措置を講じなかった安全配慮義務違反があった」と判断した他、暴行を阻止せず放置した級友の態度についても、「それ自体がいじめとして自殺の一つの原因となった」と指摘するなど、いじめ事件の構図の問題点を指摘しています。

 

◆F君いじめ自殺事件(2007年7月3日・兵庫県

高校3年生だったF君が、授業中に「トイレに行く」と教室を出た後、校舎内で飛び降り自殺した事件です。

F君と加害者らはフットサル仲間であり、仲間内で行われていたいじめが見えづらかったこと、またインターネットの裏サイトを使ったいじめが行われていたことで、その陰湿さが報道され衝撃を与えました。

暴力を振るわれる、いわゆる”パシリ”行為をさせられる、金銭を要求される、変な髪型にさせられるといったこともそうですが、その異常さが際立ったのは、裏サイトにリンクした性的ないじめでした。

F君の全裸を撮影した写真がそのサイトに掲載され、そこには住所や氏名が実名で書かれていました。サイトはF君宅のパソコンで加害者の一人が作成しており、あたかもF君自身がネットに掲載したかのように見せかける巧妙さも併せ持っていました。このサイトには同級生らもアクセスでき、閲覧可能な状態でした。

また、F君が自殺する前、学校の屋上ではある行為が行われていました。加害者に呼び出されたF君を数人がかりで押さえつけて身動きを取れなくした上で裸にした上、F君の陰毛を剃ります。そして、加害者の手下であるG君(実はF君とは仲良しだったそうです)に、F君の性器を扱かせ、F君に無理やり射精させたのです。その一連の様子はスマートフォンで動画撮影されていました。

このG君も、実は加害者グループ内で弱い立場にあり、ある意味で被害者でした。F君の母親が作った弁当を盗み出すように命令され、G君が自慰をしてその弁当に精液をかけるといった行為を強要されていました。

こうした陰湿極まりないいじめが行われていながら、校長は生徒に対し、「亡くなったF君は心が弱かった」と発言する等、ここでも隠ぺい体質が見られました。

 

◆H君いじめ自殺事件(2012年10月11日・滋賀県

中学2年生だったH君が、自宅マンションから飛び降り自殺した事件です。

H君に対し「自殺がゴールやからな」といった言葉を浴びせるなど、日常的にいじめが行われていました。具体的な内容は次のとおりです。体育館で手足を鉢巻きで縛り、口を粘着テープで塞ぐ。馬乗りになって顔に落書きをする。脛にガムテープを張って勢いよく剥がす。被害者宅に行って金品を盗む。虫を食べさせる。H君に万引きを強要する。葬式ごっこと称して自殺の練習をさせる。琵琶湖の中に裸で入らせて自慰をさせる。

被害者H君の自殺後、生徒らへの調査を行った学校は、アンケート結果を遺族に渡す際に「部外秘」とすることに署名させられています。また学校は、加害生徒らに対する調査は「虐めた側にも人権はある」として実施せず、2度目の調査においても様々な事実が報告されながら調査結果を公表していませんでした。在校生徒に対しては取材に応じないよう求める等、学校の隠ぺい体質が批判されました。

担任教諭は事前に相談を受けたり、同級生らからいじめについて知らされていたようですが、「そんなのほっとけ」と取り合わなかったという証言もあったようです。

一方で加害者となった生徒らは「いじめではなく遊びだった」として容疑を否認したり、「死んでくれて嬉しい」「死んだって聞いて笑った」といった常軌を逸した言動をしています。

 

いかがでしょう。被害者が声を上げない(上げづらい状況を作る)、仮に勇気を出して声を上げても教師がそれを聞かない、あるいは信用しないといったことで、被害者がどんどん追い詰められていく様子が分かります。かつてのいじめでは、その様子を同級生や教師らも”うすうす”勘付きながら、”関わると厄介なことになる”という防衛意識からか、傍観者の立場を貫くこともしばしばでした。

男子のいじめ自殺事件では、暴力、金銭要求といったことに加え、ここに紹介した以外の事件でも、衣類を脱がせたり自慰や射精を強要するといった行為が関わるケースが多く見られます。思春期の男子にとって、その行為がどれほど恥ずかしく、心に大きな傷を残すかは、よく分かると思います。同級生らがいる目の前で行われることも相当な精神的ダメージでしょうが、無限に広がり得るネットを使って、半永久的に動画や画像を残せる時代に、そうした行為を行ったF君の事件はワイドショーや雑誌で何度も取り上げられました。高校生の男子にとって、住所や実名も晒された上、自分が無理やり脱がされて、性器を触られて射精に至る一連を動画撮影される恐怖と屈辱は、想像を絶します。

また、これは上記の例に関わったごく一部の教育関係者に限ったことだと思いますが、教師も事実をもみ消そうとしたり、生徒らに口止めをするといった学校の隠ぺい体質も見え隠れします。今でもいじめ事件が起きるたび、初動の対応でいじめ事実を否定したり、認識が無いといった発表を行いながら、事後の調査で隠ぺいとも取れる事実が発覚して謝罪に追い込まれることはありますよね。そして加害者生徒らの多くは反省の色無く、むしろ自殺した被害者やその遺族を批判する言動も、残念ながら見られます。

この5000アクセス記念にありながら、こうした暗い闇の世界、タブーなネタを取り上げたのは、実はその手法などは違っても、30年という長い時間を経ても変わらないところが多くあると感じたからです。また、自殺の発生時期を見ていただくと、夏休みを挟んだ前後に集中しています。夏休みは学校としても管理が行き届きづらい時期ですし、子どもたちはお金を持って遊びたい時期でもあります。そして休み明けあたりで一気にエスカレートしてしまう、という危険性を孕む時期です。いじめという子ども世界の言葉でオブラートに包んでいますが、実際は刑事事件に該当するような行為が行われていますし、自ら命を絶つという重い事態を生まないためにも、小さな変化に気を配っていくことが大切だと思いました。